遠方のIT系セミナーや勉強会に参加する交通費を会社側が負担してくれる制度があり、期末の3月が申請期限になっていて、1泊~2泊程度でどこか行きたいところを検討していた。
当然、セミナーや勉強会の類は東京が1番多いのだが、東京は別に出張やプライベートで何度も行っているしなぁということで、最初は四国を考えていた。ちょうど愛媛で開催されるハンズオンがあって行く気満々だったのだが、名古屋からは岡山駅あたりでJR在来線を乗り継いで行かねばならず、新幹線のEX予約みたいに領収書が簡単に発行できるのか分からず、面倒になって四国は候補から外すこととなった。
四国からほど近い広島は、2年前に友人の結婚披露宴に出席する時に少し回ったきりで、宮島や原爆ドームといったテンプレ以外の観光地にも行ってみたいし、名古屋からは新幹線1本で行けて交通費精算も楽そうだという理由で目的地に決めた。
会社負担してもらえるのは交通費のみで、宿泊費は自分もちになるため、やはり泊まり慣れていて、かつ格安なコンフォートホテルしかないっしょ~と秒で決めた。
広島駅からは徒歩40分ほど、路面電車だと中電前駅(「中電」というと愛知では中部電力のことだが、広島では中国電力の意味になるっぽい)で降りて目の前という立地で、2泊で14,000円ほどに収まり、安上がりで大変助かった。隣に世界の山ちゃんがあったのは少々意外で驚いた。
広電(ひろでん)こと広島電鉄の路面電車にも初めて乗った。あまり時刻表を見てから乗る系統の交通ではなく、目的地に行く車両が停留所に来たらどんどん乗ってしまえば良いっぽい。位置付けとしては、まさしく線路を走る鉄道と市バスとの中間みたいな感じだ。
乗車時と降車時にSuicaをタッチするだけで料金精算できるのは便利だった。車両は色んなタイプがあって、古めかしい見た目のものから、近未来的なタイプまで色々走っていて面白かった。
ホテルに荷物を預けて、17:00から空いているビアバーをぶらぶらと歩いて探したところ、とあるマンションの1階で営業しているphi’s(ファイズ)という店を発見し、ぶらりと入ってみた。
海外のビールを中心に5タップ繋がっていて、ブリュードッグのHug Conventionという限定醸造ビールがあってとても良かった。まじで美味い。パイントで2杯(1リットル)飲んでしまった。マスターが気さくなおじさんで、たまに名古屋のワイマーケットブルーイングを仕入れることもあるとかで話してて盛り上がった。
片道30分くらいで行ける観光地を教えてもらって、呉がちょうど良さそうということで、時間があったら呉を観光しようと決めた。
こんな個人経営店でもPayPayで支払えるのは驚きであった。クレジットカードと違って入金の早さが高評価だと言っていた。
先ほどのビアバーでは、ナッツをつまんでビール飲んでいるだけだったので、広島らしくモダン焼きや牡蠣を食べようと、お好み焼・鉄板焼きの店「ちんちくりん」というところに入ってみた。
「山椒しびれ焼き」を注文してみたところ、強烈なしび辛で、なかなか美味しくビールも進む味だった。金曜だからか、団体客で新年会などやっているテーブルが多い印象だった。
飲み過ぎて割と記憶が曖昧になってしまい、そもそも明日のセミナーをしっかり聞かなければと思い直し、22:00頃には切り上げてホテルに帰って就寝した。
9:30頃にホテルをチェックアウトし、参加申し込みをしておいたオープンセミナー2020@広島のため、県立広島大学のサテライトキャンパスひろしまに向かった。
サテライトキャンパスひろしまは名前の通りサテライトキャンパスとして運用されていて、自習スペースにかなり学生が多かった。案内に従い講義室へ行った。
講義室はかなり立派で、プロジェクター投影以外にもサブモニターが2基あって、後方に座った人にも配慮されている空間になっていた。オープンセミナーというイベントは中国・四国地方では非常に知名度があるらしく、何度も足を運んでいる人が多いようだ。運営サイドが自分たちで企業スポンサーを募って会場や弁当まで手配しているのは純粋に凄いなぁと感心した。
セミナー終了後、荷物を宿に預けて、予めTwitterのDMで声をかけていた人とオフで会うために広島駅へ向かった。過去に2回ほど名古屋で会ったことがあり、当時は東京在住だった筈だが、都会に疲れ果ててUターン転職したとかなんとか発言していた事を思い出して、地元・広島の店へ連れてってくださいとお願いしておいたのだった。
駅ビルのekie(エキエ)広島駅という施設で、汁なし担々麺の人気店2ブランドのコラボショップがあるとかで、入ってみた。ここでもPayPayが使えた。
「くにまつ」「武蔵坊」の汁なし担々麺が両方楽しめるセットメニューを注文した。どちらも辛さはほどほどで、山椒が強烈に効いていて、台湾まぜそばに似た美味しさがあった。麺が細くて、味わいは似ていても見た目は台湾まぜそばと異なるなぁと思った。
