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2024-06-02 (日) [長年日記]

[雑記]AmazonプライムビデオとABEMAで視聴中の2024春アニメ

主にAmazonプライムビデオで試聴しているアニメ作品の感想を残す。2024冬アニメは途中で何作品か脱落してしまったが、2024春アニメはプライムビデオに新エピソードの配信が土日に来る作品が多く、今のところ脱落せずに視聴を続けられている。

『ささやくように恋を唄う』だけABEMA独占配信のためか、プライムビデオでは見放題配信されておらず、ABEMAに「お前のブラウザはサポートされてねーから!」って言われながら毎週Firefoxで試聴している。切れてしまう。

原作を知っている『戦隊大失格』『ザ・ファブル』も残念ながらDisney+独占配信なため見ていない。こういう独占配信作品、3話くらい放送したところでYouTubeで何故か限定配信されるパターンがあるが、3話までしか見られないのにYouTubeで見る訳ないだろ。何なんだよ一体。独占配信は悪い文明だよ本当に。Netflixみたく制作費用も全て持った上での独占配信ならまだ分かる。ABEMAとディズニーは絶対ゆるさんからな。

春アニメでは講談社の作品が結構目立つように感じる。(僕はどっちも見れないんだけど)『戦隊大失格』『ザ・ファブル』に加え、「マガポケ」レーベルでコミカライズ連載中の『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』も力の入ったアニメ化で、とてもよい。『進撃の巨人』『ブルーロック』あたりの成功で講談社も気合の入った企画が増えたんだろうか。

この両作品で主役をやってる2人のアニメ1話紹介番組が面白かった。どちらもショタ声へのこだわりがすごい。僕は『るろうに剣心』明神弥彦役と『SPY×FAMILY』ダミアン役で名前を覚えた。ゼロ年代のアニメほぼ見てなかったから余り気にしていなかったけど、令和の時代では高い声も出せる男性声優が増えているから、少年役を女性声優が務めることって減っているんだなぁ。『ミギとダリ』も高い声だったのに男性だったからビックリしたもんな。

『忘却バッテリー』

中学シニアで周囲の学校を震え上がらせた怪物バッテリー。のキャッチャーだった要圭(かなめ・けい)が記憶喪失になってしまい、無名の都立校で進学したところから始まる、ジャンプ+連載の高校野球作品。GWに読んでたマンガ作品で書いた通り、最初アニメ化されるのは『ダイヤモンドの功罪』だと勘違いしてそっちを読んでいたが、途中で間違ってたと気付いて『忘却バッテリー』のコミックも読んだ。どっちもめちゃくちゃ面白い野球マンガである。

とにかく要圭のキャスティングが驚くほどにハマっていて、彼が喋るだけで面白いのがズルい。「パイ毛~~~!!!」って持ちネタのギャグを作中ことあるごとに多発するんだけど全てのパイ毛が言い方を微妙に変えてるのがこだわり過ぎる。この宮野真守さんって人は『シュタゲ』でオカリンを演じてた人なのか。ギャグとシリアスのどちらも上手すぎて納得したわ。山ちゃん(山田太郎)の独白セリフや、藤堂葵のトラウマ回など、他の主要キャラもすごく上手いので完全に原作再現で素晴らしい。

単純に「高校野球」を題材にした作品としても、音響効果のこだわりや、テレビ中継ではあり得ないカメラ視点からの剛速球を感じさせる描写など、かなり見どころの多い映像作品となっている。原作者協力のもとで補完するアニメオリジナルを入れているのが強すぎる。OP曲とED曲の原作理解度よ。MAPPAと集英社のタッグによるアニメ化は信頼でき過ぎる……。MAPPAが描く「とうどうあおい」は常にかっこいいからな。『呪術廻戦』や『チェンソーマン』も良かったもんなぁ。今期イチオシ。『ダイヤモンドの功罪』もアニメ化するならMAPPAで頼む。

