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2020-01-02 (木) [長年日記]

[雑記]初詣に岩屋寺へ行った

初詣に近場の岩屋寺へ行った。仕事の関係であまり長い時間の空きを設けられなかったが、岩屋寺くらいの近場であれば大丈夫だろうということで行った。本年2020年はとても天気が良くて賑わっていた。

久しぶりに訪ねた岩屋寺は、かなりの賑わいでびっくりした。

途中で従姉(1歳年上)家族と合流し、従姉の長男が今年で小学1年生と知って「えぇ……」という気持ちになった。同時に、従兄弟(俺と同い年)がまだ独身で、引きこもりでカリスマYouTuberを目指していると聞かされて、妙に安心したのだった。カリスマYouTuberを目指している彼には、もう何年も直に会っていないんだよな……。俺が無職になるのと直に再会するの、どっちが早いだろう。

【写真】岩屋寺


2020-01-01 (水) [長年日記]

[雑記]明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。改元して令和となってから初めて迎える新年です。

昨年2019年までやっていた神社のボランティア係を無事に卒業し、久しぶりに自宅で年を越せました。

初詣は15:00頃に地元の古刹である野間大坊で参拝してきました。遅めの時間帯に行ったためか、駐車場も空いていて良かったです。おみくじは吉で、「商はうりかい共によし」と書かれていて、投資やっていくぞという気持ちです。

【写真】野間大坊の本堂。

[雑記]2019年の目標を振り返る

遠征を優先する!
HR/HMのライブでは大阪に2回と東京に1回遠征できました。また、遠征を意識して行動したお陰か「株主総会への参加にかこつけて周辺観光して回る」ムーブを良くするようになりました。有給休暇も消化できて一石二鳥ですね。株主総会遠征ムーブも継続したいです。
技術書を読む!
2019年は10冊の技術書を読む・写経するなどして、最後に感想をアウトプットできました。結構がんばったな。リストで抜き出してみると以下のとおりです。

中でおすすめ(自分でも何度か読み返しそうな本)を挙げると、『入門 監視』と『Coders at Work』かな。

[雑記]2020年の目標

フェードアウトの準備をする!
「早期リタイアする!」と具体的に言い切ってしまうと色々とつらい状況になりそうなので、そこまではやらずに、自分のやる気が消失したらいつでも「さよなら~」と去れるようにはしておきたい。仕事に限らず、自分が頑張ってサイクルを回しているあれこれを冗長化はしておきたい。
周りに流されない!
2019年に親しい同僚が退職して思っていた以上にショックを受けたというエントリを日記に書いて、その人は本人の経験やスキルセットに完全に合致した素晴らしい外資企業の日本法人に行ったんだけど、当時ものすごく自分がぐらついてしまったんだよなぁ。あと2019年は周囲で意外に思う人が次々と入籍をして、「お前ずっと独身を貫くんじゃなかったのかよ」みたいな感情を覚えることが多かった。いや俺は流されたりしませんよ、本当に。

2019-12-31 (火) [長年日記]

[メタル]2019年に買って印象に残ってるアルバム

2019年は9本のHR/HM系ライブを見に行った。年初に遠征を優先する! と目標を立てた通りに、大阪や東京まで遠征して見に行けた公演も何本かあって良かったと思う。

Beast in Black — From Hell With Love

フロム・ヘル・ウィズ・ラヴ(Beast In Black)

再生回数でもダントツだったのが、Beast in Blackの2ndアルバムであった。Suomi Feast 2019のライブパフォーマンスも最高だった……。

『北斗の拳』をテーマにした #1 Cry Out For A Heroに始まり、80年代ディスコサウンドとJudas Priestのテイストを融合させたような #2 From Hell With Loveや #3 Sweet True Liesなど、非常に即効性が高くて「ノれる」楽曲が多かった。あまり大作志向でなく、1曲1曲が3分~4分程度という点もイマドキではかえって珍しい。アルバム後半の #7 Unlimited Sinも出色の曲ですね。

僕は行けなかったけどMETAL WEEKEND 2019にも注目バンドとして招聘・出演されており、ここ日本でもますます人気が高まることは確実でしょう。

Eluveitie — Ategnatos

アテグナトス【CD(日本盤限定ボーナストラック2曲収録/日本語解説書封入/歌詞対訳付)】(クリゲル・グランツマン/ファビエンヌ・エルニ/アラン・アッケルマン/ラファエル・ザルツマン/ヨナス・ヴォルフ/カイ・ブレム/ミハリナ・マリシュ/マッテオ・システィ/ニコル・アンスペルゲル/エルヴェイティ)