担々麺食っただけというのも何なので、もうちょっと飲んで話しましょうということになり、1フロア移動して地酒と生牡蠣の楽しめる和久バルなる店に入った。
生牡蠣はめちゃくちゃ美味しかった。牡蠣にレモンを搾る意味が分からなかったため、一緒に入った人に押し付けた。地酒の後でビールが欲しくなりビールも注文した。プレモルだった。
地元に戻ってきてからの仕事の話や資格試験などの話を聞いた。人のキャリアについての話を聞くのが好きなのかも知れない。
程よく話し込んで酒も回ったところで、「僕は新型肺炎ウイルスのキャリアじゃないけど、帰ったらよく手を洗ってください!」と挨拶と握手をして広島駅で別れた。
コンフォートホテル名物のテンプレ無料朝食を満喫してからチェックアウトし、広島駅からJR在来線の快速に乗って呉へ向かった。全席クロスシートの3両編成で、座れたので快適な移動であった。所要時間は30分くらい。
大和ミュージアムはそこそこ混んでいて、といっても見て回っているのは日本人ばかりで、2020年に流行しているコロナウイルスの影響で外国人観光客が減っているのか、もともと日本人しか見に来ない施設なのか、判断できなかった。
10分の1戦艦「大和」は、なかなか迫力があった。
大和の模型の他にも、零戦・回天・海龍といった、かつての日本軍が運用したいわゆる「特攻兵器」が展示されていて、搭乗員の肉声テープが流れていて、聞くつもりがなくても聞こえてしまい気分が落ち込んだのだった。
ちょうど、コミックで追い掛けている『幼女戦記』でも特攻兵器が登場したところで(もちろんこちらは架空戦記のフィクションゆえ、コミカルな描写もあるが)、こんな兵器にまで頼らなければならない戦争末期というのは本当に人的資源の価値が狂っているんだなぁと暗い気持ちにさせられる。
『幼女戦記』はめちゃくちゃ面白いので皆読んでください。
もう1箇所か2箇所を回っても良いかなとも思ったが、広島現地での天候が曇り空になってきて、早々に切り上げて名古屋に帰ることにした。
ビアバー開拓、セミナー参加、オフ会、呉で観光と、2.5日間でなかなか精力的に活動できて、有意義な遠征であった。
2020年2月現在、中国湖北省を中心に新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が懸念されており、自分の勤務先でも通勤ラッシュのピークタイムを避けた時差出勤を推奨するようになった。これまでは朝10:00までの出社を義務付けられていたところを、12:00まで各自がピークを避けて出社してよいという制度設計である。
あくまで推奨であって、時差出勤を実施するか否かは社員1人1人の任意だったのだが、まぁせっかくの機会だし時差出勤をやってみるかという気持ちで2020-02-17から2020-02-20までの1週間、毎日1時間ほど普段よりも出社を遅らせて通勤してみた。
とりあえず1週間やってみたというだけで、継続するつもりは無いが、IT業界だとよく話題になる、ゆる過ぎるドワンゴ社のコアタイムで働いていたら多分こんな感じなのかなぁという体験であった。
出社の列車を遅らせられるのは確かに楽なのだが、おじさんだから朝に目が覚める時間は普段とそう変わるものでもなく、来週からはリモートワークを中心にして勤務して行こうと思う。ただリモートワークだと、どうしても生産性は落ちるし、車社会の地元では名古屋市内みたいにいい感じのバーでビールを飲んでいい気持ちになって帰るような生活もできないんだよね……。新型コロナウイルス問題が早く収束することを祈るばかりだ(投資家的な意味でも)。
色んな働き方を体験してみるという意味では、マイカー通勤の会社にも一度くらいは勤めてみたい気持ちはある。自分の場合は1ヶ月くらいで面倒になって飽きそうなんだけど、こういう感染症の流行期には安心感があるだろうなぁ。
新型コロナウイルス(COVID-19)騒動が収まるところを知らず、しばらくずっとリモートワーク生活が続きそうである。
リモートといっても、コワーキングスペースのように人が沢山集まる場は避けて、なるべく自宅で業務をするよう勤務先からも推奨されているため、家から駅までの往復すら無くて、まったく運動しない状況になってしまう。
ということで、以前チャレンジしたファスティング(断食)を再びやってみることにした。前回に引き続き、前日にビール(刺激物)を摂取してしまった。まるで成長していない……。
コロナ・ショックでイベントや外出の自粛ムードが蔓延する中、ファスティング(断食)期間の2日目を過ごした。
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