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『夜桜さんちの大作戦』

週刊少年ジャンプ本誌連載中のスパイコメディ作品。朝野太陽が夜桜一家に婿入りし、スパイとして成長して行く。よく考えたらこの作品の方がずっと「スパイファミリー」な設定してる。

いわゆるジャンプ本誌の中堅作品としては遅咲きでアニメ化された作品で、序盤がコメディ寄りのエピソードが多く、原作も夜桜一家のシリアス展開が増えてから人気が出て行った記憶がある。だからアニメ化しても退屈なんじゃないかなぁと少し心配ではあった。が、序盤の中からピックアップする方式で巻いた展開にしているようだ。アクションシーンの動きもいいし、凶一郎兄さんも本当に気持ち悪いよ……。原作の声がする。OP映像のポップな感じは不思議と『Dr.スランプ アラレちゃん』を思い出した。2クールやってシリアス寄りな曲と変わるんだろうか?

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『怪獣8号』

ジャンプ+連載中の、怪獣討伐後の冴えない掃除屋さんをやっていたおじさん日比野カフカがひょんなことから怪獣に変身する力を手に入れるダークヒーローもの。『チェンソーマン』や『デビルマン』の系譜というか。ジャンプ+連載時は、この展開に「掃除屋さんお仕事もののままがよかった」って感想も多かった。アニメ化されての外連味ある映像美を見ると、ヒーローにシフトして正解だった感じもする。

OP曲/ED曲ともに英語で、世界展開を視野に入れているっぽい。街中の線路や電柱の美しい背景はまんま『エヴァ』だし、防衛隊による怪獣討伐時の映像はあまりにも『シン・ゴジラ』で、株式会社カラーも実際のところ制作協力としてクレジットされていて納得した。

変身もそうだけど、亜白隊長の超長距離を撃ち抜く大型ライフルとか完全に男の子の夢が詰まってるよね(これもエヴァで似たような兵器があったなそういえば)。映像で見るとカフカの眉毛ってこんな特徴的だったっけとか、亜白隊長やキコルといったヒロインの目が正面からのカットだと何だか不気味に見える時がある。僕は原作では保科副隊長が好きだったので、抜刀の軌跡がアニメだと映えていて、かなり満足である。キツネ目キャラが開眼する瞬間からしか得られない栄養がある。

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『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』

行商人ロレンスと、賢狼ホロの2人旅スローライフ経済アニメ。また最初から作り直しらしい。旧アニメは面白くて一気に見たので懐かしいし、今回のリブート版は画面が4:3でないからタブレットで試聴すると画面端に余白ができなくて丁度よい。

旧アニメにハマった後でコミカライズもKindleで全巻購入して読破しているため、今回のリブート版アニメの方が原作に寄せているんだなと細かいところを見ていてよく分かる。最初のホロが居る村とか全然違うね。

『コードギアス』シリーズを履修した今となっては、ロレンスの芝居がかったセリフ回しがルルーシュ過ぎる。ホロの耳や尻尾がぴょこぴょこ動くのがもの凄く可愛い。犬派の僕はこれだけで満足できてしまう。

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『終末トレインどこへいく?』

「7G事件」後の終末世界を西武池袋線で電車に乗って、仲違いした友達との再会を目指すポストアポカリプスもの。監督で見ている人が多いようだが、僕の場合はキャラクターデザイン原案で協力している人の燕三条ラブコメ『クプルムの花嫁』が大ファンなのが理由で見始めた。

不条理な世界観構築が緻密で、OPやEDの楽曲も含め、ちょっと外した不快なメロディが癖になる。たぶん鉄道が好きな人に刺さる細かい描写も多いんだろうけど、僕はその辺あまり詳しくないから女の子可愛いなぁくらいの軽い気持ちで見ている。クソデカ犬ポチさんや善治郎さんもキャラが立ってていい。途中停車する駅ごとに7Gの影響がそれぞれとんでもない形で表れていて、終わりだよもうこの国。キノコ回が怖すぎた。