このところアコースティック楽曲が多かったスイスのフォークメタルバンドEluveitieのニューアルバム。まさかの攻撃性を取り戻したアルバム。かつてバンドが謳っていた「New Wave Of Folk Metal」に相応しいアグレッションと民族楽器の叙情性が両立していて素晴らしい。

かなりメンバーチェンジが多く発生していて心配だったものの、新しい女性Voであるファビエンヌ・エルニと、オリジナルメンバーでグロウル担当クリゲル・グランツマンとの相性もバッチリ。

日本でもフォークやペイガンといったジャンルの人気再燃を感じる昨今なので、代名詞であるこのバンドの再来日に期待してしまう。

Atlas Pain — Tales of a Pathfinder

Tales of a Pathfinder(Atlas Pain)

イタリアのフォークメンタルバンドの2ndアルバム。前作1stの頃から、ドイツのEquilibriumを彷彿とさせる、いわゆるJRPGやディズニーのようなメロディを多用したキャッチーなフォークを聴かせてくれるバンドで、本家Equilibriumが残念ながらヘヴィロックな方向に舵を切ってしまい、今となっては本家よりもこっちの方が良いという。

アルバム通して完成度が高くてよく聴いていたのだけど、中でも #5 The Great Runや #7 Baba Jagaがお気に入り。

NorthTale — Welcome to Paradise

Welcome To Paradise(Northtale)

Twilight Forceを脱退(解雇?)になったボーカリストを中心に結成されたメロディックパワーメタルバンドの1stアルバム。2019年は分裂元たるTwilight Forceも新作を出していて、こちらも良い出来の作品だったのだけど、僕は断然 NorthTaleの方が好み。StratovariusやSonata Arcticaが好きならNorthTale、Rhapsodyが好きならTwilight Forceという感じでしょうか。どちらも良いバンドですけどね。

NorthTaleでは歌い方に中音域が増えていて、Twilight Force時代にような血管ブチ切れそうな、ちょっと危ない歌い方でなくなった点も魅力を増しています。タイトルチューン #1 Welcome To Paradiseと #2 Follow Meの2曲が特に好きです。

Skeletoon — They Never Say Die

They Never Say Die(Skeletoon)

思い切り「キーパー時代」のHelloween直系といえる、明るく朗らかなTheメロディックスピードメタルをやってるバンド。僕はこのアルバムで初めて知りました。どうもこのアルバムでは80年代のアメリカ映画『グーニーズ』をテーマに歌っているっぽい。

とにかく #3 The Truffle Shuffle Army: Bizardly Bizarreや #5 They Never Say Dieや #7 I Have the Keyなど、キーパーHelloweenを思い出すハッピーな疾走曲だらけなんですわ。Eagle Fly Freeを彷彿とさせるベースやドラムのソロがあるのも熱い! #11 Goonies R Good Enoughもコミカルで良いね。この辺もHelloweenっぽさを感じるなぁ。


2019-12-30 (月) [長年日記]

[雑記]2019年に買ってよかったもの

今年はあまり大きい買い物をしていないんだよね。自宅のMac mini買い換えようかな~という計画も実行しなかったし。

iPad mini (5th Gen) 256GBモデル

おそらく1番大きい買い物だったのがコレで、「一番いいのを頼む」の精神でストレージ容量も256GBを選択した。どれだけKindleでコミックをポチっても、空き容量が埋まらないぜ~。

それまで使っていたiPad mini 4のバッテリーがいい加減に限界近かったことが主な買い換えの理由だけど、Kindleアプリの本棚スクロールも予想以上にサクサクと動くようになり快適。ありがとうA12 Bionicという気持ちです。

iPad mini Wi-Fi 256GB - スペースグレイ (最新モデル)

新サクラ大戦 初回限定版

PS4本体を持っていない(し、買う予定も無い)のに、思い出補正で買ってしまった。だって初回限定版には歴代作品のサントラが付くんだもん……。

「檄!帝国華撃団<新章>」すげー良いですよね。過去の曲を上手くセルフオマージュした上で新しさも感じさせる。さすが田中公平先生の仕事だわ。もう100回は聴いた。「夢は甦る~」の歌詞に、おじさんの涙腺ドバドバ刺激されるのだわ。

