ふるさと納税でビールと一緒に各種クーポンが贈られて来たこともあって、以前から行きたかったレストラン オラホを主目的として長野観光へ行ってきた。
オラホビール醸造の地である長野県東御市周辺に格安滞在できるような名古屋発パックツアーは当然なかなか見付かる筈も無く、自家用車を出しての行程となったのだった。
名二環から東名を経由して中央道に入り、長野自動車道を進むルートであった。長野自動車道は初めて運転したが、長いトンネルが多くなかなか疲れた。道も空いてて片道4時間ちょっとであった。
滞在の地が上田なので、車を預けて上田城を見に行った。真田丸とかいう大河ドラマで盛り上がった観光名所らしいのだが、正直そんなに興味は無かった。言われてみれば歴女っぽいグループが多かった気がする。天守は無くなってしまったのか、元々無かったのか、色んな説があるようだ。
上田市出身では作家の池波正太郎が有名らしく、あちこちに時代小説に登場するキャラクター像が配されていた。
陽もいい感じに傾いたところで、タクシーを呼んでレストラン オラホに向かった。タクシーの運ちゃんに聞いてみると、レストランに併設されている温泉もなかなか良いので、浸かってから一杯やって行く地元の人も多いとのこと。竹下登首相時代のふるさと創生1億円バラマキ事業の時代に信州ではあちこち温泉を掘ってたらしい。じゃぶじゃぶ日本を思い起こさせる心温まるエピソードである。
レストラン オラホは立地も抜群で、見晴らしが良い小高い丘の上にあった。ロケーションは素晴らしいが公共交通機関で行くにはハッキリ言ってキツい場所である。
ビールは6種類くらいがタップで飲めて、カウンター奥がビール工場になっているので、後ろで作業してるのを見ながら飲んでも良いし、近くでやってる花火大会を眺めながら飲んでも良いし、最高の店である。全てのビールがパイント750円はいくら何でも安すぎる! オラホのキャプテンクロウ・エクストラペールエールをタップで飲める店を名古屋にも増やしてくれ~。
フード類も安くて美味しくて量も多くて、ふるさと納税に付いてたクーポン使ったら会計は1人4,000円とかそんなレベルで済んでしまった。名古屋にも出店してくれ……。毎週通いてぇ……。
前夜にオラホのビールをたっぷり堪能した事もあり、自分の中で今回の旅は完全に終わっていたのだが、せっかくだし長野県内に点在する国宝でも巡ってテンプレ観光するかと考えた。
日曜ということもあってか、11時頃に着いたら駐車場が満車になる寸前といった具合だった。それにしても「善光寺」と呼ばれる一帯の敷地はとんでもない広さだ。1日かけないと廻り切れないのではないか。
せっかく来たんだしと本堂でお金を払って「お戒壇巡り」というのを体験してみた。これがとんでもなく怖い。完全な暗闇をひた歩かされ、暗所恐怖症の人だったら間違いなく気が狂うのではないかと思われる。
他にも敷地内に点在する伽藍や門前町など見どころが多く、一度は行きたいと言われるだけの魅力がある場所だと感じた。
滞在にはホテルルートイングランド上田駅前というところを使った。ルートイングループらしく施設内に温泉があったりと、なかなか快適であった。
存外に朝食がクオリティ高かったので、この日は夜もホテル内にある美食居酒屋「美蔵」というところへ行ってみた。なんだか美味しんぼに登場しそうな名前である。
地酒の瀧澤というやつがフルーティで非常に美味しかった。長野県なのにどこから仕入れているのか知らないが、タコの造りもやたらと新鮮で良い店であった。
帰り道にある松本城にもせっかくだから寄って行くかと松本ICで降りて向かうことに。月曜にも関わらず松本市内の渋滞にはやや辟易したが、天気は良かったので石垣や天守がよく映える日であった。
松本城の天守は6階構造とは聞いていたが、実際には3階と5階は屋根裏部屋のような狭い空間で、フロアによって天井の高さが全然違って面白かった。階段が急で移動がなかなか大変な城である。
さすがに外国人観光客が多く、天守見学で僕の前に並んでいたカップルも、スイスから来たとか言っていた。武者や忍者のコスプレをした解説者の人たちも外国人には大ウケしてた。やはりみんな忍者が大好きなんだな。
兎にも角にもレストラン オラホが最高であった。他の観光名所もそれなりに楽しめた。
早期リアイアして夏も涼しい軽井沢に移住し、ふらっとオラホやヤッホーにビールを飲みに行く人生を送りてぇ……。
最近のツッコミ
参号館 日記(ariyasacca)
▼ 天さん [オラホを空目するんだよなあ]
▼ 雷悶 [天さんサイテー(回文ではない)]