会話のテンポが異常に早く、情報量に見ていて脳が追い付かない時がある。6話~8話くらいのゾンビ回前後でで可愛い女の子たちがギスギスしていてつらい気持ちになった。もっと仲良くしていて欲しい……。『クプルムの花嫁』の癒される職人お仕事ラブコメ世界観とは違いすぎる(それはそう)。

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『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』

弱小領主の長男として転生したアルス様が、鑑定スキルで領内の優秀人材を登用し、より大きな領地を任されるようになる成り上がり戦記もの。設定的には『信長の野望』『三国志』のコエテク提供でもおかしくないのに、バンナム提供なのは意外だね。綺麗なダミアン様であるアルス様、あまりに領主としての度量が大き過ぎる。マガポケで連載中。

コミカライズを読んでいるから先の展開を知っている身としては、非常に丁寧なアニメ化でとてもよい。リーツさんの過剰な忠誠心、火炎姫のたわわ過ぎるおっぱい、ロセル君の本の虫っぷり、リシアさんの賢妻政治力、すべてが解釈一致で素晴らしい。何より転生先世界におけるアルスの父であるレイヴン様の演技が本当に素晴らしい。7話「継承」で完全に泣かされてしまった。声を担当している東地宏樹さんって何者なんだと思ってプロフィール確認したら 『葬送のフリーレン』でハイター役をやってた人だった。バカな……あんな生臭坊主に泣かされてしまったのか……。レイヴン様、アルスに登用された家臣にとっても父親だったんだよな。泣ける。

鑑定スキルを映像的に見せるところが3D表現でかえって視聴者に分かりづらくなってる1点のみが残念だった。コミカライズや、何ならアニメ版サイトのキャラクターページみたいな見せ方で良かったのに。

本作は戦記ものであると同時に、アルス様の成長物語でもあり、年齢が上がって行くごとに声をチューニングしてるようで「少年役」としてのこだわりを感じるところである。OP曲も作品に大変合っていてよい。おすすめ。OP映像には先のエピソードで登場する人物も居て、もしかして2クールやるんだろうか。

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『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』

魔術を愛していたが魔術の才が無かった主人公が異世界でなく「同世界」から王族に転生し、魔術の才に恵まれ過ぎてるから気ままに(ぜんぜん気ままでないが)魔術の極みを目指すバトルコメディ。マガポケ連載中。

主人公のロイド君は、血統にも才能にも恵まれつつも、魔術以外の一切に興味を持たない「クソガキ」造形のキャラクターだが、アニメ版では見た目が二の腕や太ももが絶妙にむちむちしていてスタッフの性癖を感じる。マガポケのコミカライズ版が戦闘描写に異常な力が入っていてアニメ版でこれを動かすのはキツいのでは? と思っていたが、アニメ版もビックリするくらいよく動く。殺陣シーンにも専門で監修の人が付いているようだ。[つむぎ秋田アニメLabというスタジオについて、全く知らなかった。埼玉から秋田に移ったそうな。バンナムはいいスタジオと付き合いあるんだな~。つむぎ秋田アニメLabの紹介記事にある通り、Unrealとかの3Dエンジンを自在に使いこなしているのか、CGとアニメーションの融合ぶりが出色の出来。

ストーリーとしては典型的な俺TUEEEではあるんだけど、ロイド君が魔術を極めることにしか興味がなく、巨乳メイドさんともチャイナ格闘娘とも褐色暗殺者少女とも、一切ラブがコメらないし、魔術に興味あるだけなのに結果として他人を救っているところが気持ちいい作品。無邪気さの中に狂気が見える少年声が素晴らしい。おすすめ。物語としては暗殺者ギルド編までで収まりがいいからアニメは1クールで完結しそうに見える。

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『無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~』

