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2022-01-01 (土) [長年日記]

[雑記]明けましておめでとうございます

新年、明けましておめでとうございます。もう元号が改まって令和4年目に入るのか。

いわゆる「本厄」の厄年になるため、大晦日に地元の神社でお祓い(大祓の儀などと呼ばれるらしい)を受けてきました。久しぶりに同級生と再会すると、皆めちゃくちゃ白髪になったりハゲていてビビる。俺もすっかり初老の年齢か。本殿の中は風が吹き抜けてクソ寒かったです。

大晦日から元日にかけては天気大荒れの予報もあって、初詣に出掛けることもなく、自室で酒を飲んで新年を迎え、さっさと寝ました。

[雑記]2021年の目標を振り返る

痩せたい!
健康診断では多少は体重が減っていたが、言うほど痩せていないような? 大祓には何年ぶりかに礼服を引っ張り出したけど着られてよかった。
サブスク使って行くぞ!
CDを一切買わなくなった。Apple Musicに対しては細かい不満もあるが、些細なこと。もうCDを買うことは無いだろう。

[雑記]2022年の目標

積読解消!
ガチでヤバイくらいに積み上がっており何とかしなければ。在宅ワークになって使える時間は増えている筈なのに。
株主総会参加を再開
もう1人旅のやり方を忘れつつある。さすがに今年はそろそろ株主総会へ行くのも再開していい頃合いでは? と思っている。行けるかな~。

2022-01-03 (月) [長年日記]

[時事ネタ]『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』

2021年は当時の菅義偉首相が率いる日本政府の決断や発信について、とくに新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の感染拡大が収まらないまま東京五輪に突入して行く様を「インパールの頃から変わっていない」「バターン死の行進が再来した」といった、第二次世界大戦の日本軍に例えた批評(多くは批判)をしばしば目にした。

そういえば僕も名著とされた『失敗の本質』を完読しないまま積んでいたなと思い出し、これを機にちゃんと最初から読み直すことにした。

本書は組織学の側面からアプローチした、日本軍と米軍の違いを述べた研究書である。IT企業で働く人にとっても、近年よく聞くアジャイル開発や心理的安全性、ミッション・バリューの浸透、デザイン思考といった、様々なキーワードを思い出すであろう内容になっている。書かれたのが1984年(昭和59年)、自分の持っている文庫版でも1991年(平成3年)に初版が出ており、30~40年経っても通じる、きわめて普遍的なことが書かれていると分かる。逆に言うと、米軍が第二次世界大戦当時からもの凄く進んだ考え方でかつ失敗経験を基に自己学習できる組織だったと思い知らされる話で、こりゃ物的・人的リソースの差を抜きにしても、全面戦争なんかして勝てっこない……。

構成としては、

  1. ノモンハン事件
  2. ミッドウェー作戦
  3. ガダルカナル作戦
  4. インパール作戦
  5. レイテ海戦
  6. 沖縄戦

と、史実に基づく6つのケーススタディから、日本軍のグランド・デザインの不足や組織構成の失敗を浮かび上がらせる。

よく言われるように本書でも帝国陸軍はめったくそに悪く言われ、帝国海軍の方がややマシではあったと評されているものの、軍の上層部では情緒や空気に支配されて物事が決定され、日露戦争での成功体験にこだわり過ぎてドクトリンを改訂できないまま世界大戦に突入する様など、今日的な日本の組織でも見かける光景のように思えて、読んでいてなかなか厳しい気持ちになる。

米軍の強みとして、能力と実績があれば将校として若手も抜擢できる点も強調されており、戦後日本の復興期においては財閥解体などで半強制的に前例主義・権威主義が一時的にリセットされたため復員した若手実業家たちによる企業経営が上手く行ったと総括されているのは興味深く読んだ。一方で、欧米企業の模範解答があってそれを洗練させるのは日本企業が得意ともあり、家電や半導体では上手くシェアを獲得できたがこの先はフォローすべき先行指標の無い世界で自らルールを作って行かねばならないし、戦後の経営者も長老にさしかかっていて若いリーダーの抜擢が必要だと戒める形で結ばれていて、「そうか、1980年代や1990年代は家電や半導体では世界トップクラスだったんだよな……。もう韓国・中国・台湾に抜かれたよ」と切ない気持ちになった。