ゲーム本編は遊んでないから何も言及できないマン。

新サクラ大戦 初回限定版【限定版同梱物】・「サクラ大戦」歴代歌謡集・「サクラ大戦」歴代美術集 同梱 - PS4

セガサターンパーフェクトカタログ

思い出補正ポチったその2、それがこの『セガサターンパーフェクトカタログ』なのだ。

Amazonのレビューだと網羅ぶりが甘いといった苦言もあるけど、ガチ勢でなくほどほどマニアであれば十分に満足の行く内容ですよ。

僕としては、ゲームソフトが網羅されていること以上に、ハードウェアとしてのセガサターン本体解説が非常にマニアックで満足しました。おすすめ。

セガサターンパーフェクトカタログ (G-MOOK)(前田 尋之)

キーボード クリアケース ハードカバー

どうも商品としては展示会などでキーボードを保護しつつ置いておく用途のモノらしいのだけど、買ってみたらめちゃくちゃ役に立ってます。

僕は自宅ではProgresTouch RETRO TINYというミニキーボードを使っていて、外出時にかぶせておくケースとして、この商品の小サイズがぴったりなんですわ。

みんなキーとキーの隙間にホコリが入ると嫌だろう!? このケースは最高だよ。

キーボード 操作制限 防塵 透明 クリアケース ハードカバー 録音 収録 編集 スタジオ 展示会

Amazonベーシック マウス USB有線 ブラック

B077GT5Q8F


2019-12-28 (土) [長年日記]

[Software] 『Coders at Work プログラミングの技をめぐる探求』

オープンソース製品やプログラミング言語の作者として著名なプログラマ達に、自身も優れたプログラマであるインタビュワーが、プログラミングを身に付けた過程やデバッグのやり方、プログラミング言語デザインの好みについて聞き集めたインタビュー集。

どちらかと言うとシステムレベルプログラミング分野に明るい人が多めの人選となっている。

原著である『Coders at Work: Reflections on the Craft of Programming』が執筆されたのが2009年で、2019年現在の時間軸から見るとおよそ10年前のインタビュー集ということになるが、10年前に想像されていた未来よりも、プロセッサ性能などの進化がゆっくりだった事もあってそこに面白さを読み取ることもできる。

いずれも強烈な個性を発する凄腕プログラマの、プログラマに関する一家言が舌鋒鋭く収録されており、読むのは大変だが面白い一冊である。全体として、道具にEmacsを使っているハッカーが多かった印象。

読みながらマークした箇所などから、備忘録として書いておく。

ジェイミー・ザウィンスキー

  • Netscape(現代のMozilla Firefox)初期開発者かつXEmacsの作者。
  • 初期のNetscapeが成功してから買収され、めちゃくちゃなリリース戦略で沈没した経験を赤裸々に語っている。
  • とにかくC++への恨み節がすごい。
  • 過剰なエンジニアリングに陥ることは避けて、とにかくリリースしてからコードを綺麗にすれば良いって主張には共感した。
  • 組織を作るなら4人以下のチームを複数作れ、という格言もよい。

ブラッド・フィッツパトリック

  • memcachedの作者で、インタビュー当時はGoogleに在籍していたらしい。
  • C++の構文はひどいものだが、実行効率のために選択して書くのは気にならないと述べている。Googleでもコア言語として選ばれているが、パフォーマンス上必要のないところまでC++で書きがちな文化だとも。この前後にGolangが登場したと考えると興味深い示唆。
  • 現実的なC++を選択する立場として、JavaのJVMをこき下ろしているのが面白い。
  • コードを読むことの大切さが、後になって身にしみて感じるようになったとのこと。
  • スタイルガイドは大事だし、ファイルやプロジェクト内で一貫したスタイルが使われていることが大事だとも。Googleもスタイルガイドを公開しているもね。
  • 「あのXSS脆弱性を作りまくっているPHPプログラマたちは、航空管制しすてむを作っているのとは別な種類の人間ということは、はっきりさせておいたほうがよい」

ダグラス・クロックフォード

  • JSONの生みの親。ECMAScript 4(ES4)やES5の改定にも携わった。インタビューでも触れられている。
  • マッシュアップブームの隆盛(今となっては懐かしい)こそが、再利用可能コンポーネントの実現だが、これはXSS脆弱性を作っているようなものだと。
  • C言語のデザインには山ほど間違いがあり、++演算子はとくに危険。++は使わないと主張。
  • コードスタイルの議論(カッコをどちらに付けるとか)に意味は無い。あれは車が道路の左側を走るべきか右側を走るべきかのような話で、正解は無いとも。これは分かる。
  • 「多くのクラス指向の言語では言語自体が規律を課していますが、JavaScriptでは自分で規律を持ち込む必要があります」 JSLintを作った人らしい主張。
  • 数学はプログラミングにとって重要だが、それ以上に文章を書く能力のようなものの方が必要。母国語もまともに書けないならプログラミングはできない。耳が痛い。

