米国から帰国した真賀田四季は13歳。すでに、人類の中で最も神に近い、真の天才として世に知られていた。叔父、新藤清二と行った閉園間近の遊園地で、四季は何者かに誘拐される。瀬在丸紅子との再会。妃真加島の研究所で何が起こったのか?『すべてがFになる』で触れられなかった真相が今、明らかになる。
天才・真賀田四季の10代前半、(やや早熟な)青春時代のエピソード。全体を通して、四季の視点から描写されているため、思考の切り替わりの速さというか、スピード感がもの凄い。
四季が両親を殺す決断に至るまでの変遷が表現されており、『すべてがFになる』の原点と位置付けることもできるだろう。本書を読んでから『すべてがFになる』を再読すると、また違った発見がありそう。
S&MシリーズとVシリーズの両方からオールスターと云わんばかりに重要人物が続々と登場し、非常にファンサービス精神溢れる作品ではある。逆に、両シリーズを未読の人がこれを読んで面白いかと聞かれると、置いてけぼりになってしまうだろうなぁ。
作中、四季が、とある女性の人生における選択を醒めた視点で考察しているのだけど、この『四季・夏』の物語を経てS&Mシリーズで何度か姿を見せた時、四季の性格もその女性に随分と近付いているように感じられる点も興味深い。森博嗣が作り出す天才像って、「年を取ると鋭さが減ってしまう」ことをまざまざと実感させられてしまう。
午前年休を使って株式会社ヨシックスの第30回定時株主総会へ行ってきました。
2014-12-24に東証ジャスダック市場と名古屋証券取引所2部に上場したばかりの居酒屋経営企業です。
総会の開催場所は、名古屋市栄の名古屋証券取引所ビル。とても小ぢんまりした会場で、「時間貸しの会議室かよ……」というレベル。名証に上場している企業はこんなところで記者会見を開いているんだろうか。
事業報告と質疑応答は、まずまずスムーズに進み、IPOした直後の開催としては、良かったんじゃないでしょうか。株式公開したばかりの企業の株主総会なんて来るのは初めてだから、比較しようも無いけれども。
会社のキャッチコピーらしき「元気を持って帰ってもらう店なんやで」を何度も何度も聞かされて、やりがい洗脳起業に特有の、若干のブラック臭を感じなくもない……。正社員の平均勤続年数も2年かそこらみたいだし。
元々の起業した時が居酒屋建築会社だったという点が特徴で、出店コストの回収が非常に早いというのが強みらしい。けどチムニーやAPカンパニーみたいに食品の自社加工をやってる訳じゃないし、建築を除いたらそれほど独自性は感じませんね。本社は名古屋だけど、店舗数では既に「関東>関西>東海>その他」という状況の模様。
なんとお土産はありませんでした。
こんな姿勢で東証一部指定替えなんて可能なんでしょうか。
最近のツッコミ
参号館
日記(ariyasacca)
▼ 店長やまもち [pinoは嫌いだ。美味いから嫌いだ。書かれてるようにカロリー高いし、6個しか入っていないんですよ!足りねぇよ!]
▼ 雷悶 [あの足りなさ加減が絶妙! もう1箱開けたくさせるよ・・・。]