次々と若きリーダーを擁する新興勢力が登場するアメリカ企業が2020年代に入っても未だに強い理由も垣間見えた気がするし、日本でも豊田章男さんのようなリーダーを輩出する企業が残っていることは救いがある。しかしリーダーの交代を上手くやれるのかねぇ。豊田章男・孫正義・永守重信・柳井正といった人たちの後任はどうなるんだろうか。サンリオが創業者の孫である辻朋邦(当時32歳)に代替わりできたのは、もしかして凄いことなのか? 任天堂で山内溥→岩田聡とバトンを渡した事例は、文句なしに凄いよね。


2022-01-06 (木) [長年日記]

[ゲーム]『世界を変えたテレビゲーム戦争』視聴した

少し前からAmazonプライムビデオでヒストリーチャンネル制作のドキュメンタリー番組『世界を変えたテレビゲーム戦争』がレコメンドされて、無料配信期間中にいつか見ようとウォッチリストに入れていた。

この番組はアメリカ合衆国におけるゲーム産業の黎明期(概ねアタリの誕生からソニーがプレイステーションで参入し覇権を築くまで)の企業経営者や従業員からインタビューする形式で構成されている。

僕はアメリカのゲーム業界については、10代の頃はファミ通購読少年でもあったため、鈴木みそのレポート漫画などで、以下のようなざっくりした知識は持っていたが、詳しいことまでは知らなかった。

  • 日本より先に家庭用ゲーム機のブームが起きたが「アタリショック」なる現象で完全に終わったこと。
  • セガのジェネシス(日本名:メガドライブ)がめちゃくちゃ売れていたこと。
  • キャラクター「ソニック」の知名度が「マリオ」並みに高くて人気があること。

『世界を変えたテレビゲーム戦争』は、上記のような、解像度の低いざっくりした理解を補強してくれる内容で、かなり楽しめる番組だった。字幕は口語的な面白さを重視した抄訳といった印象だが、アタリ創業者ノーラン・ブッシュネルやセガオブアメリカのCEOトム・カリンスキーといった人物の英語はかなり聞き取りやすいので、がんばれば本質的な彼らの伝えたい内容を理解できるかも。