無職ニートがトラックに跳ねられて転生先の異世界で真面目に生きて行く大河物語の2期2クール目。2023年に任天堂の株主総会に行った前日に執拗に勧められ、後日に視聴したらどハマりして一気に追い付いた。リアルタイムで毎週視聴するのは今クールが初めて。

追っかけ視聴している時は「本当に面白いし気合入ってる作品だな~」くらいにしか感じていなかったが、よくよく調べると『無職転生』をアニメ化するために設立されたスタジオで制作されているらしい。狂ってるな~。これくらいの情熱と狂気が無ければ素晴らしい作品は生まれないのか。

主人公ルディが前世の記憶と重ねながら、兄妹の絆を深めている描写が沁みる。1期でルディと共に旅をした魔族ルイジェルドさんが作中で1番好きだから、チョイ役でも再登場してくれた事が本当に嬉しい。ルイジェルドさん、令和のピッコロさんなんだよな。見た目は天津飯の方が近いけど、餃子と天さんよりは悟飯とピッコロさんの関係性が近いように思っている。Kindleでセールやってる時にコミカライズを全巻ポチったけど積んでいるから先の展開を知りません。不吉な予感しかしない「迷宮探索編」は一体どうなるんだ。ドキドキ。

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『じいさんばあさん若返る』

青森のりんご農家じいさん(正蔵さん)とばあさん(イネさん)が白髪のまま20代に若返ってしまうラブコメ。原作は最初の方だけ読んでいる。アニメ版ではエピソードの順番がシャッフルされて分かり易く再構成されているようだ。原作1巻の最後だった若返りのりんごを食べてるエピソードが最初に来ている。

とにかく、じいさま役の三木眞一郎さんと、ばあさま役の能登麻美子さんの演じ分けが凄すぎるわ。孫の未乃ちゃん役の人が方言を教えてるらしいが、かなり高いレベルの訛りが再現されてるように聞こえる。青森ネイティブの人とそんなに話したことある訳じゃないけど。

基本コメディ寄りなんだけど、ふとした瞬間に泣かせに来るのがずるい。しんみりいい話で終わった時にED曲で「SOITOGEYO!」と謎のノリが始まるのが絶妙に合ってなくて笑う。めちゃくちゃ滑らかに動く作画という訳ではないのだけど、原作の巻中オマケをちゃんと拾って再現してるし、かまぼこ目(?)も原作どおりに多用する丁寧なつくりで非常に好感度が高い。じいさま&ばあさまの世代ギャップを楽しみつつ、たまにウルっとしながら安心して見れる。おすすめ。

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『ゆるキャン△ SEASON3』

女の子におじさん趣味をやらせる系作品のアニメ3期。劇場版までやった人気作で制作スタジオ変更がアナウンスされたのは不安だったが、このSEASON3は、より原作寄りのキャラクターデザインになって全く違和感がなくて無用な心配だった。OP曲の雰囲気まで今までどおりで、ちゃんと過去作をリスペクトした上で制作しているのが伝わってくる。素晴らしい。

背景がまるで実写な中で、原作どおりの引いた魚眼カメラワークを再現しているせいなのか、二輪車や四輪車の動きがちょっと不自然に感じられる気がする。そんな一定速度でカーブ曲がる? みたいな。各務原なでしこさんが鉄道と橋を愛でるオタクになり始めていて、某知人にどんどん近付いていて厳しい感情がある。

川のせせらぎや夜明けの光・環境音にとても癒されるし、女の子がギスギスせず相変わらずストレスなく見られる良作。劇伴もゆったりした時の流れを感じられて素晴らしい。

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『ガールズバンドクライ』

全くノーマークだったガールズバンド作品。作中曲がいいから見るべしと友人から勧められ、1話を見てみて、曲に惹かれたというより吉野家で満面の笑みでもって中指立ててくところに爆笑して継続視聴を決めた。1話の掴みが強すぎる……。

