名古屋では初開催となるジャパン・ビアフェスティバル2011の第1日目に行って来た。100以上のビール銘柄が試飲できるという大変にビールクズ向けのイベントである。
会場はセンチュリーホールを抱える名古屋国際会議場。ここの白鳥ホールというところを貸し切り。
実は名古屋に6年ほど住んでたくせに一度も行った事が無くて、今回初めて行った。金山駅から地下鉄でひと駅で、駅から出て直ぐなので、なかなか便利な場所にあるなと思った。
開場20分前くらいに着いたのだけど、どえらい行列ができていた。ビールクズが多過ぎて胸が熱くなるな…。
外は行列とは言え、会場は1,300人くらい収容できる大型のホールなので、入場の手続きさえ済ませてしまえば空調も快適だし、身動きできないというほどでもない。
入場の手続きを済ませて、試飲グラスやフード券をもらう。
グラスは1回の試飲が50mlという規定なので、片手に収まる小さなサイズ。帰りにもらえる。
朝も昼も食べて行かなかったので腹ペコだったのだけど、フードコーナーがなかなか充実しており、助かった。
正直言ってイベント価格なのだけど、やっぱりビールだけよりは食べられる物があった方が良い。
を買って食べた。
そら豆が塩味が強くてビールがでら捗るなぁという感じ。
何とも不思議な青い(!)ビール。レモン果汁が入ってるらしくて、フルーティで爽やかな軽い飲み口。スパークリングワインに似てる。
見た目にも涼しいので、贈り物に喜ばれそう。
アルコール度数が10度(!)のストロングエール。すごく濃厚で「良いもの飲んでる感」が味わえる。
ちびちび舐めるように飲んだ。美味しい。ほんとに社長がよく飲んでるのかは知らない。
もう名前のまんまなんだけど、口に入れた瞬間に広がる強烈なホップの香り。最近、近所の酒屋でエビス ザ・ホップが売ってなくてこういうのを久し振りに飲んだのだけど、くらくらするほど美味しく感じた。
今日のナンバーワン。通販購入も検討するレベル。世界の山ちゃんは赤味噌ラガーよりもこっちをメニューに入れるべき。
どっしり苦いけど飲み易い。旨い!
青いやつの姉妹品?
ジュースっぽかった。
べろんべろんになってしまうとみっともないので、20杯くらいで打ち止めにして来たのだけど、銀河高原ビール、赤味噌ラガー、箕面ビールといった、お店で飲めるような有名どころも出展しており、目移りしてしまう楽しいイベントだった。
地ビールって、旅行とかで遠出しない限り、なかなか飲む機会に恵まれないので、こういうイベントで知らない銘柄と出会えるのは素晴らしいですね。
でも時間内に全種類制覇はどう考えても無理ですね。
14日の午前2時頃に、父方の祖母が急性の呼吸不全で他界し、14日に通夜を執り行い、今日は告別式と火葬があった。
祖母は父の兄(伯父は定年退職済み・独身)と同居しており、自宅で介護を受ける身だった。ここ数年は、ほぼ寝たきりで、「身体が痛い」「早く死んで祖父さんの処へ行きたい」などと漏らすこともあって、身内の間でも、そろそろかなぁと薄っすら覚悟はしていた。伯父の意向もあって、密葬に近い形で、ごく近しい親戚だけが集まって故人を見送った。
今年は近しかった人の突然死を経験したこともあって、やっぱり予期されていた死と、思いもよらなかった死とでは、受け止め方が随分と異なるものなんだなぁとしみじみ感じた。
母方の祖母はちょうど3年くらい前に他界しており、これで自分から見た祖父母に相当する人は全員が亡くなってしまった。
8月は金曜や月曜にちょろっと夏休み(と呼ぶには大げさだけど、休み)を取れたので、『からくりサーカス』という漫画を全巻読んだのだった。
なるべくネタバレ無しで感想を書く。
実はこの作品は、サンデーで連載中に読んでいたのだけど、盛り上がりに盛り上がったサハラ砂漠編の最後でとんでもない展開があって「えー! ここで完結しないの! 何じゃそれー!」とズッコケて読むのを止めてしまった思い出がある…。ちょっと前にうしとらを再読したこともあって、まとまった休みに改めて最初から読んでみようと思い至って読み始めたところ、とんでもなく面白く、最後まで一気に読んでしまった。
「サーカス編」と「からくり編」が交互に語られて、後に「からくりサーカス編」として一つになって行くのだけど(以前はここを読む前に脱落)、物語がどんどん加速して半端ない勢いで伏線を回収して行く様は痛快だった。
ラスボス登場時に過去の言動と矛盾してるんじゃないかとか、才賀勝の主人公補正が強過ぎるんじゃないかとか、ちょこちょこ思うところはあるのだけど、少年漫画はこれで良いのだ。熱ければ細かいことは気にしない。
好きなキャラが沢山思い付き過ぎて困るのだけど、
何と言っても『からくりサーカス』は悪役が光っていた。
僕は悪役が倒されてあっさり改心してしまうような話よりも、悪役があくまで悪役の立ち位置を保ったままに主人公達から影響を受けて成長して行くようなプロットがとても好きなのである。ちょうど『HUNTER×HUNTER』で連載中のキメラアント編なんかも、こういうストーリーと言えるだろう。*1
パンタローネ、アルレッキーノ、コロンビーヌたち『最古の四人』は、他の自動人形達とは文字通り役者が違った。どんどん成長して行くので目が離せない。
ギイについては、何を書いてもネタバレになってしまうのが辛いところなのだけど、兄としての生き様を見付けた時のカッコ良さが尋常でない。ただのマザコンだと思ってたのに!
アンジェリーナは「あちきは主さんの笑顔が、いっち好き!」のコマで陥落。
それにしても長い作品だ。単行本で全43巻、だらだらとした展開も少ないので、普通の少年漫画3作品分くらいの内容がぶち込まれていると言って良い。しかも1巻に繋がる謎が明かされるのが27巻なんだぜ。よくこんな大風呂敷を広げて畳んだものだ。
言い訳するみたいで見苦しいのだけど、この作品を週刊連載で楽しむのは、なかなかに大変だと思う…。ちょうど完結した当時、毎週サンデーを買ってる友人が「『からくりサーカス』完結したよ」と言ってるのを聞いて「えっ、まだ連載してたの!?」とびっくりしたもの。
同じ作者が連載中の『月光条例』も、最初は読んでいたものの、だんだん辛くなって読むのを止めちゃったのだけど、これも完結してから単行本で一気に読むと凄まじく面白いのかもしれない。
*1 だから『HUNTER×HUNTER』という作品は、悪役にスポットの当たっている幻影旅団編とキメラアント編以外のエピソードは余り好きじゃない。
最近のツッコミ
参号館 日記(ariyasacca)