ソフトウェア開発プロジェクトを成功させる要因として、開発手法やアーキテクチャでなく、人と人との関わりや職場環境といった社会学的な観点に注目した書籍。
元同僚ですごく優秀なソフトウェアエンジニアの人がよく本書から引用していて、いつか読もうと思ってKindle版と物理本と両方買ったまま積んでいた……。
どういう人が読むといいかというと、本来は経営層に近い管理者なんだが、無能なマネージャーに対して鬱憤を溜めている人が読んでも「そら見たことか」とスカッとする要素はあるかも知れない。
主張としては「マイクロマネジメントするな」「オフィスは静かでエンジニアに集中させる個室スペースを用意しろ」「電話やメールの割り込みを減らせ」「ランチやディナーを一緒にする機会は大事」などなど、そうだよねといった同意できる内容が並ぶ。
初版が発行されたのが1987年、この第3版も2013年の改訂であるため、当時はあまり使われていなかった言葉で今風に表現すると「社員のエンゲージメントを高める」ためにマネージャーができること集と言えそうな書籍である。
第II部「オフィス環境と生産性」は、オフィス投資を惜しまないことの重要性が説かれていて、正しいことばかりなのだけど、2020年代は新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の流行を経てリモートワークが定着しそうな兆しも見えているため、こういった周辺環境との違いを差分として読むのも面白い。
第VI部「きっとそこは楽しいところ」には、マネージャーが意図的に現場へ混乱(原文だと多分chaosのことだろう)を与えて、社員にこの会社で働くことを楽しんでもらおうとする一節がある。
- パイロットプロジェクト
- プログラミングコンテスト
- ブレーンストーミング
- 実践さながらの訓練
- 教育、旅行、学会、お祭り、そして冒険体験
どれも「なるほどな~」と思い当たる仕組みで、自分が働いている環境にも当てはめてみると気付きや発見があるのではないかと思う。
僕の環境の場合は、
「結局のところ、ソフトウェアを作るのもメンテするのも、技術じゃなくて人なんだよね~」と再認識できる本でした。それはそう。
名古屋市を中心に定期演奏会をしている弦楽合奏団体「名古屋ゲームミュージックストリングス」の第7回演奏会に行ってきた。彼ら彼女らの演奏会に参加するのは今回で3回目。
会場は名鉄太田川駅から0分の東海市芸術劇場・大ホール。
2021年の新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の流行(通称・第5波)に伴う緊急事態宣言が解除された直後ということで、
などなど、感染症対策を施されての開催となった。
自粛要請が終わって結構なお客さんが入るのかなと予想したが、実際は370名前後の入りだったようで、過去の開催とそれほど大きく変化は無い気がする。県内のゲームミュージック生演奏ファンがこれくらいの規模感なのかな。
メインをファイナルファンタジー9に据えての3部構成だった。
メギドは未履修なんだけど何故か楽曲を公式が気前よく配布している(?)ため、ちょっと予習して臨むことができたのだった。
オクトラとマリオ64はあまり知ってる曲が無かった。マリオ64のメインテーマくらいはCMでよく耳にしたから分かった。
第2部はクロノ・トリガー現代編の王国裁判で楽団員が嫌疑をかけられて裁判で大逆転するという構成になっており、天才かよと感心しちゃった。大逆転裁判の音楽は本当にいいですね……。共同推理で成歩堂龍ノ介とホームズに扮した人がステージに登場して寸劇が始まるのは、団員の人たち相当に大逆転裁判シリーズ好きなんだろうなと笑ってしまった。
ファイナルファンタジー9はクリアした筈なんだけど記憶が曖昧で、第3部で実はちょっとウトウトして来ていたのだけれど、ラストで挿入歌Melodies of Lifeが弦楽器アレンジと生歌で披露され、めちゃくちゃ上手ですっかり目が覚めた。良かった。
やはり生演奏を鑑賞すると元気をもらえるな~と思った。コンサートホールで両隣りを空けての着席は意外と快適だなという気付きもあった。
座って聴ける形式だから良かったものの、自粛期間が長かったから、もしスタンディングライブだったら2時間くらい立っていられる体力が今も残っているのか心配である。
帰りは名鉄で人身事故が発生していて、太田川駅~知多半田駅の間が不通となってしまって困った。新型コロナワクチンの職域接種(2回目)の時と同じで、俺がたまに鉄道に乗ると運休するのは何故なんだぜ。今回も常滑駅でタクシーを拾って帰宅した。鉄道を使う機会が3ヶ月に一度くらいに激減しているせいか、運休に遭遇してからの賃走4,000円にも抵抗を感じなくなってきた。
