ariyasacca

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2009-09-02 (水) [長年日記]

[ミステリ]井上夢人『メドゥサ、鏡をごらん』

メドゥサ、鏡をごらん (講談社文庫)(井上 夢人)

作家・藤井陽造は、コンクリートを満たした木枠の中に全身を塗り固めて絶命していた。傍らには自筆で「メドゥサを見た」と記したメモが遺されており、娘とその婚約者は、異様な死の謎を解くため、藤井が死ぬ直前に書いていた原稿を探し始める。だが、何かがおかしい。次第に高まる恐怖。そして連鎖する怪死。

失われた原稿を求めて物語が核心に迫るにつれ、怖くて仕方が無いのに、ページをめくるのが止まらなくなる魅力のある一冊。

次第に複雑さを増す作品構造に惹き込まれ、ラストでは、読者はただ呆然とするばかり。

文庫巻末の解説によると、著者はかつて、コンビ作家の岡島二人を名乗り、名作『クラインの壺』をほぼ一人で書き上げたとのこと。言われてみれば、どこかSF設定を感じさせる不思議な世界観に共通項を感じる。

非常に良く出来たホラーサスペンスで、最後の展開は好みが分かれそうだが、途中までの圧倒的な不気味さ、何とも言えない救いの無さは、好きな人にはかなりおすすめできる。とても面白かった。


2009-09-06 (日) [長年日記]

[雑記]WEB+DB PRESS Vol.52「Javaプログラミングの習慣」を読んだ

WEB+DB PRESS Vol.52(矢野 勉/庄司 嘉織/ミック/鶴岡 直也/伊藤 直也/森田 創/高林 哲/小飼 弾/羽生 章洋/角田 直行/はまちや2/kana/斉藤 太郎/瀧内 元気/青木 靖/長野 雅広/武者 晶紀/川口 耕介/冨田 慎一/WEB+DB PRESS編集部)

WEB+DB PRESS Vol.52の特集記事、「新人さんに贈るJavaプログラミングの習慣」を読んだ。

Javaに限らず、コードを書く上での暗黙的な約束事や、クラスの一部を抽象メソッドやインタフェースに切り出す際の勘所が端的にまとめられていて、とてもためになる記事だった。


2009-09-07 (月) [長年日記]

[ミステリ]岡嶋二人『七日間の身代金』

七日間の身代金 (講談社文庫)(岡嶋 二人/斎藤 純)

プロデビューを目指す若き音楽家カップルの千秋と要之介。ある日、富豪の後添いとなった友人から、弟と先妻の息子が一緒に誘拐されたと相談を受ける。身代金の受け渡し場所は、どこにも逃げ場のない湘南の小島。にわか探偵と化した二人は犯人を追うが…。誘拐と密室の二重の謎に挑む、傑作青春ミステリー。

誘拐を題材にしているものの、身代金の受け渡しは冒頭であっさりと終わって、小島を舞台にした密室からの人物消失とも形容できる謎が提示され、以降は謎解きがメインで物語が進む。

地面に落ちたボタンから得た着想から論理を積み上げて、誘拐犯の特定へ進むまでの過程が「おおっ」という感じで面白い。

何より、友人以上恋人未満の千秋と要之介と千秋のオヤジのやり取りが、青春っぷり全開の甘酸っぱい味わいで良かった。

[雑記]スタイルにoverflow:autoが適用されていてscrollBy()でスクロールできない時

ページ全体を覆うコンテナボックスとしてのdiv要素のスタイルにoverflow:autoが適用されていて、JavaScriptでscrollBy()を使っても全くスクロールできない時の対処。

window.onload = function() {
    var div = document.getElementById("overflow-auto-container");

    window.scrollBy = function(x, y) {
        div.scrollLeft += x;
        div.scrollTop  += y;
    };
}

時々、マイクロソフト謹製のドキュメントの中に、居たりするんですよね。こういうやつが。


2009-09-09 (水) [長年日記]

[雑記][Software]svn diffの結果をVimで見る

実は、いちいち、ファイルにリダイレクトしなくても、vimでコマンドの出力を開くことができます。

lsの実行結果をvimで開きたいときは、 - オプションをつけて vimを起動します。

知らなかった。

つまりsvn diffの結果をVimで余計なファイルを作らずに色分け表示したければ、読み込み専用で

svn diff | vim -R -

としてやれば見易い。

僕の場合は、viewをvim -Rのエイリアスにしているので、

svn diff | view -

これで良かったのか。

今までワーキングコピーの差分が大きくて色分けして確認したい場面では、いちいちdiff結果をファイルに書き出していたよ・・・。これからは変なファイル作らないようにしよう。