上京してきた(川崎だから上京ではない)ニーナが憧れだった桃香さんと出会い、バンド結成して思いを歌にぶつけて行く……のだが、とにもかくにもニーナが狂犬すぎる……。居酒屋のカウンターで喧嘩するな。軽トラの前に飛び出すな。そういえば、この作品は運転シーンのスピード感が極めて自然に感じられた。こういうところも3Dの恩恵なんだろうか。

主要キャラクターは3DのCGで、他のモブや過去の回想などでは2次元アニメーションになる使い分けの演出意図がよく分かってないのだが、3Dの動きに思ったより忌避感が無かったのは自分でも驚いた。僕は『アイマス』や『ウマ娘』のゲーム画面を見てもとくに惹かれないのだ(どちらかと言うと苦手だ)けど、この『ガルクラ』は違和感なく見られる。ニーナのほっぺモチモチしていて可愛らしさを感じる。技術的に結構すごいのかも知れない。演奏シーンでは3Dであることを活かしてカメラワークが派手に回り込む演出が見られるし、よくできてるな~と感心する。曲はなんか歌うのが難しそうで、物心ついた頃から初音ミクのようなボカロ曲に触れてきた世代だとこういうキーの派手に上下する曲が普通なのかな。時代に合ってる。

バンド活動を優先したオーディション(?)だったのか、最初の方では、すばるやルパの声が棒読みに聞こえて共感性羞恥のような気持ちで見ていたが、段々と慣れてしまったというか、今となっては「この声がいいんだわ」と癖になってきた。桃香さん役の人は最初からナチュラルな喋りで良かったと思う。

川崎の治安をものともしない反骨心の塊・狂犬ニーナとこじらせ桃香さんの、互いに重すぎる激重感情から目が離せない不思議な作品。

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『夜のクラゲは泳げない』

渋谷を舞台にした、まだ何者かになれてない女の子たちの青春群像劇。オリジナルアニメ作品だから事前情報なしに見ていたら唐突な百合展開が入ってきてちょっと驚いた。『ガルクラ』と違ってこっちの『ヨルクラ』は声のプロが喋ってるから何というか安心感がある。

不登校やSNS中傷といった重いテーマも扱いつつ、皆で夢中になった楽曲PVで特殊EDに入る回が何度かあり、エモい気持ちで見られる。花音とキウイがバイク免許合宿に参加するエピソードがすごい好き。その後2ケツして警察に怒られたところまで大好き。

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『ささやくように恋を唄う』

最初に書いた通り、プライムビデオで見放題配信されないからABEMAでの視聴を強いられている。マッチングアプリのCM5本くらい見ないと放送が始まらなくてかなり厳しいものがある。アニメ化されるのが別作品『君と綴るうたかた』と勘違いしていて、積んでいたのを読んだら激重い作品で「こんな重いテーマのものを映像化するんか……」と勝手に心配してたが全然違っていた。『ささ恋』も電子積読されていたのを最新巻まで読んで放送開始に備えた。

高校生バンドSSGIRLSの助っ人ボーカルである朝凪依と、新入生の木野ひまりの百合カップルがひたすら可愛い作品。とにかくクールでヘタレな依先輩の声がマッチしていて素晴らしい。ひまりちゃんも無邪気小悪魔ぶりが原作イメージどおりで、担当しているのは、ほぼ新人さんらしいのだがとてもよい。SSGIRLSバンドメンバーのキャストは全員イメージ合ってるのがすごいと思う。

作中では学園祭などを楽しむエンジョイ勢バンドSSGIRLSと、プロを目指す本格3ピースバンドのローレライに途轍もない力量差があるところが明確に示されるのだけど、アニメ版では確かに青春バンドのような曲と難解な曲とで違いをしっかり出されていた。ときどき顔の作画が不安定になるが、これは原作の竹嶋えく氏が描く絵があまりに繊細で緻密過ぎるため、動かすのが大変なので仕方ないと思う。バンド演奏時などの絵は安定している。

