2025年のGWは11連休を生成し、その後も何度か仕事で東京へ行ったり、プライベートで株主総会に行ったりと、移動中の時間を使ってKindleストアでポチって壮絶に積んでいるマンガ作品をひたすら読んだ。ただプライムデーにあわせてまとめ買いキャンペーンが2回開催されるらしく、最低24冊は積読が増えるのは確定した未来である。俺の電子書籍生活はもうダメだ……。iPad mini(A17 Pro)の超絶パフォーマンスで読んでいても未読の消化が追い付かない。
最近はマンガで読んでいる作品でも、必ずしもアニメ化された方を追わなくてもいいかなの精神に傾きつつあるのだが、視聴するかしないかの判断が難しい。原作やコミカライズ超えできないアニメ作品でも面白いものは少なからずある。例えば『メダリスト』のアニメは100点満点の映像化だったが原作のスコアは喜びGOE+5000億であり、絶対に超えられないしそもそも評価軸が違うんだよな。『やり竜』くらいの、コミカライズ100点アニメ80点くらいが追いかける基準としていい塩梅かも知れない。
アニメ2期で、とうとう僕の追いかけていたスクエニ版コミカライズよりも先のエピソードに進んでしまった。子翠の正体が明かされるまでは把握していたが、その後の子の一族が辿る運命のエピソードはアニメ版が初見になるため、大変おつらい気持ちである。茘 (リー)国の先帝、最低すぎるだろ……。
しかしこの作品は伏線の張りっぷりがすごくて、マンガ版だと過去のエピソードを読み返すのも容易であるため、アニメの副読本としても読んでいて楽しい。猫猫の下ネタ台詞はコミカライズ版の方がストレートで、アニメ版は匂わせ方が巧くて、見比べるのも面白い。
マンガ家のたまごだった(過去形)鈴ヶ森ちかさん、原作では既に商業マンガ家デビューを果たしており、この子が描いた作品(いわゆる作中作?)が実際に電撃マオウなる雑誌に掲載されたらしく、『ざつ旅』のコミックにも収録されている。
この作品は作中時間と現実時間がリンクしていて、コロナ禍で旅行できなくなったり、成人になって酒が飲めるようになったり、鈴ヶ森さんの友人であるハッスーや後輩ゆいちゃんも仕事に就くぞ。ちゃんと登場人物が現実時間に沿って加齢されるの珍しい気がする。
アニメ版では広島の厳島神社を訪ねたときにちゃんとお参りできた訳だけど、原作では実は1回目の訪問では改築中で、2回目の訪問でリベンジ参拝を果たしている。アニメ版のアレンジはとても良かった。ただ、こういう圧縮技をやってしまうと2期の制作は難しいのかなぁ。アニメ版の効果で作中ナレーション「やばい!」「うまい!」が窪田等さんの声で脳内再生されるようになってしまった。マジかよ例のアレ最低だな、と感染症自粛がつらかった時期を思い返しながら原作を読むのもいいゾ~これ。
ファンからは通称で秋田書店版コミカライズと呼ばれている、中年のおっさんが過去に育てた弟子のお陰でどんどん出世しちゃうやつ。
アニメ版が秋田書店版コミカライズを追い抜いてしまったので、先を読む楽しみは少し減ってしまった。のだけど、アニメ版は原作小説に忠実なようなので、既読エピソードもかなりコミカライズとは違ったストーリーになっていたから、そういうアレンジをこの先も楽しめるだろう。
なんかアニメ版は各所から酷評気味だった(僕も最初はちょっとがっかりしてた)けど、後半はそれほど悪くなかったように思う。映像としてはむしろ良いんだけど、ビキニアーマーのデザインを無理やりソシャゲのエロ衣装みたいに肌色成分を増やしたところが良くなかったように感じる。
秋田書店版は僕のジャンプ本誌で最推し作品『鵺の陰陽師』みたく、ちんまりしたSDキャラ表現が挟まるのが好き。アニメ版ではこの表現が使われなかった点も残念だったなぁ。出版社をまたがると版権管理とか難しいんだろうね。
