ちょうど3年前に購入したラムダッシュES-LV70-Aが調子悪くなって来て、また刃を交換しようか、いっそ買い替えてしまおうか悩んでいた。リーダーズカードのAmazon限定デポジットが貯まってるし、エイヤで買ってしまえ! とAmazonでポチッと購入し、翌日宅配で届いたのが昨日の2015-02-29である。
で、今Amazonで価格を確認したら、最上位モデルのES-LV96-Sと俺の買ったES-LV76-Aが タイムセールで3,000円近い割引 になっている……。ショック過ぎる。
過ぎたことを悔やんでもしょうがないのでタイムセール特化で購入できなかった点は諦めるとして、2日間使ってみた感想を書く。
しかし、自動洗浄機の思わぬ超絶進化は嬉しいのだけど、旧モデル用となるAmazon限定の洗浄剤カートリッジ(ヤマダ電機のような家電量販店で買うよりも断然安い)が手元にストックとして残ってしまったぞ。
てっきり継続して使えるものだと思い込んでいたから完全に無駄となってしまった。タイムセールのタイミングもそうだけど、今度からは、ちゃんと下調べしてからポチろう……。
「もうすぐ北陸新幹線が開業すると富山と石川は関東方面からの観光客で激混みになる筈だから、まだ行ったことの無い石川に行きたいぜ!」と観光に行ってきた。
当然のように旅行会社のパッケージツアーを使っている。何故なら安いから。
この内容で3月の土曜を出発日に選ぶと33,000円くらいである。いくら何でも安すぎる!
10:00前に名古屋駅を発つ特急しらさぎに乗車。別ルートから富山方面に向かうワイドビューひだへは数回乗った事があるが、しらさぎは初めて。こっちの方が車両がかっこいいですね。
およそ3時間くらいで金沢駅に到着する。ちなみに北陸新幹線が開業すると、しらさぎは金沢止まりとなってしまうそうだ(ひだは富山まで行く)。
金沢駅で降りて手荷物をホテルに預けてから、まずは近江町市場に行ってみた。いきなりクライマックスという感じである。
しかしこれが、人が多いのなんの。小雨の降る土曜午後という要因もあったかも知れないが(市場はアーケードがあるので雨がしのげる)、とにかくむっちゃ人が多い。これで関東圏から来る人が増えたらどうなるんだという感じ。
市場は新鮮なカニやエビがわんさか並んでて見てるだけで面白い。北陸ですっかり白身の王様として名を上げたのど黒だが、並んでいるのは地元産よりも九州や四国から仕入れたものが多いようだった。意外だ。市場に青果物店が多い点も意外であった。こいつら全員が青果部かよ……。
この市場に来たら絶対に海鮮丼を食すのだ、と強い意志でもって臨んでいたのだが、とにかくどこの店も満席で外まで行列が続いているのだった。
絶望して入った「近江町いちば館」なるビルの2Fにも海鮮丼を提供する店が! 少人数で切り盛りしているため、数人の客を入れては食券機を停めているらしいと後になって知った。何も知らなかった僕は「あのー、食券機が停まってるんスけど」と店の人に図々しくも聞いたところ、「ちょうどさっきまでの客が捌けて来たから食券受け付けます」と電源が投入された。「私たちもずっと再開されるの待ってたんですぅ~」というJD軍団にも謎の感謝をされた。何だこれ。
まぁとにかく店に入れたので良かった。大人の力を見せ付けるため、3,000円の加賀百万石丼を注文してやった。注文が入ってから市場へ連絡して仕入れるスタイルのため、出来上がるまでしばらく待ったが、大変美味しかった。マグロのトロだけちょっとくどかった。
海鮮丼でお腹も膨れて幸せな気分になり、そのまま歩いて金沢城公園へと向かった。金沢駅周辺は主要な観光地まで徒歩でアクセスできるのが良い。
金沢城公園では、ちょうどこの日に橋爪門の復元整備が完了したそうで、そこそこ混んでいた。
金沢城の天守は火事で焼けてしまったそうだが、石垣などは立派な造りで残っていた。この辺も綺麗過ぎるので復元したのかも知れない。
金沢城公園から繋がっている兼六園にも行ってみた。入場料500円。金沢市民は土日だと無料で見学できる制度があるようで、うらやましい限りである。さすが知名度のある観光地だけあって、この日は中国からの観光客も沢山来ている様子だった。
兼六園はとにかく敷地が広くて、ゆったりとした時間が流れているのを感じるスポットだった。園内に幾つかある、お茶と和菓子を出す店も、よくあるボッタクリ価格ではなく良心的なものだった。文句なしに良いところである。