[雑記][健康]健康診断結果@2009

健康診断へ行って来た。

身長
168.3cm
体重
60.8kg
血圧
120/66

去年と比べて体重が4kgも増えてるよ! ひぃー。

過去最高に体が重かった2006年に迫っている、いかんいかん。夏場に調子に乗ってビール飲み過ぎたかな。

過去の健康診断実績

体重の記録を括弧で抜き出してみた。

58kg前後をキープしたいなぁ。

酒飲みながら方法を考えよう。


2009-09-10 (木) [長年日記]

[雑記]C#のイテレーションは分かり易い

C#を触っている。

久し振りに学ぶ静的型付けの言語なので、動的型付けの言語に比べて、いろいろ面倒な場面が多いんだろうなーと思ったけど、かなり柔軟に書けるのでびっくりしてる。

イテレーションなんて、すごく分かり易い。

複数のImageクラスのインスタンス(img1〜img3)を均等な間隔でStackPanelに並べたい時は、

StackPanel panel = new StackPanel();
Array.ForEach<Image> (new Image[] {img1, img2, img3}, (img) => 
{
    img.Margin = new Thickness(2);
    panel.Children.Add(img); 
});

Array.ForEach()に使い捨ての配列と使い捨てのメソッドを渡せば書けてしまう。うひょー。

または、こういう走査もできる。

StackPanel panel = new StackPanel();
foreach (Image img in new Image[] {img1, img2, img3}) 
{ 
    img.Margin = new Thickness(2);
    panel.Children.Add(img); 
} 

スクリプト言語を長く触ってた僕には、こっちの方が分かり易いかも。両者のパフォーマンスの違いは良く知らない。

Java1.4の頃に、いちいちIteratorを取得してforループを回していた時は、もはや遠い昔だったんだなぁ。

と思って調べてみたら、とっくの昔にJavaでも拡張for文というやつが導入されていて、すっきりとループを回せるらしい。

C#もJavaも柔らかいんですねぇ。

[時事ネタ]第5世代iPod nano雑感

最大容量は16GBのままで、ビデオカメラとスピーカとFMラジオが付いたのが売りなんだって!

しかもカメラは動画のみ撮影可能で静止画は撮れないんだって!

驚きの魅力の無さ・・・。

携帯音楽プレーヤのiPod nanoにこそ64GBモデルを用意して、なんちゃってiPhoneの方にカメラ付けてやれよ。

車種ラインナップを増やし過ぎて、下位車種の上級モデルに無理やり余計な豪華装備をくっつけてちぐはぐに売ってる自動車メーカみたいだよね。

  • 「iQに大排気量スポーツエンジン積みました!」
  • 「カローラの上級モデルはクルーズコントロールが使えます!」

要らねーし使わねーよ。

[ミステリ]高田崇史『QED 東照宮の怨』

QED 東照宮の怨 (講談社文庫)(高田 崇史)

「三十六歌仙絵」を狙った連続強盗殺人事件が発生。不可解な事件の手がかりは意外にも日光東照宮にあった。「陽明門」「山王権現」「三猿」「北極星」「薬師如来」「摩多羅神」「北斗七星」。桑原崇が東照宮に鏤められた謎を解き明かした時、天海僧正が仕掛けた巨大な「深秘」が時空を超えて浮かび上がる。好調シリーズ第4弾。

物語の中盤で、東照宮が建てられた経緯の推察の中で天海と徳川家(家康、家光)の凄まじいまでの悪役ぶりが語られるんだけど、そっちの印象が強くて、肝心の絵画連続強盗殺人事件に絡んだ犯人の印象が薄くなってしまった。この犯人も良い感じに気狂いだし、完全なジョーカーという役どころであるため、劇中で言い当てられた時は「えっ、こいつなの」という驚きは確かにあるのだけれど。

酒をひたすら飲みながら歴史薀蓄を語り続けるタタルさんと、それに付き合わされる奈々ちゃんの、全然進展しない関係にニヤニヤしながら楽しむ本ですね。

あと「かごめの歌」の歌詞について、様々な解釈が載っているので、色んな読み方があるんだなぁと面白かった。


2009-09-12 (土) [長年日記]