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』のガノタ向け過剰ファンサービスぶり、大変良かったですね。いい機会だと思って、富野御大からOKが出て作られたらしい1stガンダムのTVシリーズ~劇場版三部作までの伝記マンガを読んだ。積んでたので、読み直しではなく初見。全2巻だけど当時の資料なんかも収録されていて大ボリューム。
昭和らしい暴力エピソードや女好きエピソード、酒クズ酔い潰れエピソードのどこまでが本当でどこまでが真実か僕にはわからないが、「全盛期の富野由悠季氏ならやっててもおかしくないな……」という感じがして楽しく読めた。でも令和ガンダムシリーズを見て入った人がこの昭和全開の価値観を許容できるかは微妙なラインではある。
1981年アニメ新世紀宣言や「コンテ千本切り」伝説など、今まで何となくでしか知らなかったエピソードもざっくり把握できて、にわかファンの自分には有り難かった。こうやって見ると庵野秀明氏はむちゃくちゃ富野由悠季氏から影響を受けてるよなぁ。『逆襲のシャア 友の会[復刻版]』も積んでる(物理本)から、早く読まなきゃな……いつ読めるかな。
しかし『鬼滅の刃』以降に来る令和の日本アニメブームを80年代の時点で完全の予見してる御大すごすぎない? あんた本物のニュータイプだよ。
オタクが優しいギャルで職人ごじょーくんと一緒にコスプレするやつ。アニメ2期のPVを見た時点で既に期待しかない! ので、PVからも確実にアニメ2期でやるであろう文化祭編を中心に読み直した。この作品は『メダリスト』同様に、アニメーションが100点でも絶対に原作を超えられないのでアニメでハマった人は原作も読みましょう。海夢ちゃんの舌ピが見えるのは原作だけ! ちょうど最終巻15巻もアニメ放送に合わせて発売されるようだし。ヤングガンガンでは休載しがちですごくヤキモキしていたので、これから原作を一気読みできる人が羨まし過ぎるぜ……。
海夢ちゃんと五条くんの関係性が見守りたさMAXなのはもちろんのこと、クラスの海夢ちゃんフレンズのギャルが皆かわいくて好き。1期で登場済みの乃羽(のわ)ちゃん大空(だいあ)ちゃん瑠音(るね)ちゃんだけでなく、2期では同じくクラスメイトのギャル成蘭(せいら)ちゃんにも声が付くはず。この子が文化祭で海夢ちゃんと五条くんから頼られてすげー喜ぶところが狂おしいほど好きなんだ。それにしても海夢ちゃんのクラスメイトは何でこんなキラキラネームの子が多いんだ。
しかしアニメ2期はどこまでやるんだろうね。社会人コスプレ限界オタク三銃士が出るのか出ないのか、気になるところ。あの人たちが登場しないとジュジュ様の出番も少なくなっちゃう気がするんだよな。でも1期みたく作中作の設定を盛り盛りにするパターンもありそうだし。個人的には原作の最後までやって欲しいな。でも省略できるエピソードは原作には無いんだよな。
文化祭編は五条くんがじいちゃんの教えを思い出して「人に頼る」スキルを身に付ける最高の話なんや。俺も高校の文化祭で成蘭ちゃんのようなクラスメイトに造花の作り方を助けてもらいたい人生だった。
『着せ恋』と同じくCloverWorks制作でアニメ化されるらしいと知って、ほぉ~どれどれと3巻くらいポチポチ買ったら、まんまとハマって全巻読んでしまった。っていうかCloverWorksって2作品3作品も並行してアニメーション制作できるくらい大所帯だったんだ。毎回クオリティ高いから、1クールに1本くらいしか放送しない少数精鋭の制作会社だと勝手に思い込んでた。
原作はマガポケ連載作品らしいのだけど、「不良校!」「隣がお嬢様学校!」と恐ろしくマガジンっぽい設定なのに、悪い意味のマガジンらしさ(すぐに暴力やエロコメに走るところ)が一切なくて、びっくりするほどピュアなラブコメですごく良かった。何でも美味しそうに食べる薫子ちゃんと、ケーキ屋の息子で職人気質かつ自分に自信を持てない凛太郎、どこか『着せ恋』の2人らしさもあって大変いいですね。薫子ちゃんのお口あんぐり笑顔ほんと好き。