旅行会社の予約してあった料亭で食事を済ませて、宿泊場所のANAクラウンプラザホテル金沢へ。JR金沢駅にほぼ直結していて観光拠点としても便利な場所である。
なかなか立派なシティホテルで、今日明日だけで沢山のカップルが披露宴の予約で埋まっていた。上層フロアにはオサレなバーもあった。
石川(金沢)観光の2日目である。
この日はなんと朝から壮大に寝過ごしてしまい、ホテルの朝食を食べ損ねた。12時間くらい寝てしまった計算になる。
開店前の近江町市場にある寿司屋に並ぶ計画がいきなりパァである。クソが。
遅く起きてしまったショックで金沢駅構内を歩いていると、開店前から並んでいる「金沢まいもん寿司」なる寿司屋を発見する。
頑固な職人ぽいおっちゃん達がせっせと仕込んでいるのを見て「お、これは良いんじゃなかろうか。行くか~?」と並んでみることに。ロケタッチでタッチしたら知ってるアイコンが「友達も来たことあるみたいだよ!」と登場し、マジで興醒めしてしまう。18キッパーだけあって店を嗅ぎ分ける嗅覚が凄いのだろうか。
メニューは忘れてしまったが、のど黒が入っているランチを注文した。どのネタも素晴らしく美味い。
あまりに美味いので生ビール(エビスである。この店は分かってる)と、のど黒としめ鯖も追加で握ってもらった。のど黒が余りにも美味すぎる……。
これだけ食べて会計2,500円くらいだったので満足度は相当高い。
さっきの寿司屋もあった金沢駅百番街という駅直結の百貨店(?)みたいなところに、日本酒のバーカウンター + 土産屋の一体化した「金沢地酒蔵」というお店がって、ここの試飲自販機が凄かった。
しぼりたての地酒がワンコイン100円で楽しめてしまうのである。まだ開店直後の昼時にも関わらず、売り切れている銘柄がチラホラ見られるのである。お分かり頂けるだろうか。クズは全国どこにでも居る。
「前田利家公」が、フルーティで甘くやわらかいお酒で美味しかったでクズ~。
旅行会社からもらった在来線の切符で加賀温泉駅へ。北陸の列車は降りる人が自らボタンでドアを開けなければならず、相変わらず初見殺しだなぁと。
加賀温泉駅でホテルの送迎バスに拾ってもらい、山中温泉エリアへと移動する。チェックイン後に夕食まで時間があり、地元の渓谷美が楽しめるという鶴仙渓を教えてもらい、行ってみることに。
この鶴仙渓、割としっかりした遊歩道が整備されており、川のかなり近くを歩ける。熊野古道みたいに凛とした空気と川の音が近くに聞こえて、人も少なくてとても良かった。
ただ整備されているとはいえ、ラピュタのようにあちこち苔だらけで、雨の日に歩くと滑って壊そうだった。晴れた日で良かった。
鶴仙渓の1番深いところに、「あやとり橋」という名の変態橋があって、ちょっとした自撮りスポットと化していた。
うねうねと曲がりくねった造りで、何故こんなデザインにしたのか意味が分からないが、絶叫マシンみたいでかっこ良かった。
鶴仙渓の奥深くに「東山ボヌール」という民家を改造したような洒落たカフェがあって、ここがなんとキリンのハートランド生ビールを専用ジョッキで提供してるのだった。うむ。この店は分かっている。
1杯目はウェルカムドリンク代わりに「しあわせビール」という名前で1杯450円で飲ませてもらえる。安いけどなみなみ注いでくれるのが嬉しい。
昼間から酒ばかり飲んでいて我ながらクズ過ぎる……。
2日目の宿泊は、セレクトグランド加賀山中というホテル。新館(といっても昭和の終わり頃に増築した模様)の「もみぢ亭」という建物。
客室が異常に広くて、和室と洋室が合体して12.5帖もある……。何じゃこりゃ。
夜はバイキング形式だがメニューも豊富で、牛サイコロステーキも実演で作ってくれるので余りにも食い過ぎてしまった。
石川(金沢)観光の3日目です。
といっても、この日は移動して帰っただけ。
金沢駅でも加賀温泉駅でも、北陸新幹線の開業カウントダウンそこら中で掲げていて、盛り上がってるな~という印象だった。人の流れが変わるねえ。
世界を変える力さえ持つ「140字のつぶやき」はどうやって生まれたか? 思いがけない創業、仲間の裏切り、そして世界3億人のユーザーを獲得するまでの軌跡を、4人の共同創業者を軸に描き出した全米ベストセラー!