とにかくABEMA以外で試聴させてくれ……。1年後くらいにはプライムビデオでも見放題配信されるかな。

アニメ版もいいけど、原作がめちゃくちゃおすすめ。読んでいて栄養しかない。

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『ダンジョン飯』

連続2クールの2クール目ダンジョン探索メシ作品。とうとうライオスの妹ファリンと再会し、原作でも人気の高い、学校はじまって以来の才女マルシル回やシェイプシフター回も挟みつつ物語は佳境へ入って行く。すごくかっこいいファリンがすごくかっこよかった……。範囲攻撃の強力なエリアボス過ぎる。

2クール目のキーマンに、裏主人公とも言えるカブルーの存在があるんだけど、彼の表向きは実直で誠実そうで頭の中は何を考えているか得体の知れない狂気を抱えているところが声で見事に表現されていて、誰が担当してるんだろうとクレジットを見て確認したら『100カノ』愛城恋太郎の人だった。そうか……たしかに俺たちの恋太郎は誠実と狂気が両立した存在だもんな……。いやカブルー役にハマってるわ。

他にもカナリア隊が乗り込んできた時に原作でも感じた「情報量!!!」って急激に世界観が広がったところまでバッチリで、すごいアニメ化だ。時折ロボットアニメ作画になるのも2クール目にして馴染んできた。

イヅツミ加入したらOPとEDの映像が5人パーティ版になるあたり、原作愛に溢れていて感動した。イヅツミは原作だと不遜な態度でイラっとして、加入後の成長にほっこりする印象のキャラだったのに、アニメ版だと最初から猫仕草で可愛さが勝ってしまっているな……。クチャラーしてても可愛いのは猫だから許されてしまうってことなのか。犬派なのにアニメ版のイヅツミには降伏しそう。

ここまで話題になったら絶対に2期もやるんだと思うけど、一体どこで話を切るんだろう? センシの壮絶な過去エピソードそのままやっても大丈夫?

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『鬼滅の刃 柱稽古編』

週刊少年ジャンプで完結済みの大人気作品の3期? 4期? とにかく刀鍛冶の里編に続くエピソード。春アニメなのにゴールデンウイークを過ぎてからの放送開始で、「一度覇権を獲ってる大人気コンテンツだとこんな事やっても許されるのか」と驚いてしまう。

アニプレックスが潤沢な予算でもって制作しているだけあって、やっぱり良くできていて、かつ原作を補完するオリジナル展開を入れて繊細に尺調整をしているのが窺える。最終決戦を劇場版とかにするのかな。『ドラゴンボールZ』時代の引き延ばしを知ってる身からすると、ジャンプアニメもすっかり変わったなぁと隔世の感があるよ。

あらためて見ると『鬼滅』のキャラって目のハイライトが独特で、これで人気出たのすごいな。炭治郎も知らない間にムキムキ化している。

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『声優ラジオのウラオモテ』

コミカライズ全3巻を何年か前に読んだ記憶があり、アニメ版も見てみることにした。アイドル声優の裏の顔が全然違うギャルと根暗なコンビがラジオトークするといった内容。

なんかアニメ版のキャラクターデザインがマンガ版と違うなと感じて、美少女ゲームのアニメ化みたいであまり期待していなかったのだけど、想像以上に面白かった。夕暮夕陽嬢の声がロボットアニメを早口で語る厄介オタクにかなり合っている。

厄介オタクに炎上させられつつ、2人が百合営業というか共依存みたいな関係性になって行くのがいいよね……。

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最近のツッコミ

  1. ともお (2024-05-29(水)20:59)「真上からの恐怖🫨」
  2. いちごみるく (2024-05-29(水)20:59)「🩸」
  3. レモン (2024-05-29(水)20:59)「レモン」

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