ブレンダン・アイク

  • JavaScriptの言語設計者。インタビュー当時はMozillaのCTOを担っていたよう。
  • 採用が見送られたECMAScript 4(ES4)の議論を振り返り、「プリミティブを最小限にしてシュガーを取り除け。ラムダさえあれば何だってできる」という主張は、多くの人に合わないと切って捨てている。実際、2019年現在のECMAScriptでは、関数オブジェクトやプロトタイプベースといった強力過ぎる機能はなるべく利用者からは隠されるような構文が増えている気がする。
  • Netscapeが大きなコード書き直しの失敗例となったのは、デザインパターン本を振り回すような連中のせいと強烈に批判している。デザインパターンを聖典のようにありがたがる連中がかなり嫌いっぽい。
  • 採用したい人材は、C++やJavaのデザインパターンを行儀よくやっている人物ではなく、何か違ったことをしている人物。優秀な人は優秀な人と働きたがるから、紹介(コネ)はズルに見えるかも知れないが有用とも。

ジョシュア・ブロック

  • JavaのCollections Framework設計者で、インタビュー当時はGoogleのJavaチーフアーキテクトの肩書き。これだけで強い……。『Effective Java』共著者の1人。
  • 『人月の神話』はみんな読むべきと。読もう(積んでいる)。
  • 人はプログラミング言語を選ぶとき、コミュニティをも選んでいると主張。酒場を選ぶのに似ている(そこにどんな人がいて、どんな話をしているのかが重要)と。
  • 「要求分析は交渉であるだけでなく、理解のプロセスなのです。多くの顧客は問題を言いはしません。ソリューションを語るのです」 顧客が本当に必要としているソフトウェアについて、なかなか深い話。
  • EclipseやIntelliJのような現代のIDEsは素晴らしく、これらのお陰で気軽nリファクタリングが行えるようになり、みんな綺麗なコードを書くようになったと。本書には低レイヤに強い人が多く登場するが、この人はビルドツールなどの変遷には付いて行けないと話す。その辺りも何となくJava畑の人という印象がする。
  • Javaの新しい構文(ジェネリクスやforeachなど)を入れるにあたっての、デリケートで慎重な考え方の下りが面白い。「C++は複雑さの閾値をとうに越えている」とも。

ジョー・アームストロング

  • プログラミング言語Erlangの作者。伝説的な人物がどんどん出てくる。
  • 現代(ここでは2009年)のプログラマには、選択肢が多くて選択が重荷であると言っている。10年後の2019年はさらに大変だ……。
  • コードの書き方で迷っている時は、同僚に話してみることが大事で、自分が何に迷っているか説明しているうちに回答へ行き着くことがよくあるとも。これめっちゃ分かる。
  • Cを理解したいならCのコンパイラを書け、Lispを理解したいならLispインタプリタを書け。強い。
  • デバッグ手法に関しては強硬なprint文デバッグ論者。
  • コードは問題に対する答えであって「仕様を知りたいならコードを読んでよ」はプロと言えない。ユーザガイドのためにドキュメンテーションは必要とのこと。はい。
  • ドキュメントを書くことは型について考えること。「is a」から始める。
  • 優れたプログラマの見分け方は、問題に動かされるのかソリューションに動かされるのか。その時に問題を選ぶ人であるとの言。

サイモン・ペイトン・ジョーンズ

  • プログラミング言語Haskellの設計者でありコンパイラGHCのリード開発者。
  • 論文でもプログラミングでも、「どんなにつまらなく見えることでもいいから、何かを始めなさい」が自身にとってとても重要なアドバイスだったと懐古している。わかりみが強い。
  • みんなが関数プログラミングを書ける必要は無いが、純粋関数的な傍流世界からの見え方が、Pythonのような主流世界の言語にも影響を与えると評している。
  • この人もprintfデバッグ論者。
  • 「ソフトウェアを制限する主要なものはコンピュータのスピードではなく、ソフトウェアが何をするのか理解する我々の能力なのです」 かっこいい。