Twitter創業期から成長期(「ハドソン川の奇跡」や「イラン革命」など)まで、3回に渡ってCEOが交代するまでを描いたノンフィクション小説。Twitterにジョインしていた多くの人物にインタビューしており、ノンフィクションを謳ってはいるものの、全部が全部本当の話かどうかはちょっと分からない。熱量だけを頼りに潰れるかどうかの瀬戸際からTwitterというサービスを創り上げたスタートアップが、「大人の大企業」に脱皮するまでのドロドロした権力争いを描いている。
序盤は「Twitter」の名付け親でもあるノア・グラスも絡むが、彼がさっさと追放されてからは、エブとジャック両名の権力争いが中心となる。友情こじれ過ぎだろうとドン引きするくらい仲悪い。まぁベンチャーが成長する時ってこんなものなのだろうか。
Twitterのアイディアを社内ハッカソンで実装してみて、サービスとして成長して行く過程はかなり面白い。恐ろしく低い評価額で買収話を持ちかけるYahoo!のお偉いさんも、捨て台詞に「うちのエンジニアならTwitterなんて遊びでも作れる!」みたいな事を言ってて、こういう驕りが大企業を駄目にして行くんだろうなぁという感じ。
何度か登場するFacebookのマーク・ザッカーバーグが相当な悪役として描かれている点も面白かった。マークは文字通りのメガベンチャーFacebookの創業者であり、本来であれば他の物語における主役級の人物なのだけど、Twitterの物語においては、彼もまたTwitterの買収を目論む野心深い成金な若者として出ている。
翻訳も軽妙で、CEOとしてエブを教育する何とかっていう伝説的人物のオッサンも、原著でFuck連発してるらしく、「まったく投資家はくそだぜ」「お前のプレゼンはくそ最高だぜ」みたいに訳されてて笑える。
エブはTwitterを「ウェブサービス」として成長させたくて、ジャックはモバイルメッセージングこそが成長の鍵だと考えていて、どちらがTwitterを率いているかの時期かによって、力を入れている分野の違いにも良く表れているように見える。
他にも、政治などの話題にはTwitterというサービスを中立で保とうと訴えるビズ・ストーンの高潔さ、2015年現在の3rd party締め出しの姿勢にも繋がって行きそうな、周辺サービスが成長する前に買収してしまえみたいなエピソードも印象に残った。
仲の良い人を優先的に重要ポジションへ据えると、後から手痛いしっぺ返しを食らうぞ、というのがこの本から得られる教訓である。
前々から気になっていた1冊で、時間を取って読みました。
Web APIの設計、開発、運用についての解説書。本書ではAPIをどのように設計し運用すればより効果的なのか、ありがちな罠や落とし穴を避けるにはどういう点に気をつけなければいけないのかを明らかにします。ターゲットは、URIにアクセスするとXMLやJSONなどのデータが返ってくるシンプルなタイプ―XML over HTTP方式やJSON over HTTP方式―のAPIです。
自分はここ2年間くらいは専らモバイルアプリエンジニアという立ち位置なので、どちらかと言うと「用意してもらったWeb APIを叩いてビューを作る」方の立場なのだけど、Web APIのユーザーとしても使い易いAPI、イケてるAPIって矢張りあるよなーと。
「何でこのAPIは使いづらいんだろう」という日々感じているモヤモヤがすっきりと理解・整理できました。良いエンドポイントの原則として挙げられている「覚えやすく、どんな機能を持つURIなのかがひと目でわかる」も、「これだ」と思えるワンフレーズで非常に良いです。2015年現在の「世に出して恥ずかしくない」Web API設計を考える時に、ベストに近いヒントがもらえる本と言えます。
方針として
- 仕様が決まっているものに関しては仕様に従う
- 仕様が存在していないものに関してはデファクトスタンダードに従う
と明示されており、Amazon、Facebook、Foursquare、Tumblr、TwitterといったWeb APIのパワーをてこに成長したメガサービスではどんな実装をしているかを各所で実装例として引いており、とても参考になります。日本のウェブサービスでも楽天、ぐるなび、リクルートなどの有名処がサンプルとして度々登場しています。各サービスで「性別」をどう表現しているか(「sex」 or 「gender」)のような例ひとつ取っても膨大なサンプルが引いてあって面白い。
本書の冒頭で、執筆自体は2012年くらいから取り掛かっていたという下りがありますが、まさにその頃に仕様やデファクトスタンダードとして確立したトピックも網羅されており、「あ、これ知らんかった」という概念も幾つか見付かりました。
必ずしも「こうした方が良い」と言い切れない判断に迷うようなトピックの場合も、多くのメガサービスでの事例を引いた上で、最後に「著者はこう考える」と述べてあり、RESTfulなWeb APIを目指す理想と、泥臭いウェブサービス提供側の現実との最適解を考える上で良いヒントになっている。
書籍のボリュームも200ページ弱で、すぐ読める割に扱っている内容は濃密なので、おすすめです。個人的にはモバイルアプリをクライアントとした場合の設計(何度もHTTPリクエストさせないためにまとめるAPIを立てる、みたいな話)については、もう少し掘り下げて欲しかったかな。しかしHTTP 1.1 + JSON時代の決定版と言って良く、今後3年間はこの本に書かれた考え方で大丈夫そう。
最近のツッコミ
参号館 日記(ariyasacca)
▼ 天さん [福井はしらさぎで金沢より手前やげ]
▼ 雷悶 [失礼致しました。お詫びに東尋坊に飛び込んで来ます。]