KADOKAWA/アスキー・メディアワークスのKindle本セールがあった際に購入。
自分がきちんと調べずに表紙買いしたせいなのだが、実は対象読者が組み込み向けのCを書く技術者なのだった。よって本書の内容は「スクリプト言語などの開発プラクティスを組み込み向けCでの開発にも輸入する」といった点にフォーカスしていると言って良い。もちろんC99などへの言及はしばしばあるのだけど、あくまで注釈としての扱いが多い。
総評として、自分はどうも対象読者層ではなかったのだけど、それを置いてみると結構モダンな開発スタイル導入として良くまとまっている本のように感じる。
本当はちゃんとコード写経して理解した方が良いと分かっているものの、先に書いた通り僕はどう考えても対象読者層でかったことに加えて、普段Eclipseでコードを書く習慣もほぼ無いので、どうにも気乗りがしないのだった。
IaaS領域にフォーカスして、AWSやOpenStackといったクラウドインフラがどういった視点でWeb API(仮想マシンインスタンス作成やオブジェクトストレージアクセス)を設計・提供しているかを名前の通り図表多めで解説した本。
最大手のクラウドサービスであるAWSとプライベートクラウド用のオープンソース実装であるOpenStackとの違いや、OpenStackの内部実装における処理の流れを易しめに追っている点が特徴。「ここで仮想マシン作成のリクエストを受け付けるとレスポンスを返してジョブキューに突っ込まれるから云々」って解説されると、クラウドコントロール画面を思い浮かべて「ああ~」って腹落ちしながら読み進められる。
しかしOpenStackって内部的に使っていた用語が、後から登場した技術に次々と取って変わられて、ことごとく運が無いなって不憫になってしまった。例えばSwift(S3相当のオブジェクトストレージ)とかコンテナ(S3バケット相当の単位)とかさ……。
後半は難解な内容になって来て、流して読んでしまったのだけども、4章『ITインフラの進化とAPIの考え方』辺りまでは凄く俯瞰的かつ易しめにまとまっていて、IT企業の教育資料にも良さそうという印象を持った。
年初から計画していた通り、メインで使っていたリーダーズカードに付帯しているとAmazon限定デポジットを全て使い切り、かつ2ヶ月間ずっと利用額ゼロで移行を忘れた引き落とし設定も無しと判断できたので、ジャックスのカスタマーセンターに電話して解約した。
2016年4月現在のカード構成はこんな感じになった。
最近のツッコミ
参号館 日記(ariyasacca)
▼ 天さん [建設的なことをしようとしてるのは良いんだけど、外からやってきた「Cできます。今日からよろしくお願いします」って人に何..]
▼ 雷悶 [「Cできます」の指してるCが人によって違ったりするのでしゃーないですね。]