ピーター・ノーヴィグ

  • Sun→NASA→Googleと渡り歩き、Googleのリサーチ部門トップを務める。この人もLispハッカーで、Lisp & Emacs利用者の登場率が本当に高い。
  • Googleにおいても成功する人は「完璧に理解する」よりも「とにかく前に進んでやってみよう」とする人であるとのこと。いい話だ。
  • テスト駆動開発アプローチには否定的で、何故ならGoogleにおいて欲しいものはassertEaual(等しいかチェック)などよりもassertAdFastAsPossible(可能な限り早いかチェック)であるから。検索エンジン会社の研究部門ならではの見方と感じた。
  • オーバーエンジニアリング問題について、「賢くありたい、完全でありたいと思うのでしょう」「90から90パーセントまでいくと、投資に対するリターンは逓減していきます」などと述べている。研究開発は特にそうだろうなと思う。
  • 良いレビュワーはたくさんの問題を見付けてフィードバックしてくれる人、良いプログラマは書くコードが最高でなくても、ソフトウェアを構成するコードを完全に理解している人であるとのこと。面白い言い方だけど、たしかに現場の助けになる人はこういうタイプ。
  • 採用後にうまく行く人は、採用会議の時点で面接官の誰か1人が最低ランクの評価を付けている人。その人を採用するために「この男は採用しなきゃいけない」と他の誰かが熱く用語するような人が最高だと述べていて、この話はめちゃくちゃ面白かった。

ガイ・スティール

  • プログラミング言語Schemeの共同設計者で、Common Lisp/Fortran/C/ECMAScript/Schemeの標準化組織に携わっている。EmacsとJavaの誕生にも深く関わっている。何それ強い……。
  • 「必要は発明の母です。アイデアが生まれるのは、特定のコンテキストにおいて必要となったからです」 至言だ。
  • 良いプログラムは、意味が感じられるようなストーリーがあり、読み易いとのこと。
  • 初期のEmacs実装において多くのキーバインディング派閥があって、そこから共通セットに収斂していく過程が読める。面白い。
  • 初期のSchemeコミュニティは反対投票文化で、全員が同意しないと言語に何も付け加えられなかった。Common Lispは、多数であればみんなを満足させるに十分だから採用される文化。
  • C++は書くけど好きではなく、C++で書こうと思うようなことはJavaでもっと簡単にできると主張。C++の努力は認めるが、型システムが根本に壊れているCとの後方互換を確保するデザインは致命的な欠陥であるとバッサリ。

ダン・インガルス

  • プログラミング言語Smalltalkの主要実装者。グラフィックス描画分野でもBitBltの考案と実装を知られている人物。
  • Smalltalkで真に重要な概念はオブジェクトでなくメッセージ・パッシング。これはよく聞く言説であると自分も思う。
  • 若いときに学ばなきゃいけないということはない。若者はただ単に多くの時間を持っているというだけ。勇気づけられる言葉だ。
  • 「優れたデバッガが存在するのにprint文に頼る必要なんてあるの?」派閥の人。Smalltalkのシンボルデバッガはとても優秀らしい(僕はSmalltalkを触ったことが無いので分からない)。

L・ピーター・ドイチュ

  • Ghostscriptの作者でありJITコンパイルの考案者。強い。
  • 時と共にかつてはプログラミングが必要だったことの多くが、もはや「プログラミング」ではなくなり、そこそこちゃんと動くようになってきたという時代観を披露している。
  • 「ポインタの概念を持った言語をすべて捨てることです。現実の世界にはポインタのようなものはないのですから」 Cのポインタを功罪あったと語る人は本書に多く登場するが、ここまで切って捨てる言い方は珍しくて印象に残った。
  • XPやアジャイル開発の支持者ではない。顧客との強い結びつきによって要求を強く満たせるかも知れないが、顧客は自分の必要とするものを必ずしも分かっていないからと主張している。これはiPhoneを生んだAppleなどの例を考えても、頷ける言説であると思う。
  • ソフトウェアは資産として扱うべきであり、継続的な保守や投資を必要としない資産は無い。ソフトウェアライブラリを保守するには、ある程度のコストがかかると期待すべき。いかにも。
  • この人もLispハッカー。でも構文はPythonの方が好きだとも。
  • Perlは言語としては醜悪であり「犬の間違った端から出てきたもの」とのこと。

