天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。
東野圭吾の作品はちょこちょことつまみ食いで読んでいるのだけど、本作も該当する、謎解き役として湯川学が登場する「ガリレオシリーズ」というのは初めて読んだ。『容疑者Xの献身』は同名タイトルで映像化されているらしいのだけど、そちらは未鑑賞。
物語の冒頭で、石神が献身(靖子の殺人の秘匿)を決意する場面から、何重にも伏線が張り巡らされており、石神と湯川、同じ釜の飯を食った天才同士の駆け引きで少しずつ驚くべき伏線が明らかになって行く過程がとても面白く、一気に読んでしまった。
純粋過ぎる想いが、完全犯罪だったはずの数式の綻びを生んでしまったというところがねぇ、何ともいえない読後感を味わう一冊。後味が悪いのが駄目な人には向かないかも。
家族で墓参りした帰りにあきんどスシローという俗に言う「100円回転寿司」へ行ってみたんだけど、なかなか美味しかった。満足した。
1皿100円を売りにしている回転寿司チェーンは、かっぱ寿司でシャリシャリに凍ったまま流れてきたびんとろマグロを食べて以来、長いこと近付かないようにしていたんだけど、スシローはパクパク食べれたよ。醤油皿が無かったことが謎だったけど(ベルトコンベアから取った皿の寿司に直接醤油をかける作法らしい)。
お金が無いけど腹いっぱい寿司を食った気分に浸りたい人はスシロー行くと良いと思うよ! けど僕は外食の満足できるラインが低い方なので、美食倶楽部の人は皿を投げつけて店主を呼び出しかねないから行かない方が良いよ!
最近のツッコミ
参号館 日記(ariyasacca)