AmazonからKindle Paperwhiteの新モデル(いわゆる2021年モデル:11世代)が発売され、「何かの拍子に最新モデルをポチっとする可能性もゼロじゃないからな」と、現在メインで使っている2018年に購入したKindle Paperwhiteに配信してある本を読み始めた。
いきなりSF長編みたいなやつは重いため、軽く読めそうな対談本を読むことにした。「マンガ = キャラクター」論を提唱していた小池一夫という人の著名人との対談集で、元は1冊の本だったものをKindleでは分冊化されているようだ。3冊ともセールになっている時に買ったもの。
小池一夫さんについて僕が知っていることは少なく、
この程度であった。
本書を読んで、小池一夫さんの主催していた「劇画村塾」なるところの卒業生として、『らんま』の高橋留美子氏、『バキ』の板垣恵介氏、『シグルイ』の山口貴由氏などが輩出されているのだと知った。
以下は、それぞれの分冊版の感想。
信頼できる同僚に教えてもらったシリーズ。劇場版の『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』に続いて、TVシリーズ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』(以下S.A.C.)を全26話をAmazonプライムビデオで通して視聴した。
非常に満足した作品でした。笑い男事件の発端や顛末を知った上で、もう1回通して見てみたいです。
タチコマかわいいよタチコマ。
動画サブスクリプションサービス各種にて『機動戦士ガンダムNT』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の配信が開始されたので、Amazonプライムビデオで視聴した。
ガンダムNTを視聴するのは初めて。3年も前(2018年11月30日に劇場公開)の作品なのか。
総評としては、キャラクターの行動原理が読み取りづらく話がごちゃつき過ぎですが、コロニー落としや序盤の宇宙での戦闘とコロニー内の小競り合いといったメカ描写は結構好きです。『ガンダムF91』すら軽く超えてしまったニュータイプ万能論はちょっと……という感じでした。
閃光のハサウェイも劇場版は見ておらず、視聴するのは初めて。
総評としては、ハサウェイのキャラクターが魅力的、ギギちゃんには幸せになって欲しい、話を進めるのにモビルスーツの戦闘シーンだけに頼らない作劇かつ戦闘も(この先の続編は分からないが、少なくとも本作では)サイコミュ兵器一辺倒ではないと、多くの魅力がある映像作品でした。
続編は映画館で見た方が無難な気がする。
一気に視聴した前作『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』に続き、TVシリーズ第2弾となる『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』(以下2nd GIG)もAmazonプライムビデオで無料視聴対象となっていたため、日に何話かのペースで見て最終話まで視聴した。
近未来アジアが向き合わねばならないであろう移民や安全保障分野にも踏み込んだ、メッセージ性の強いシリーズに仕上がっていて見応えたっぷりでした。荒巻課長の大活躍回が少なかったところは、数少ない残念なところだったかも知れない。
タチコマかわいいよタチコマ。
10月初旬に受診した健康診断の結果が特定記録郵便で届いた。昨年2020年に引き続き、肺活量の検査項目(思い切り息を吸って吹き付けるやつ)は、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)の影響を鑑みて省力となっていた。他には血圧の測定が1回から2回に増えていて、平均か中央か知らないが2回分の数値から採用値が決まるらしい。
継続してにしている検査項目は次のとおり。
体重と腹囲は2年前の水準に戻りつつあるが、右目の視力が落ちてると言われ、えっと思ったら確かに見えづらくなっていた。日々歩くのに加え、7時間睡眠も意識するようにしなければ。
▼ ArcCosine [5kg増はコロナの影響ですかね。気をつけねば。]
最近のツッコミ
参号館 日記(ariyasacca)
▼ ArcCosine [”ソフトウェアを作るのもメンテするのも、技術じゃなくて人” 究極的にはこの言葉に尽きる、のでそういう人たちが気持ち..]
▼ 雷悶 [ぜひぜひ。書籍タイトルも上手く考えたもんだなと感心します。]