ケン・トンプソン

  • C言語の先駆けB言語の作者であり、ベル研究所でUNIX誕生にも寄与している。UTF-8の考案者でもある。いわゆる「ヒゲ面ハッカー」の元祖。すごい。インタビュー当時はGoogleに在籍していた模様。
  • ほとんどの人よりも早く「コードを捨てる」決断ができると言っている。
  • うまくはやるべきだが本当に良いものを追求すべきではない。そこそこ良いところから本当に良いところまで持って行く頃には、ムーアの法則に追い越される。シビレる言い方だ。
  • C/C++がバグを作っているのではなくて使い方の悪い人がバグを作っている。
  • デバッグはprint出力派閥。
  • GCCが出すコードはひどい。GCCが現れてから1000倍もコンピュータが速くなったのにコンパイラがとんでもなく遅い。辛辣な意見だ。
  • Javaで主流になったGCは、OSやコンパイラを書くならGCを使うのは間違い。許容できるコストを支払って考えたくないものを丸ごと取り除けるなら使っても良い。
  • Googleでコア言語であるC++よりもCの方が好き。テストもおもちゃも、大抵のコードはCで書いているとのこと。C++は良いところもあるが全体としては悪い言語との評。

フラン・アレン

  • 女性初のチューリング賞受賞者。長い45年間のIBMでのキャリアでコンパイラ最適化を研究していた。
  • IBMで導入された「クリーンルーム」ソフトウェアエンジニアリング手法について、当時のIBMには必要なことだったが、膨大なプロセスがつらかったと複雑な思いを吐露している。ウォーターフォールのようなもの?
  • 採用の時に見ていることは、夢中になれるものを持っているかとのこと。
  • 農場育ちの人にはプログラミングに良い素養を持った人が多い。農場は自然を相手に入力と出力のあるシステムを扱う分野だからと。面白い意見。
  • IBMのリサーチ部門にはガラスの天井があった。プロセスがあり管理者層があり、女性の数や女性の地位が悪い方向に変わっていた。
  • コンピュータサイエンスが女性にアピールしないのは、一日中コンピュータの前に座りっぱなしのオタクがやることだと思われているからとの意見を披露。この辺り、プログラミング教育が盛んに叫ばれる2019年では味わい深い。

バーニー・コーセル

  • ARPANETシステム(インターネットの基礎となったネットワーク)の実装者。
  • プログラミングを独学する時はとにかくたくさんプログラミングを書くこと。ただ書くだけでなく、具体的な目的を持つ小さなプログラムを書いてみる。本当に効く。
  • マイクロマネジメントの真逆、好きなだけバカをやらせてもらうマネジメントスタイルをされた経験があり、あるレベルの信頼と信用を置いて放っておいてくれたフランク・ハートという人物を称賛している。
  • プログラムは読まれることを意図して書かれるべきで、Perlに「if」と「unless」が両方あるのは良いことだと述べている。
  • 現代のコンピュータで起きた最大のセキュリティ問題はCだと授業で教えているとのこと。ケン・トンプソンの後にこの人のインタビューが出てくるのがニクい。Cの登場はシステムプログラミングにおいてはものすごい恩恵だったが、システムとアプリケーションの両方をCで書く必要はないとも。これは何となく理解できる。
  • Javaも正しくない、権威主義的過ぎるとのこと。この人はお気に入りの道具がPerlらしく、Cみたいに横着もできないしJavaのように堅苦しくないところが好きっぽい。

ドナルド・クヌース

  • 『The Art of Computer Programming』シリーズの著者で、組版システムTeX の作者。
  • プログラミングを書くのは本を書くよりも難しい。本を書くのにどれくらい見積もるのは困難で、プログラミングを書く作業量を見積もるのはそれ以上に困難であるとも。
  • 「再利用可能性」が過大に評価されている点を辛辣に批判している。ブラックボックスなライブラリを組み合わせて何かを作るのは楽しくないとのこと。2019年現在、この傾向はどんどん進んでいるように感じるなぁ。
  • C言語におけるポインタの使用は革命だったと述べている。一方で、すでにお気に入りではなくなったとも。

2019-12-21 (土) [長年日記]

[雑記]静岡西部旅行記(2/2)

ありがとうコンフォートホテル浜松

木金と2泊したコンフォートホテル浜松は、値段も安く(1泊5,000円)、設備やサービスにも満足の行くものであった。

無料朝食をTwitterに投稿したら「テンプレ容器」というクソリプが付いて、言われてみれば全国どこでも確かにこの容器ではある。コストダウンの努力が見え隠れして感動した。ありがとうコンフォートホテル浜松。

