台湾出身のシンフォニックブラックメタルバンドChthoniCの、5年ぶりとなるJAPAN TOUR大阪公演を見てきた。前回のツアーでは名古屋公演もあったのだが、やはり客入りがそれほど良くなかったせいなのか、今回は飛ばされてしまったため、仕事は午後休を取って大阪へ移動した。
チケット代は前売り券で7,500円 + 当日ドリンク代600円。この辺も、5年前の日記では前売り6,000円だった事を考えると、じわじわ上がってるのを実感するなー。会場の梅田CLUB QUATTROは、客入り7割ほどといった印象。フロア後方はちょっと余裕があったかな。
過去に見たChthoniCの公演は、いずれも長くて1時間半前後だった事もあって、今回は日帰り遠征にしたのだけど、チケット発売開始後に大阪公演・東京公演ともに、それぞれ前座がブッキングされていたのね。見逃してたわ…。結果としてChthoniCの演奏途中で新幹線の最終を逃さないために帰る事となってしまった。
前回公演でもツアーに帯同していた日本のメロデスバンドBlood Stain Child、持ち時間としては30分ほど。
ボーカルがSoilworkのビヨーンを彷彿とさせるスキンヘッドのスクリーム系兄ちゃんになっており、近年ではバンドメンバーがちょくちょく入れ替わっているようだ。少しトランスっぽいアレンジと吐き捨てるような声が意外と合っていた。
MCではバンドの活動状況や、台湾バンドとの繋がりを紹介し、ChthoniCのために盛り上げようぜ的な気持ちの良いコメントをしていた。
機材変更の小休止30分ほど挟んで、20:00前後からメインアクトであるChthoniCの演奏が開始された。
出産を経たドリスさんはトレーニングの成果なのかすっかりスリムな体形に戻っていたが、それ以上にギターのジェシーさんが筋肉質になっていて驚いた。以前は演奏中ずっと日本のビール(スーパードライ)を飲んでいたような気がするが、この日は控え目であった。動きもキレがあった(スーパードライだけに)。
リーダーでボーカルのフレディ・リムさんは、台湾独立派の国会議員になった事もあり、パフォーマンスが大人しくなってしまっていたら嫌だな~と考えていたが、心配は杞憂でブラックメタルのメイクをバッチリ決めて髪もぐわんぐわんと振り回していた。オーディエンス(日本のファンなのか台湾から見に来たファンなのかは不明)が台湾独立を願う旗を掲げていた時も、ステージ上から嬉しそうに指さしていた。
セットリストにはアルバム「Takasago Army」からの曲が多くて、もちろんファンの望んでいる内容ではあるのだけど、個人的には最新作「Battlefields of Ashura」も並ぶほどの完成度と評価していて、後者からもあと少し多く演奏して欲しかったかな~というのが素直な感想でした。
MCでは台湾と日本の友情を、ときおり日本語も交えつつ、英語で語っていた。僕としては新幹線の時間を気にしていて後ろ髪を引かれる思いではあったが、このバンドで随一の名曲である「Quell the Souls In Sing Ling Temple」を今回も見ることができて満足もしたため会場を後にした。政治家ともなるとスケジュール調整が大変だろうけど、次回も来てくれる機会があったら、今度はフルセットちゃんと見られるように計画しようと思ったのだった。
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