以下は印象に残ったところの覚え書き。

  • アタリ初期の出世作「PONG」のアイデアを巡り、元ネタとなった発明家ラルフ・ベアの遺族と、よりポピュラーに実装して普及させたノーラン・ブッシュネルどちらの立場からもインタビューを取っている。
    • 様々な見方はあるだろうが「操作はシンプルに、攻略は難しくする」ことでPONGは広く受け入れられた、とするノーラン・ブッシュネルの見解はなるほどと思わされる。
    • ノーラン・ブッシュネルは経営者として凄く魅力的な人物で、「アイデアなんてささいなものだ。シャワーを浴びたら誰でも思い付く。大事なのは実行する人間だ」などの名言連発でかなり惹かれる。
  • アタリ社が、自由で制限もなく、当時のヒッピー文化を色濃く反映したシリコンバレーの象徴的企業だった時代の映像が面白かった。社員同士が逢引きに消えて行ったりドラッグでハイになりまくってる毎日っていうのは、さすがに尖り過ぎだが。組織として上下関係が少なくフラットで、共同風呂文化があったのが面白かった。
    • ワーナー社に買収され、スーツのCEOが乗り込んできて徐々に「ちゃんとした」会社にされてしまうくだり、世の中のIT企業でどれくらいこういう出来事が起きてるんだろうと考えさせられてしまう。
    • でもワーナーみたいな「ちゃんとした」会社の営業部門やマーケティング部門の人的リソースを活用できたお陰でゲームビジネスが広がった側面も大きいのだろうなぁ。
  • スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックがアタリに雇われてゲーム1本完成させるくだり、何かの伝記で読んだ記憶があったが、これの顛末もちゃんとインタビューが取られていた。
    • 実装面のほとんどを担当したウォズはジョブズに「ボーナス出たから半分やるよ」と言われたが、実はそのボーナス総額がジョブズの話とは10倍くらい違っていて、結局ほとんどをジョブズに持っていかれたと笑って話す。ウォズどんだけ人が良いんだよ……。
  • アタリのゲームソフト売上はどんどん伸びているのに、実装を担当したソフトウェアエンジニア達の待遇には反映されず、不満を持った社員たちが独立して立ち上げたアクティビジョン社によってサードパーティー製ゲームソフトの門戸が開き、これがクソゲー粗製濫造に繋がり、やがては「アタリショック」が引き起こされる。
    • 典型的なエンジニアリング部門軽視の事例ではあるが、アタリ経営陣としてもいわゆる「家族主義的経営」で平等に組織運営したかった様子も語られており、なかなか難しい問題ではある。
    • E.T.のゲームが凄まじいブラック納期な開発期間で超絶クソゲーとして発売され、ゲームの墓場に埋葬されるくだりが強烈過ぎる。返品文化のある国でのクソゲーは企業の存続に関わるレベルって思うと恐ろしいね。日本ではクソゲーだろうと売ったもん勝ちなところがあるので、文化の違いを感じた。
  • アタリショックでとてつもなく縮小したアメリカのゲーム市場をNES(日本名:ファミリーコンピュータ)が華麗に復活させる。
    • クソゲー乱発でゲーム機に凝りていた消費者に対しては、ロボット周辺機器と抱き合わせることで「ゲーム機じゃなくて家電なんですよ」というマーケティングで売ってたらしい。周辺機器は割としょうもない完成度だったとのことで、任天堂も黎明期はこんなあこぎな商売やってたのね。
    • マリオを生んだ宮本茂は「芸術家」で「天才」の若者と評されて登場している。アメリカから見た宮本茂ってこういう印象か~。
    • ニンテンドーオブアメリカの取った「うちが認めたゲームソフトじゃなきゃ販売させてやらない」方式も、アタリの大ゴケを見た後だと、一定程度の共感を持って聞ける話だなぁ。
  • NESでアメリカ市場を制した任天堂に、ホビー業界の伝説的経営者トム・カリンスキーを三顧の礼で迎えたセガが、ジェネシスで戦いを挑む。しびれるぜ。
    • 日本でもセガサターンとプレイステーションの時代に、互いに皮肉を言い合うCMの応酬でマーケティング合戦の様相を呈していたが、アメリカでも一足先にジェネシスとSNES(日本名:スーパーファミコン)でやっていたのね。
    • モータルコンバット(残虐フィニッシュ描写が売りだった実写版スト2的格闘ゲーム)の血を緑色にさせた任天堂と、赤色のまま販売を認めたセガ。これがアメリカ議会で問題視され、公聴会を経てゲーム業界によるレーティング規制へと繋がって行く。各社の議会での証言戦術も見どころになっている。議員の先生がよくわかってない文化に首を突っ込んでくる光景、どこの国も変わらんものだな。
    • 冴えない配管工のおじさんであるマリオに対し、クールな音速ハリネズミのソニックとマーケティング戦略で対抗して行くセガ。任天堂がスーツの会社でセガが自由な会社みたいに捉えられている点も「へぇ~」って思った。たしかに任天堂の人は名物コーナー「社長が訊く」にも作業着で登場する人が多い気はする。仕事着をきっちり着用するのは昔からの伝統なのか。
  • SNES対ジェネシスの時代を振り返ったところで、ソニーによる初代プレイステーションの投入で番組は終わる。
    • この時代ともなるとインタビューは少なめで、最初の$299って発表した価格は割とヤケクソだったとかの暴露話が聞ける程度。
    • プレイステーションの価格を聞いた当時のセガオブアメリカ社内はパニック、日本の本社からの指示が増えて裁量が無くなったのを嫌気したトム・カリンスキーもCEOを離れ、あとは僕らの知ってるセガ凋落の歴史へ……。悲しいなぁ。

アタリショックからNESの普及、そしてSNES対ジェネシスくらいまでがメインとなっていて、プレイステーション以降のハードに思い入れのある人には内容が物足りないかも知れないですが、僕は非常に楽しめた番組でした。2020年代もIT業界の世界をリードするであろうアメリカの強さや、歴史の繰り返しにも思いを馳せられる、学びのある構成と言えます。IT業界で働く人にもおすすめしたいです。


2022-01-10 (月) [長年日記]

[雑記]2022年1月にAmazonプライムビデオで視聴しているアニメ作品

このところは単発で気になった映画作品を見ていたAmazonプライムビデオであったが、久しぶりにTVシリーズで放映中と思われる作品を幾つか並行で追いかけている。覚え書きも兼ねて、各作品の感想や思い入れを書いておく。

『鬼滅の刃』遊郭編

年末年始休暇前に映画版『鬼滅の刃』無限列車編がTVシリーズとして再構成されたものが配信され、映画館で見ていなかったのを自宅で視聴し、その流れで続きとなる遊郭編も見ている。無限列車編から登場している猗窩座(CV:石田彰)が超絶演技ですごい。10代の頃に毎週見ていた『スレイヤーズ』でゼロスの中の人が未だに一線で仕事をしているとはね。声優界隈ほとんど詳しくないが『鬼滅の刃』はキャスティングめちゃくちゃ豪華な印象がある。