【写真】コンフォートホテルの朝食

掛川花鳥園へ立ち寄る

フリーきっぷの有効期間がせっかく2日間あるし、このきっぷで入場料も割引料金になるとあって、もう一度掛川へ移動し、掛川花鳥園へ立ち寄ることにした。行った人の評価はみんなやたら高いんだよな。俺は動物園や水族館の類であまり心動かされることが無いタイプなのであまり向いてないかも知れないが。

その掛川花鳥園、予想より遥かに鳥へ近付くことができる(というか、触れる)という生育環境になっていて、たしかに鳥好きにはたまらない施設なんだろうなと思った。

しかし俺は、あまりにも鳥たちが近過ぎて、周囲360度で鳴かれると、鳥葬にでもされるんじゃないかと恐ろしさすら感じて緊張したのだった。嘴を見ている分には面白いんだけど、突然首を「ぐるんっ」と回されるとガチでビビる。

やはり30分から1時間もしないうちに興味を失ってしまい、帰ることにしたのだった。

【写真】掛川花鳥園の鳥たち

まとめ

静岡西部、周遊したのは主に浜松と掛川だけだが、結構楽しかった。

沼津には注目のブルワリーが数多くあり、次に行くなら静岡東部に行きたいなぁ。浜松も良いところだからまた行きたい。


2019-12-20 (金) [長年日記]

[投資] 浜松ホトニクス株式会社の第72回定時株主総会へ行ってきた

最近になってNISA口座で株式を現物保有し始めた、浜松ホトニクス株式会社の第72回定時株主総会へ行ってきた。

会場はアクトシティ浜松の中ホール

なんといっても、この会社の株主総会が行われるのは、アクトシティ浜松なのである。ぷらっとこだまで交通費をケチって移動する時、浜松駅停車中に圧倒的な迫力で目に飛び込んで来て気になってしまう「浜松アクトタワー」擁する巨大複合施設なのだ。巨大建造物マニア歓喜。

まぁ中ホールは半地下のような場所にあるから、別にアクトタワー内部を探検できた訳ではないのだが。

コンサートホールとしてヤマハの手によってガチで音響設計された場所だけあって、天井の高さといい荘厳さといい、半端でない印象を受けた。

あと総会出席の手土産として、子会社「株式会社浜松ホトアグリ」のフィナンシェ詰め合わせセットが貰えた。会場も手土産も豪華だな……。

【写真】アクトシティ浜松の中枢たるアクトタワー

ホトニクスはPhotonics

入場すると会場前方のスクリーンで、よくある企業活動紹介の映像が流れていた。

「ホトニクス」ってカナ表記だとちょっと間の抜けた響きになっているのだけど、要はPhoton(フォトン) = 光を研究開発して製品化させて産業用に売り込むという会社なんだね。

超絶キャッシュリッチ企業なためか、質疑応答パートでは、内部留保を貯め込む理由についての質問が結構あったかな(そりゃ研究開発のためとしか答えないだろうが)。

あと、「浜松ホトニクスが何で磐田グランドホテルを子会社として持っているんだ」とか「浜松ホトニクス高専を設立して将来の幹部候補を育成せよ」とか、斜め上の質問や提案が出てきてやり取りが長かった。

ただ、総じて見て、それほど荒れない株主総会だなぁという印象を持った。やっぱりヤマハやスズキと同様に、地元の浜松で尊敬を集める企業なんだろうな。平均年収が700万円で、研究開発職なら当然もっと手厚いだろうし、静岡で生まれて静岡で進学してエリートコースとしてゆりかごから墓場まで幸せに暮らせるんだろうなと思ってしまった。浜松にはガノタトークできるビアパブまであるし、ガンプラもあるし、もう最高じゃん。そりゃ高専を設立しろと言い始める地元民も出てくる。

【写真】浜松ホトニクスの総会会場

社員との交流もある

株主総会終了後は、浜松ホトニクスの製品展示が見学できて、エンジニアと思しき若手社員に直接訊いたりできるコーナーがあった。

やはり製造業はモノとしてのハードウェアが展示できるから、見応えがあるよねぇ。IT業界の展示と言えば、ソフトウェア製品の画面をひたすら流し続けるか、せいぜいVRゴーグルを置いとく程度だものな。

画像の説明

[雑記]静岡西部旅行記(1/2)