[時事ネタ][Software]iTunes 9へアップデートした

iTunes 9では、購入したアルバムに関する歌詞やライナーノーツ、独占インタビュー、ビデオ、写真を楽しめる「iTunes LP」機能、最大5台の認証されたコンピュータでiTunesのライブラリを一括管理・共有できる「ホームシェアリング」機能を採用。iTunesライブラリ内にある同じテイストの曲を組み合わせ、最大12個の"ミックス"を自動生成する「Genius Mix」、iTunesで直接iPhoneやiPod touch上のアプリケーションを整理できるシンク機能も登場した。シンク機能では、iTunes上でホーム画面の設定を行うと、iPhone/iPod touchのホーム画面に自動的に反映し整理する。またiTunes Storeのデザインもリニューアルされている。

アップデートしてみた。

といっても、僕はiTunes純正の機能は余り使いこなせていないので違いは良く分からない。気付いた点は、ウィンドウの縁取りが黒から白に変わったくらい?

Windows iTunesユーザに無くてはならないVoralent Invidiはじめ、Last.fmクライアントなどの、iTunesのAPIを利用しているソフトウェアは問題なく動作しており、良かった。

未だにPowerPCのMacをサポートしているのは偉いよね。WindowsだとiTunesはメモリを潤沢に食らう富豪ソフトウェアなんだけど、Mac版はリソースに優しい作りなのかな。

【スクリーンショット】Windows版iTunes 9スクリーンショット。縁取りのデザインが8.1と少し異なる。


2009-09-14 (月) [長年日記]

[雑記][Software]XREAでbash_completionを使ってコマンド補完

自分がレンタルしているXREAのs370サーバには/etc/bash_completionが置いてなかったので、自分のディレクトリにダウンロードして使うことにした。

インストールログ

sshでログインして、ファイルをlocal/以下に取得。

cd local
wget http://www.caliban.org/files/bash/bash-completion-20060301.tar.gz

解凍してlocal/bin/に配置。

tar zxvf bash-completion-20060301.tar.gz
cp bash_completion/bash_completion bin/

bash_completionは~/をタブ補完した時にフルパスに置き換わってしまって変な挙動をすることがあるので、_expand()を無効にしてしまう。ここら辺は詳しくないんだけど、探せばちゃんとしたパッチがあるのかも。

vim bin/bash_completion +273
_expand()
{
    return 0(←追記)

    [ "$cur" != "${cur%\\}" ] && cur="$cur\\"

.bashrcに自分のディレクトリのbash_completionを読み込むように追記。

vim ~/.bashrc
if [ -e "$HOME/local/bin/bash_completion" ]; then
    export BASH_COMPLETION="$HOME/local/bin/bash_completion"
    source $BASH_COMPLETION
fi

再読み込みして、補完がきくか確認。

source ~/.bashrc

svn log -
--config-dir       --no-auth-cache    -r                 -v
-h                 --non-interactive  --revision         --verbose
--help             --password         --stop-on-copy     --xml
--incremental      -q                 --targets
--limit            --quiet            --username

2009-09-15 (火) [長年日記]

[ミステリ]高田崇史『QED 式の密室』

QED 式の密室 (講談社文庫)(高田 崇史)

「陰陽師の末裔」弓削家の当主、清隆が密室で変死体となって発見された。事件は自殺として処理されたが、三十年を経て、孫の弓削和哉は「目に見えない式神による殺人」説を主張する。彼の相談を受けた桑原崇は事件を解決に導くと同時に「安倍晴明伝説」の真相と式神の意外な正体を解き明かす。好調第5弾。

講談社の企画「密室本」作品ということで、密室をテーマにしたコンパクトな本。

弓削清隆が密室で殺されていた事件の方も、最後に「どのような理由で、いかにして密室が完成したのか」がきちんと提示されて楽しめるのだけど、もっと面白いのは作中の終盤で語られる安倍晴明が使役する「式神」の正体。

当時の京の背景から鬼ごっこを経て、読者が「式神が鬼ってそういうことか!」と思わず膝を打ちたくなる解説が提示される。

ページ数も短くまとまっているし、登場人物は酒を飲みながら談義しているだけ、読んでいて全く負担にならないのでシリーズ一作目として本作を読むのもおすすめ。


2009-09-16 (水) [長年日記]

[時事ネタ][Software]ウォークマンAシリーズの方がiPod nanoより魅力的だと思う

何故かミッキーマウスに見える奇妙なデザインを除いて、ハードウェアとしての魅力は、ほぼ全ての面でウォークマンAシリーズの方がiPod nanoより魅力的なんじゃないだろうか。