多分アニメでは原作6巻の夏祭りエピソードくらいまでやるのではないだろうか。薫子サイドの級友も皆いい子で大好きなんだけどクール美女の昴ちゃんくらいしかアニメでは掘り下げが無さそう。しかしマガポケレーベルでこんなストレートな王道ラブコメ作品あったなんて知らなかったなぁ。絵柄的にも『明日ちゃんのセーラー服』寄りで、もしかしたら『着せ恋』よりもCloverWorks向きかも知れない。原作100点アニメーション100点でしょこれ。『着せ恋』は絵が美麗すぎて絶対にアニメが原作の魅力を超えられない作品なので……(しつこい)。
オノマトペ表現が特徴ある伝奇ホラー。セミの鳴き声がむっちゃ怖い。光が死んだ、と言うか「光はもう居ないじゃない」とアウラ構文で始まるので、「光に似た何か」と一緒に謎を解いて行くおどろおどろしい作品。細かい設定が詰まっていてコミックおまけページがすごく充実している。
かなり面白かったけどアニメはもしかしたら独占配信は悪い文明に侵されていて視聴できないパターンかも知れない。『サマータイムレンダ』みたく1年後に見るか……。
元・天才少年探偵だった中年おじさんの悲哀を描くハイテンションギャグコメディ。『名探偵コナン』の逆パターン。『コナン』のメインストーリーライン黒服の何だかんだが全く進まないのと同じく、本作も探偵おじさん名雲の過去は匂わせるものの全く進まず、ひたすら中年の悲哀と、女を捨てた真白ちゃんの体当たりギャグが展開される。
JKの真白ちゃんが女を捨て過ぎているから、アニメではライバル探偵の助手であるハナちゃんや、マッドサイエンティストのアズハさんの方が、人気出そうな気がする。作者の五十嵐正邦氏、週刊少年マガジン本誌でも2作品がアニメ化してるし、かなりのヒットメーカーだなぁ。
もともと10巻くらいまで読んでいて、以降はずっと最新刊が出たらポチりつつも買ったまま積んでたのを最初から読み直したら、1巻を読んだ当時は30代で「中年おじさんの健康ネタが共感しづらいなぁ」という感想だったのが、40代になった今では共感しかなくて切ねぇわ。
JK2人によるフードコート内でおしゃべりが続く会話劇。少しだけ百合っぽさを感じる。
この作品ってもともと1巻限りの単発作品だったっぽくて、2巻(Season 2表記)が出てたの全く知らなかった。もしかしてアニメ化が決まって原作エピソードを増やすことになった流れなんだろうか。登場人物マジで少ない会話劇なのでアニメ版のキャストも少数精鋭になると思われる。
作者の成家慎一郎氏と言えば、僕は『シュタゲ』のコミカライズで名前を覚えて、その後『ラパス・テーマパーク』というこれまたハードな展開のSFを連載してたのを知ってる作家さんであるため、こういう『フドあす』みたいな日常系コメディが出力されたことにはビックリである。
『カイジ』『嘘食い』の系譜に連なるであろう、命懸けギャンブルで対決するマンガ。アニメ化は決まっていない(実写ドラマ化の方があり得そう)。
銀行の裏の顔としてギャンブル試合をアレンジしている、この荒唐無稽な設定の時点でむちゃくちゃ『嘘食い』なんだよな。本作の特徴的な演出に、決着が付くシーンで敗者キャラの顔がキュビスム前衛芸術化(平たく言うとピカソ化)するものがあって、これがまぁ~痛快で面白い。
命懸けギャンブル系の作品は負けた相手が退場しちゃう展開が多いけど、『ジャンケットバンク』は何故か真経津(まふつ)さんの周りに群がって仲間になってるのが微笑ましくていい。僕は医者の村雨さんが好きです。序盤で主人公が下した相手が実はTop-Tierでした、たまに共闘しちゃいます、の少年マンガ王道展開にすごく弱い。前作『エンバンメイズ』と違ってヒロインらしいヒロインも登場せず、ひたすら仲良しおじさん達がワイワイと命を張ってるの笑えてくる。
