ariyasacca

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2025-07-17 (木) [長年日記]

[メタル]Alcest Les Chants de l'Aurore - Japan Tour 2025 -名古屋公演に行ってきた

ブラックゲイズというメタルのサブジャンルを確立したフランスのバンドAlcestの来日ツアー名古屋公演へ行ってきた。コロナ禍でキャンセルになってしまった日本ツアーのリベンジ公演、しかもサポートアクトとして日本のAlcestフォロワーとも言えるバンド明日の叙景が帯同とあっては行くしかない。明日の叙景、2023年に結束バンドと同じくらいリピートしたアルバムで大変気に入っていて、Alcestと一緒に鑑賞できるとあってはお得感がすごい。

会場は名古屋RAD HALL

会場は大須にある行き慣れた名古屋RAD HALL、と言っても前述のとおり、コロナ禍が開けてもライブが再開されたのは中~大規模のアリーナクラスが先行しており、ライブハウスに行くのは僕も本当に久しぶりであった。RAD HALLは半地下にあり、縦に長いのが特徴で、スタンディングフロアに柱などが無いから音の抜けが大変にいいハコである。

この日は東海地方で記録的な大雨(愛知県の津島市や三重県の桑名市では冠水)となっており、チケットは発券したものの行けるか心配であったが、運よく折り畳み傘を使うことなく往路・復路とも移動できた。

チケット代は前売り券8,800円 + 当日ドリンク代600円。2012年に行ったAlcestの初来日ツアーが3,800円だった事を考えると、世界的なインフレ・ユーロ円レート・人件費や光熱費の高騰が全て反映されてるのを実感する。今回の興行主がLOUD PARKなどでお馴染みのクリエイティブマンだから、という点も価格に影響しているかも知れない。その代わりプロフェッショナルなスタッフが帯同しているのか、バンド交代時の待ち時間も30分無かったくらいでむちゃくちゃありがたかった(メタルバンドのライブでは、これに1時間かかることもザラにある)。

まぁ僕はいい歳したおじさんであるため、これくらいは出すけど、学生さんには学割などで生演奏に触れる機会を増やしてあげて欲しい気はする。そういえばドリンクチケットは強い意志をもって水かウーロン茶にするぞ、と思っていたのにキリンのビールと交換しちゃった。やっぱり600円払ったら酒にしたくなる。

入場時に気付いたのは、チケットをもぎるのではなく、スマートフォンの画面を見せて通る電子チケットの人が結構増えていた(ざっくり半分くらい?)こと。時代だな~。単にコスト削減なのかも知れんが。ライブや劇を鑑賞した際の半券を記念に取っておく、って文化もそのうち無くなるのかもしれないね。

【写真】RAD HALL入り口の看板

明日の叙景

ということでオープニングアクトは日本のバンド明日の叙景。見るのは初めて。ブラックゲイズ + 日本のサブカル(アニソン風J-POPやヴィジュアル系)が程よくミックスされた雰囲気が海外でもウケてるのか、海外ツアーもやってるらしい。

  • Vo布大樹がド派手なアクションでスクリームを披露しつつ、MCがとても好青年でめっちゃいい人っぽかった。
  • ドラム齊藤誠也の安定感がすごい……。体幹まったくブレないしメガネでヒゲの職人タイプでずっと見てしまった。
    • Alcestのヴィンターハルターと合わせて、この2人の超人ドラマーを見れただけで元が取れた感じがした。
    • 某お嬢様ロックバンドアニメであった台詞だけど、客をノせてんのはドラマーなんだよね~。めちゃくちゃ実感する。
  • やっぱり1番盛り上がったのは2ndアルバム『アイランド』のリードシングルでもあった『キメラ』だった。

もうすぐ3rdアルバムがリリースされ、10月に単独ツアーで名古屋にも来ますってMCがあって、行こうかなぁって思うくらいにはライブめっちゃ良かった。ヴィジュアル系の影響ありつつ、全員ファッションがもっさい黒シャツで、デスメタルやブラックメタルなルーツを感じさせるところも好感。曲もキャッチーだし、そのうちアニメのタイアップとかも取れないだろうか。頼むぞソニーグループ。

【写真】明日の叙景ステージ

Alcest

ステージの交代が完了してAlcestの出番になると、一層の客入りで、200人くらいは入ってるようだった。当日券も販売してて、それで仕事終わりに見に来た会社員メタラーも多かったようだ。

  • Vo & ギターのネージュ 見た目がぜんぜん変わってなくて、ドイツ人ミュージシャンはバンドが売れるとすぐビール腹になってしまうのがお馴染みなのだが、その辺がフランス人ミュージシャンは違うのだろうか。
    • MCですごく流暢に日本語を喋ってて、本当に日本が好きなんだな~って親近感を持った。ほとんどは英語だけど、たまに日本語で話してくれるのが嬉しい。
  • ドラムのヴィンターハルター が本当に化け物ミュージシャンで、雪崩ブラストビートから、複雑なリズムチェンジ、ただゆっくりスネア叩いてるだけでも全くズレない正確無比さ。そういえばこの人もドイツ人ドラマーと違って演奏中にビール飲まずミネラルウォーターばっかりだった。
  • 一番ビビったのがツアーサポートメンバーらしい、もう1人のギターの人で(名前はゼロでいいの?)、クリーントーンで歌うパート(ファルセットがむっちゃ綺麗)や、ギターでもアルペジオからトレモロまで、主要なメロディを担当しているのはこっちの人だった。これでバンド正式メンバーじゃないのか。
    • さすがにブラックメタル的スクリームは声を出せないのか、ほぼネージュが担当しているようだった。
  • 当然セットリストは最新リリースされたアルバムからの選曲が中心であるものの、初期の2ndアルバムや3rdアルバムからの、暗くて攻撃的なナンバーもやってくれたのがすごく良かった。アトモスフェリックな甘いメロディとの対比がたまらないんですわ。

本当に言って良かったな~というライブだったのと、入場時から4~5時間立ちっぱなしになるスタンディングのライブって案外40代のおじさんになっても大丈夫だったなという気付きがあった。体重50kg台まで落とした恩恵がでかい気がする。50kg台をキープしてぇ……。体力が持つうちに色々見に行きたいなぁ。

ブラックゲイズのライブって、他のブラックメタルやメロデスのライブと違って、ツーバスドコドコ疾走パートになってもサークルモッシュ起きないし、まったり鑑賞できておじさんに優しい気がするわ。轟音の洪水にただ身を任せてまったりできて良かった。もう暴れ回るライブは身体が持たんのじゃ。

【写真】Alcestのステージ


最近のツッコミ

  1. 雷悶 (2025-07-22(火)19:20)「僕もベッドパッド前にもらって今も愛用しています。ヘタって来たらまた申し込もうかな。」
  2. フランスベットン (2025-07-21(月)22:02)「ベッドパッドも枕もおすすめです。」
  3. 雷悶 (2025-06-28(土)12:11)「今回はたまたまの結果で1年後リバウンドの可能性も、維持できる可能性も、どちらもありうる……そんだけだ。」

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