本製品には高域補完技術「DSEE」、ステレオのL/Rを明確に分離する「クリアステレオ」、低音ゆがみを抑制する「クリアベース」、MDR-NC33 相当の13.5ミリ径ドライバ搭載のカナル型イヤフォン、約98%の騒音をカットするデジタルノイズキャンセリング機能と、合計6つの高音質化要素が投入されている。

音楽を聴く為の機能を充実させてるところも素晴らしいよね。少し前に発表された第5世代iPod nanoってビデオ撮影機能なんかよりも“相変わらず最大で16GBまでしか選択肢の無い記憶容量の増大”とか、“音量を上げても音が周囲にダダ漏れになるだけで耳に入ってこない標準イヤフォンの改善”とか、他にやるべきこと幾らでもあるだろうって感じだった。

ウォークマンってバッテリがすごい持つよね。会社で使ってる人が居るけどあれが一番うらやましいかも。

結局、僕にとっては、「iPodじゃなきゃ駄目」って部分は

といったところ。これらの代替手段があるなら、ウォークマンに乗り換えることを考えるなー。ウォークマン用のアームバンドはありそうかな。

iTunes Storeも別に使ってないし。

あとクリックホイールの操作って全然直感的じゃない*1よね。「戻る」が丸い操作盤の上をクリックだからね。この戻り方が説明書を読まずに想像できますか? 僕はできませんでした(><;クルクル回す操作は、再生音量の微調整にも向かないし。

言いたかったこと

アップルよりもソニーの方が好きだし、ソニーよりもセガの方が好き。

*1 使い方に慣れると、曲の選択なんかは気持ちよく使えるようになってるとは思う。

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Ussy [>“音量を上げても音が周囲にダダ漏れになるだけで耳に入ってこない標準イヤフォンの改善”]

店長やまもち [それはワシに対するメッセージか(笑)。でもまさにその通りなんだよねー。ワシのは残念ながら前のAシリーズなんだけどイイ..]


2009-09-18 (金) [長年日記]

[ミステリ]首藤瓜於『脳男』

脳男 (講談社文庫)(首藤 瓜於)

未知なるヒーロー誕生。乱歩賞受賞作

連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。 逮捕後、新たな爆弾の在処(ありか)を警察に告げた、この男は共犯者なのか。 男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが……。 そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。 全選考委員が絶賛した超絶の江戸川乱歩賞受賞作。

本格でもサスペンスでもホラーでもなく、悲哀に満ちたヒーローの物語というところが、本作の最大の魅力。

脳医学や心理学の観点から精神疾患や自閉症を抱えた者が時として非凡な才能を発揮することを丁寧に解説する中盤までの話は、全て終盤の怒涛の展開のためにあったと言っても良い。パラサイトのミギーしかり、魔人探偵のネウロしかり、冷静沈着で感情を表に出さない人間の隣人が活躍する話として読んだ。

ヒーローの補佐でありライバルでもある茶屋警部が、どうやっても名探偵コナンの目暮警部で頭の中で描写されてしまった。

物語の軸となる3人の人物を使って、シリーズとして各キャラクタの背景を掘り下げて欲しいと思うほど、読み終わるのが勿体無い作品。少年マンガが好きな人には本当におすすめ。

[雑記]シルバーウィーク

2009-09-19から2009-09-23までの5日間が、シルバーウィークとしてお休みです。ウィキペディアを読んで知ったのだけど、毎年あるわけじゃないんですね、これ。

日本人は年休を使うのが(自分も含めて)苦手なので、カレンダーの並びで半強制的に連休が発生することは良いことだと思います。


2009-09-22 (火) [長年日記]

[ミステリ]東野圭吾『容疑者Xの献身』

容疑者Xの献身 (文春文庫)(東野 圭吾)

天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

東野圭吾の作品はちょこちょことつまみ食いで読んでいるのだけど、本作も該当する、謎解き役として湯川学が登場する「ガリレオシリーズ」というのは初めて読んだ。『容疑者Xの献身』は同名タイトルで映像化されているらしいのだけど、そちらは未鑑賞。

物語の冒頭で、石神が献身(靖子の殺人の秘匿)を決意する場面から、何重にも伏線が張り巡らされており、石神と湯川、同じ釜の飯を食った天才同士の駆け引きで少しずつ驚くべき伏線が明らかになって行く過程がとても面白く、一気に読んでしまった。