『嘘食い』『ジャンケットバンク』とも、主人公が勝ち上る程にどうしても実力も賭ける対象もインフレする訳だけど、どれだけ大勝ちしても主人公のクズ行為で簡単にリセットされる『カイジ』って本当に便利な設定してるよなと思った。
イギリスから日本にやって来たリリーちゃんがゲーセン店員の蓮司くんと仲良くなる(というか一方的に好きになりアプローチを続ける)ラブコメ作品。
タイトルから想像できるほどのゲーセン要素は無くて、『ハイスコアガール』のゲーセン要素を100とすると『ゲーセン少女』のゲーセン要素は20くらい。代わりに英語コミュニケーションが色濃く入っている。あまりアニメ化されるタイプの作品だと思っていなかったから驚いた。英語もアメリカ英語でなくクイーンズイングリッシュだから、演じる声優さんも英語圏出身の人を起用したりするんだろうか。アニメ化されるとは思っていなかったけど、強いデフォルトとカラフルな表紙カラーだから意外とアニメーションとして動かすのには向いてるかも知れない。
たしか原作2巻刊行くらいの頃にアニメ化が発表され作者もコミックおまけページで「訳分からんが?」みたいに書いてた気がする。巷にあふれる、お嬢様がバトルしたりロックしたりする作品がある中で、規則に厳しい寮生活で格ゲー対戦に明け暮れる青春作品。ちょっとだけ百合要素もある。
『ハイスコアガール』は作者が僕ら80年代キッズと完全に同世代で、街の治安悪かったゲーセンが描かれていたが、『対ありでした。』の方は、もう小汚かったゲーセンなんて知らない世代の人が描いているらしく、家庭用ハードでトレーニングモードしたりネット対戦したりでルールを覚えたらしい。ジェネレーションギャップ過ぎるよ。
『メダリスト』のアニメと原作の両方を知ってる人には伝わる話だけど、やっぱり競技性のある題材だと文字びっしりのルール説明コマが多くなってしまう訳で、本作も格ゲーの戦法やフレームについての解説がびっしり書かれていて、アニメ版はどうするんだろうね。あと、登場する格闘ゲームはSNK系やカプコン系の要素をミックスさせた架空オリジナルゲームなんだけど、アニメ版ではカプコン全面協力により『ストリートファイター』の映像を使うらしい。あのシーンとかあのシーンとかストーリー上の整合性どうするんだよ! が気になるからアニメは見る予定です。
ちなみに僕はiPad miniで読みながら、気になったコマをスクショして切り抜いてあとから日記で引用しているんだけど、この作品はスクショを忘れてしまっていた。逆に『ゲーセン少女』で登場していた、ライモンシティとかで捕獲できそうなモンスターの単行本おまけページがスクショフォルダにあったから代わりに引用しておく。なんでだよ。
全3巻完結済み。「魔法少女かもしれないじゃなくてまんま魔法少女やないかい!!」の夫婦ラブコメ。アニメ化発表されたとかではなく、表紙買い。美女の恥じらいぶりが素晴らしい。
元魔法少女から復帰魔法少女(?)になったミクさん(ネギの初音さんではない)が変身姿を旦那の類くんには見せたくない、というクーデレぶりが可愛らしい。15分枠くらいでアニメ化してくれないか。だめか。類くんの厄介オタクぶりが筋金入りで好き。
全6巻完結済み。作者である住吉九氏の次回作にあたる『サンキューピッチ』販促のためか、2025年もたびたびジャンプ+で全話無料公開が開催される。無限に等しい量の贋札が作れるようになった主人公のルークによる、様々な制限がある贋札をいかに有効活用してハイパーインフレ発生前に売り抜けるか、を巡る頭脳戦。Kindleで全巻購入済みなのでiPad mini(A17 Pro)に再ダウンロードして読み返した。6巻しかないのにこの満足度はすごい。
ストーリーラインはシリアスなんだけど絶妙なテンポで入るクセの強いキャラクターによるギャグの応酬と、冗談抜きでためになるお金づくりの知識などなど、見どころが多過ぎる。『ダークギャザリング』『タコピーの原罪』など倫理的にギリギリ感のある作品がアニメ化されると必ず本作『ハイパーインフレーション』と『Thisコミュニケーション』の2作品も行けるだろ! と言及されるほどセンシティブな表現の多い作品である。僕は、実は有能で面倒見のいいフラペコと、銃大好きコレットちゃんの2人が好き。というか登場キャラほぼ全て好き。