行きたかった会場での株主総会も無事終わり、ここからは静岡西部をぶらぶら周遊する旅である。

ドイツレストランのマイン・シュロス

ちょうど昼前後に前述の株主総会が終わったこともあり、アクトシティ浜松近くにあるドイツレストランのマイン・シュロスでランチをすることにした。

外観はドイツ古城っぽく、店員さんの制服もドイツ民族衣装風で、割と本格的だった。

日替わりランチはチキンカレーで、一緒にヴァイツェンも注文した。関西で言うところの、港神戸ヴァイツェンの飲めるニューミュンヘンみたいな店だな。

【写真】マイン・シュロスのランチ

浜松城

マイン・シュロスから歩いて行けそうな距離だったので、浜松城を見ておくことにした。

着いてみると、浜松市役所のすぐ裏手が浜松城公園になっていて、そこからちょっと坂を上ると天守があるのだった。

浜松城の石垣は荒々しい積み上げ方で、なかなか迫力があった。

城内展示では、徳川家康は東三河の武将ではなく浜松の武将だぞ、という主張がにじみ出るように感じられた。

【写真】浜松城の石垣は荒々しい。

遠鉄で北へ

浜松城からJR浜松駅まで歩いて戻るのがだるくなってしまい、途中に駅を見つけた遠鉄で北へ向かってみることにした。遠鉄もフリーきっぷの範囲内のようだ。

名鉄みたいに赤い車両が来るイメージだったが、謎のラッピング車両であった。

【写真】遠鉄の車両。赤くない。

天浜線で掛川へ

遠鉄の終着駅である西鹿島駅では、天竜浜名湖鉄道(略して天浜線:天さんではない)に乗り換えが可能で、こいつに乗って掛川まで行くことにした。

本当は天浜線を端から端まで乗ると、ちょうど片道でフリーきっぷ分の元が取れるくらいなのだが、さすがに2時間も乗りたくなかったので、途中駅からちょうど半分の1時間ほど乗車となった。

浜松市民の足という感じだった遠鉄とは打って変わって、天浜線は観光列車という感じの乗客が多かった。浜名湖と山を突っ切るためか、湖・橋・トンネルとダイナミックな景色が気持ちいい。ただ景色を楽しんだのは最初の10分くらいで、あとはひたすらiPad miniでKindleコミックを読んでいた。

【写真】天浜線の車両。カラフル。

掛川城

天浜線の終着駅である掛川駅から少し歩くと掛川城へ行けるらしいので、行ってみることにした。浜松駅はガチ都会の雰囲気があったが、掛川駅は普通の地方都市くらいの印象である。

「おんな城主 直虎」の居城として有名らしいのだが、生憎と地上波テレビも大河ドラマも見る習慣が無くてよく分からなかった。登城坂がダイナミックでかっこいい城だと思った。

チケットには、天守の見学と御殿の見学と、半券が2枚綴りになっていて、御殿の方も見学してきた。

観光地に着いても30分~1時間ですぐ興味を失ってしまう性格のため、御殿も途中からは「早くビール飲みて~」という感情しかなくなってしまった。本当によくない。

【写真】掛川城の登場路

ビアパブBUCKET HEREへ

掛川城の城下町(?)を駅に向かって歩く途中にあるビアパブBUCKET HERE、前日に浜松のビアバーで教えて貰った店ということで、開店直後に入った。

Kakegawa Farm Brewingはちょっと変わり種のビール(静岡茶とか)が多くて、それほど興味を惹かれないため、この店ではゲストビールを中心に飲んだ。沼津 Hazy IPAが大変好みで美味しかった。沼津のRepubrewというマイクロブルワリーが造っているそうだ。沼津行きてぇ……。事前情報どおり店員さんは大変かわいかった。泡をしっかり切って注いでくれるところも素晴らしい。

【写真】美しく濁っている沼津 Hazy IPA

浜松に戻り石松餃子でフィニッシュ

掛川から浜松へはJR東海道線で戻り、「今夜も餃子行っとくか~?」という気持ちが高まり、サッポロの地域限定ビールに惹かれて浜松駅の石松餃子へ。

静岡限定「静岡麦酒」は、北海道の「サッポロクラシック」や新潟県の「風味爽快ニシテ」みたいなものかな? 謳い文句の通り、餃子にはよく合う(というか餃子に合わないビールはあんまり無いと思う)。

【写真】「静岡麦酒」


最近のツッコミ

  1. ウルトラマン (2019-04-18(木)19:22)「声優代節約の為やぞ」
  2. ああああ (2019-03-28(木)15:19)「バージョンは好きにしていいのか。 」
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