純粋過ぎる想いが、完全犯罪だったはずの数式の綻びを生んでしまったというところがねぇ、何ともいえない読後感を味わう一冊。後味が悪いのが駄目な人には向かないかも。

[雑記]スシローへ行って満足した

家族で墓参りした帰りにあきんどスシローという俗に言う「100円回転寿司」へ行ってみたんだけど、なかなか美味しかった。満足した。

1皿100円を売りにしている回転寿司チェーンは、かっぱ寿司でシャリシャリに凍ったまま流れてきたびんとろマグロを食べて以来、長いこと近付かないようにしていたんだけど、スシローはパクパク食べれたよ。醤油皿が無かったことが謎だったけど(ベルトコンベアから取った皿の寿司に直接醤油をかける作法らしい)。

お金が無いけど腹いっぱい寿司を食った気分に浸りたい人はスシロー行くと良いと思うよ! けど僕は外食の満足できるラインが低い方なので、美食倶楽部の人は皿を投げつけて店主を呼び出しかねないから行かない方が良いよ!


2009-09-23 (水) [長年日記]

[時事ネタ]高速道路の無料化に賛成する

政権与党となった民主党の進める高速道路の無料化に、僕は賛成の立場である。

このニュースと高速道路の無料化施策が矛盾するという意見を見るけど、高速道路は、もともと将来の無料化を約束されたものだ。現在、ガソリンなどに掛かっている暫定税率だってそうだ。父の世代や僕の世代が高く支払わされたからといって、これから自家用車を所有する人まで本来不要な筈のものを支払う必要は無い。

前政権では、道路特定財源の使途自由化だとか訳の分からないことが議論されていたが、不要なんだったらさっさと廃止すべきだ。高速道路も本来の約束だった筈の原則無料に一旦リセットした上で、環境税の導入なり、渋滞緩和のための区間ごとの課金導入なり、幾らでも議論してもらったら良い。使い道が無くなって何の為にあったのか分からない通行料や税金を未来に残すことは反対だ。

現在施行されている高速道路の1,000円というやつも将来の無料化への試金石という見方で賛成している。この施策で表面化した問題点があるのなら、集まった定量データを、無料化を推し進める際に大いに活用したら良い。

鳩山さんのことは好きじゃないし、彼の唱える友愛外交も良く分からない面が多く不安ではあるけれども、アメリカや中国の参加を前提とした上で日本の排出ガス削減目標を具体的に表明することは、至極真っ当だと考える。

重ねて言うけど、高速道路の無料化に賛成するし、温室効果ガス25%削減目標とも矛盾していないと思う。

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かわはら [そこまでの議論であれば至極まっとうな話だと思うんだけど、高速無料化の次に必要なのはやはり交通マヒ対策というのは容易に..]


2009-09-26 (土) [長年日記]

[ミステリ]貴志祐介『硝子のハンマー』

硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)(貴志 祐介)

日曜日の昼下がり、株式上場を間近に控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には強化ガラス。オフィスは厳重なセキュリティを誇っていた。監視カメラには誰も映っておらず、続き扉の向こう側で仮眠をとっていた専務が逮捕されて・・・・・・。弁護士・青砥純子と防犯コンサルタント・榎本径のコンビが、難攻不落の密室の謎に挑む。日本推理作家協会賞受賞作。

角川ホラーでお馴染みの貴志祐介によるミステリ作品。

防犯コンサルタントという肩書きながら、その実は鍵開けに精通した泥棒である榎本径と、思いつきで突飛な推理を披露する青砥純子の掛け合いで、様々なトリックの検証と否定を進める形で物語が進むので、軽快に読み進めることができる。

様々な仮説の否定を経た上で最後に提示される密室の解答は「そう来たか!」という感じもする一方で、「これが『クリムゾンの迷宮』や『天使の囀り』で戦慄の恐怖体験を世に送り出した、あの貴志祐介の作品か?」と思ってしまうほど、作風に違和感もあった。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

ユーキさん [読者としては 「これぞ森博嗣!」という思い込みに沿った作品が読みたいし 「あの森博嗣がこんな作品を!」という意外性も..]

雷悶 [けど森博嗣さんは森博嗣ゾーンから外れた作品を決して送り出さないイメージ。]


最近のツッコミ

  1. ムノーン (2018-09-20(木)07:26)「デボラ様派なんだけど、少ないのか。」
  2. 雷悶 (2018-09-04(火)18:36)「やるしかないっしょ~」
  3. うどん職人 (2018-09-04(火)18:00)「年末耳うどんミーティングか〜?」

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