長らくAmazonほしいものリストに突っ込まれたままの書籍、いつまで待ってもKindle版が発売されないし、紙で買って読んだ。
NetscapeやBorlandなどシリコンバレーの企業で長年働いた経験を持つ著者が、ソフトウェア開発者のキャリア形成について解説します。
エンジニアが転職を考えるとき、何を検討し、決断するか。転職後のマネージャや同僚と関係の築き方や、エンジニアがマネージャになる際の困難とは。
そしてさらなるチャレンジを考える時にすべきことは何か。組織を構成する複雑な人間関係を理解し、自身の力を最大限に発揮しながら、自分にあったキャリアと働き方を提案する本書は、ギークであり続けたいと考えるエンジニア必携の一冊です。
日本語版には伊藤直也氏による「日本語版まえがき」を収録。
自称・元ギークであるマネージャの著者が、ソフトウェアエンジニアの転職攻略法、ギークやナードな部下達との付き合い方や、やばくなった会社から人が次々と脱出して行く光景などなどを、ちょっと斜めに構えた視点で書いている。
正直、自分が期待した内容は、タイトルの通り「ギークで在り続ける方法」だったので、IT業界サバイブ法みたいな内容は期待値とは完全に違って肩透かしを食らった気分になった。本書まえがきの段で、タイトルは編集者が付けたものだと明かされているので、キャッチーなタイトルを付けた編集者の勝利といったところか。
本書の中で語られる、採用におけるメッセージを繰り返し伝えることの重要性、ToDoリストの管理方法、プレゼンへの臨み方といったマネージャ向けTipsは、役に立つと言えば役に立つような気もするが、もはやギークやナードとは関係無いんだよね。
似たような表紙デザインだった『Team Geek』が自分にとって良い本だったのだけど、『Being Geek』の方は、あまり万人に勧められる本ではないかなぁ。直近で転職や、エンジニアからマネージャへのキャリアチェンジを考えている人には、良い内容かも知れません。
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