表紙買い。1話の時点でもう付き合ってる大地とあきらのラブコメ。
あきら、ボーイッシュで背も小さいのに色々大きいし赤面顔が可愛いし最高だった。大地の性格も好ましい。まだ2巻までしか刊行されてないから余裕で追い付けるぞ。
ヤクザに頼まれて聡実くんが合唱部の視点からカラオケのダメ出しをするコメディ。めちゃくちゃ面白い。和山やま氏の作品が面白いという評判は知っていたけど、表紙の耽美な雰囲気からBL的な内容だと勝手に思い込んでいた。全然違った。『坂本ですが?』『ミギとダリ』とかの方向性に近い。
本作は1巻しか存在しないのだけど、他の作品と抱き合わせでアニメ化するんだろうか? 最後の方のシリアス展開は見事に騙されたのでアニメでの演出も楽しみ。
制圧系シミュレーションゲームの中で初期配置クソゲー状態からスタートするダークファンタジー。アニメ化を機に積んでたコミカライズを一気読みしたらかなり面白かった。が、アニメ版は少し低予算のかほりがする。
いわゆる制圧系シミュレーションの「武将」よろしく「英雄」の概念があって、主人公の拓斗も英雄のアトゥやイスラとともに、難民ダークエルフたちを受け入れて国を拡張して行く。壮大で面白い作品であるがアニメ化は結構難しそうな印象を受けた。アトゥ可愛いよアトゥ。
女の子たちが鉱物を発掘に行くアドベンチャー。専門的知識の深い掘り下げの何とも言えない「コミックビーム」感と、『ゆるキャン△』系の女の子たちによるわちゃわちゃ部活動感の絶妙な合わさり具合で、とても面白い。アニメ化までずっと積んでてすみませんでした。
JKルリちゃんを導く立場の大学院生ナギさんの、ほどほどにダメ人間なところと研究者気質なところ、渋くMINIクーパー乗ってるところ、など魅力が満載。ルリちゃんの同級生ズが一緒に活動し始めると面白さが加速する印象なんだけど、果たしてアニメではそこまで話が進むんだろうか。百合みを感じるコマを思わすスクショしたけど、作中で百合描写は全くと言っていいほど無いです。ルリちゃんは無邪気というか、初期はクソガキ感が強めだったけど、どんどん採掘作業に真摯になって行くところが良いのだわ。
百合伝奇ホラー。略して『わたたべ』らしい。90年代からゼロ年代のエロゲにありそうな設定というか。とても耽美。
愛媛県がモデルとのことで、海の描写が綺麗。女の子も綺麗。三角関係百合というか、お互いのキャラ同士の執着と愛憎と共依存がすごい。
ヤンジャン連載だしタイトルがギャグっぽいのでちょっと敬遠していたが、すばらしい百合作品だった。略して『わたなれ』。百合作品の略称に4文字が多いのは、やはり『ゆるゆり』の影響が大きいのだろうか。
原作ノベルのキャラクターデザインが『ささやくように恋を唄う』竹嶋えく氏、マンガで作画を担当しているのが『花は咲く、修羅の如く』むっしゅ 氏という、最強スタッフやないか。
主人公れな子の天然ジゴロ気質なところと、絶対王子系の真唯とのカップリングもいいが、サブヒロイン(?)の紗月さんと紫陽花さんの2人が超絶すばらしい。読んでて語彙が無くなってしまった。アニメ版が『ささこい』のように爆死しないことを祈る。
可愛いJKがおっさん趣味を部活動でやるやつの釣りバージョン。伍島合宿編の途中で読むの止まっていたから最新13巻まで読み進めた。
この作品は細かい道具解説の静かな描写と、ダイナミックな釣りでアタリが来たときにダイナミックな構図の対比がすごい。いろいろ大きい大野さんが好き。この手の作品で部活顧問の先生は酒クズと相場が決まっているのは何故なのか。
そろそろ原作ストックたまってるからアニメ2期できるぞ! たのむ。キンタマみたいな道具が出てきたコマを思わず保存してた。