アニメ版の『鬼滅の刃』は、原作よりも技のエフェクトも派手派手しくて、見ていて気持ちいいですね。あと全体的に原作よりも女の子が可愛い気がする。神崎アオイちゃん、あまりに可愛く仕上がってないか? 遊郭編だと宇髄天元さんの嫁3人(くノ一)が全員えっち過ぎる……。「子供向けアニメで遊郭をテーマにするとはけしからん!」というポリコレ棍棒に負けずがんばって欲しい。

やっぱり原作漫画が完結している点に強みを感じますね。シリーズ構成しっかり決めてから予算も時間もかけて、丁寧に作り込んでるのが伝わってくる。かつてのジャンプ作品アニメ化って、途中で原作エピソードに追い付いてしまってアニオリのエピソードを爆発シーンで引き延ばして一生懸命やってるのが『ドラゴンボールZ』などで思い出されるが、近年はあまりそういうのやらない方向なのかしら。『ONE PIECE』『名探偵コナン』あたりは原作のストック無さそうに思えるが実際どうなんだろう?

『ワールドトリガー』3rdシーズン

ワートリこと『ワールドトリガー』は、原作漫画があまりに好き過ぎるのですがアニメ版も相当な完成度で素晴らしいです。

3rdシーズンはB級ランク戦もいよいよ佳境で、村上先輩や影浦先輩といった強者との対決や、覚醒チカちゃんのぶっぱが動くだけで大満足です。チカちゃんのトリオン量、もはやアニメ版だと戦術核クラスの兵器として描写されてて笑う。

ワートリの場合は鬼滅と違って原作読んでない勢の人がTwitterに感想を投稿するのも散見されて、ヒュース無双ぶりに感情ぶつけてるのを観察するのも楽しいね。原作読んでる勢としては「水上先輩この時から色々と考えて動いてるな~」といった考察しながら見ています。ランク戦終わったら原作ストックも無くなりそうだし、そろそろ3rdシーズンの制作も終わりなのかな。寂しい。

『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』

原作漫画があまりに名作過ぎて令和の『こち亀』になれるくらいのポテンシャルがある『ハコヅメ』である。あまりに原作が人気あるからアニメ化はかなり賛否が出そうな気がするが果たして。原作はシリーズ構成や伏線回収がとても巧みで、名作と言われたシリーズ「同期の桜」くらいまでアニメでやると綺麗に終わりそうだけど、TVアニメは全何話やる予定なんだろう。

1話を見た限りだと、原作の現場ぶっちゃけトークを忠実にやっている印象で、こち亀っぽさを感じる人情話としてうまくオチを付けていたように感じた。エンディングアニメーションが川合&藤ペアばかりフィーチャーされていて、原作の魅力である警察学校の上下世代を含めた同期が持つ横のつながりを中心とした群像劇がどこまでアニメでも再現できるのか、不安半分期待半分のような気持ち。原作では、おっさん世代の同期横のつながりとかもいいんだよね。警察組織という「会社」なんだな~と思えるところが好き。

『その着せ替え人形は恋をする』

原作は「他人の趣味を否定しない」をテーマにした青春作劇の超名作だと思っていて、思い入れがあり過ぎてアニメ化でどうなるかドキドキしていたのだけど、1話を見たところめちゃくちゃ綺麗に動いてて感動した。喜多川さん、よくある「オタクに優しいギャル」ではなく、全力で趣味に生きてる「オタクが優しいギャル」なんだよな。いい。喜多川さんが行動力の権化としか言えないシーンの数々が動くところ、今から楽しみです。

オープニングアニメーションが、丁寧に暮らしてる五条くんと生活崩壊しながらも友達に囲まれてる喜多川さんの対比になっていて原作尊重したカットが多くて良かったです。ジュジュ様と心寿ちゃんが出るエピソードまではアニメでやるっぽいのはオープニングで伝わったけど、実際のところどこまでやるんだろう? 原作8巻の学園祭までやると話が綺麗に終われる気がするが、どう考えても2シーズンか3シーズン必要な尺になってしまう。他に区切りのいいところってあったかな。

今のところメインキャストにちょっとだけ違和感を持っているのだが、五条くんのじいちゃんが完全に解釈一致の声だったから、100点満点中100点くらいの気持ちです。衣装づくりのための採寸といった、原作のえっちだがモノづくりとして必要な工程がどれくらい踏み込んで描かれるのか、楽しみに見て行きたいですね。

『アルテ』シーズン1

元貴族のアルテが画家職人を目指して頑張る話。たぶんアニメ化されたTVシリーズは1年以上前に放送されていると思うのだけど、プライムビデオでレコメンドされたのが最近なので、見放題の対象作品に入ったのが、この1月くらいからなのかな? これも原作めちゃくちゃ好きで、アニメ版には期待と不安が半々くらいである。