アニメ2期が迫っているため、原作の黄金郷編を再読。ここの章ボスである、黄金郷のマハトと、無名の大魔族ソリテールの2人が、敵役として好きすぎる。この絶対に人類とは相容れない感じ、『寄生獣』のパラサイトを思い出す。人類側としてはグリュック様もマハトの悪友って感じがして好き。
アニメ1期の完成度を見ると、戦闘シーンが盛られるのは確定として、生活能力が皆無なフリーレン様の描写もしっかり拾ってくれることに期待が持てるから楽しみ。
ドスケベ条例(とは???)に対抗するリベリオンたちの奮闘を描く。もう1コマ目からアウト過ぎるというか、1コマ目が最もセンシティブじゃないんだけど一体これをどうやってアニメ化するんだよ。
読んでいるうちに『食戟のソーマ』みたいな、作中ルールの中では真面目なバトルなのかな……と不思議な気持ちになる。『食戟のソーマ』同様に画力はすごく高い。でもどうやってアニメ化するんだよ(2回目)。
アニメ化が決定している『正反対な君と僕』の阿賀沢紅茶氏が手掛けた前作。この『氷の城壁』は、いわゆる「ウェブトゥーン」作品だったものを、通常のマンガ形式に再編集されたものらしい。元のデジタル作画を拡大してコマ割りした位置に再配置されたからか、少し違和感はあるものの、普通にマンガとして読める。時間軸として現在進行中はカラーで、過去回想はモノクロといった感じになってるようだ。
『氷の城壁』の方が『正反対な君と僕』よりも面倒くさいキャラが多いというか、それも含めて愛おしい気持ちで読める青春群像劇になっている。
ウェブトゥーンは悪い文明、とは思わないけど、やっぱり普通にコマ割りされてるマンガの方が読み易いと感じてしまうロートルおじさんなので、ジャンプコミックスとして電子書籍化してくれた集英社に拍手を贈りたい。
しかし阿賀沢紅茶氏が描く高校生たちの、等身大な悩みの解像度の高さは何なんだろうな。『正反対な君と僕』『氷の城壁』どっちもアニメ版の放送時期が楽しみです。
オークがエルフにえっちなことをする作品、ではない。まさかの超本格的な軍記モノ。
国を追われたダークエルフ達がオークの国で保護され、軍隊に組み込まれて復讐を目指す。王グスタフには『幼女戦記』ターニャ並みに出自に秘密を抱えてそうだし、デレてからのディネルースはむちゃくちゃ可愛いし、軍服の緻密な描き込みぶちは凄まじいし、一体どんな人が描いてるんだとKindleストアの作者リンクを辿ったら『はるかリセット』の人が作画してると知った時が一番衝撃を受けた……。
作画カロリーが高すぎてアニメ化は難しそうに感じる。おすすめ。
二十歳くらいの頃に成人向けマンガでお世話になった記憶のある鬼ノ仁氏による建築マンガ。建築の知識もさることながら、矩子さんがぐだ飲みしている描写もいい。
自由自在なコマ配置で、マンガでこんな建築解説ができるとは。恐れ入った。
タイトルは宇宙(どこ)までもと読む。何かの賞を受賞していたのがきっかけでポチった。母国語も日本語も中途半端な習得レベルでセミリンガル状態だった朝日田ありすが、女性宇宙飛行士コマンダーになった会見シーンから始まる。よくある結果が最初に提示されて、そこに至る過程を見せる演出の作品だが、とてもいい。
コンビとして、教師役として、ありすとバディになる犬星くんがめちゃくちゃいいキャラしている。
閉鎖環境試験が超高速に終わって『ワートリ』RTAか!? と笑っちゃった。きっと閉鎖環境試験で出会ったメンバーとも、後から宇宙飛行士になるまでの過程で再会をするんだろうなぁ。
1巻では大きなコマ割り(1ページに3~4コマしか無い)が特徴的だったけど段々と平均的なコマになっている気がする。演出なのか連載ペースの関係なのか。
『宇宙兄弟』を継ぐのはこの作品しかないでしょう、と断言できるくらい面白い。おすすめ。
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