プライムビデオのレビューだとやや酷評が目立つのだけど、僕の中ではアルテ(CV:小松未可子)とレオさん(CV:小西克幸)の声が完全に解釈一致したので今のところ100点です。原作絵の表情も結構がんばって再現されているように感じる。原作絵は描き込みが凄過ぎるので、衣装や背景がある程度省略されるのは、もうしょうがないと思う。

ルネッサンス情熱なイタリアで女性が手に職をつけるというのは凄まじく大変であろう事は間違いなく、原作ではそんな困難に立ち向かい宮廷画家として仕事を得て生きていくアルテの姿にとても感動するのですが、アニメだとアルテ母とかめちゃくちゃ嫌な人として描写されてますね……(原作でも最初の方はすごく嫌な人だった記憶があって、ある意味で忠実な再現なのだが)。アルテこんなにおっぱい大きくて没落貴族のお嬢さんで、こんな子が男社会で生きて行けるのか、アニメ版でも様々な意味で心配になる。プライムビデオではアニメ最終話まで一気に開放されてたから、まとまった時間を取って見て行きたいです。


2022-01-19 (水) [長年日記]

[雑記]『劇場版 呪術廻戦 0』視聴した(ネタバレなし)

『呪術廻戦』の前日譚エピソード『呪術廻戦 0』を映画化した作品『劇場版 呪術廻戦 0』をイオンシネマ常滑で見てきた。

原作ファンの間では『懐玉・玉折』(いわゆる『過去編』的なエピソード)か、この『呪術廻戦 0』か、どちらかが映画化されるに違いないとよく話題になっており、0の方が選ばれたというのは何だか感慨深い。

劇場公開が封切られた直後は、時間をずらして5ホールくらい上映していたのだけど、さすがに公開1ヶ月近く経過して勢いが収まりつつあるのか、この日は1ホールのみだった。

入口のところにビジュアルボードが並んでいて、なかなか気分がアガる。

【写真】入口のビジュアルボード

感想(ネタバレなし)

  • 乙骨(CV:緒方恵美)、里香(CV:花澤香菜)、夏油(CV:櫻井孝宏)といった主要キャストのハマりっぷりが素晴らしい。
    • 発表時「シンジ君か~」と思った乙骨は、実際シンジ君オマージュな台詞もありつつも、原作の「ぐちゃぐちゃにしてやる」的な、シンジ君よりキレたら怖い乙骨の底知れぬ不気味さが出ていて大変よかった。
    • 里香ちゃんは可愛いし怖いしヤバいね。動いてる真希さんが完全なヒロインムーブをキメてるだけに、里香ちゃんの激しい嫉妬もより一層高まるというものよ。怖いよう。丸眼鏡の真希さん可愛いなぁ。パンダ君アホだなぁ。狗巻君は優しいなぁ。
    • 夏油は原作でもとくに好きなキャラクターなので、特級呪詛師としての圧倒的な強さや手数の多さが盛られていて、威厳ある悪役に仕上がっててよき。『懐玉・玉折』のシーンもちらほらと入っていて、いずれ放送されるであろうTVシリーズ2期が今から楽しみですね。
  • 盛られたバトルシーン以外の、原作をうまく補完するアニメのオリジナル要素も、原作ファンを満足させてくれるもので、かつ盛り過ぎないさじ加減が絶妙にいい感じ。
    • 「百鬼夜行」における一級術師たちの活躍がきちんと補完されてて、「あの人の黒閃がここで!」という。
    • 京都校メンバーもちょい顔見せ程度ながら、メンバー同士の関係性がしっかりと短い出番でわかるよう描写されて満足。ってか贅沢だな。
    • ミゲルが気持ち悪い! 打たれ強い!(知ってた)
  • マンガだと作画コストもかけられず淡泊になりがちな武器も、劇場アニメだと細部まで贅沢に描き込まれてて、より強そうに見えていいね。業物なのか分からない乙骨の刀とか、游雲(三節棍)とか、当たるとめちゃ痛そう。

いやー、これは原作派も大満足の出来じゃないでしょうか。

Amazonプライムビデオで配信されたら、多分3回くらい見ちゃうな。


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  1. ともお (2024-05-29(水)20:59)「真上からの恐怖🫨」
  2. いちごみるく (2024-05-29(水)20:59)「🩸」
  3. レモン (2024-05-29(水)20:59)「レモン」

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