コンテナオーケストレーションツールとしてデファクトスタンダードの地位になりつつあるKubernetesの、コア開発者たちによる共著の入門書。の邦訳本。
電子書籍版が売ってないため、僕にとっては物理本を買ったまま積んでたシリーズの1冊で、物理的に積んでると「早く読まなきゃ…」という気持ちが生まれるのでよい。
本書の良いところは、Kubernetesが必要とされて普及の進んだ背景がきちんと開発者たちの口から語られているところで、ChefやAnsibleみたいな命令的なサーバー構成管理ツールと違ってKubernetesが宣言的マニフェストファイルを採用してるのは、結局Immutabilityが欲しいからなんだよね、という辺りは読んでて腑に落ちる。
Kubernetesオブジェクトの解説はPodから始まって各種類とも一通り網羅されていて、それぞれの設計意図や解決したい利用シーンが理解できる。流れとしてもGKE/AWS/minikubeといった何かしらのKubernetesクラスタと繋いで、マニフェストをkubectl apply -fで適用するハンズオン形式にはなってるので、読んだだけじゃイマイチ理解できなかった時は動かしてみることもできる。
ただ邦題では「入門」と付いてるものの、原著は『Kubernetes: Up and Running: Dive into the Future of Infrastructure』であるため、本当にDockerもKubernetesも一切触ったことがありません、という人が本書を手に取って良いものかは難しいところである。
Kubernetes自体は進化の早い技術要素であるが、バージョンが上がっても後方互換性にもある程度の配慮はされているし、この邦訳版では脚注でAPIバージョンの変わった点も細かくフォローしてくれてあるので、2019年の現在に読んでも陳腐化している内容ではないと言える。
2019年の年始からこっち、「DDR4メモリがいくら何でも安すぎる!」という声があちこちで聞かれるようになり、ついカッとなってメモリモジュール16GBx2枚をポチっと購入してしまった。
現状の8GBx2で計16GBでそれほど困ってる事は無いのだが、ソフトウェアを多く起動しているとメモリ使用量が14GBに迫る場面もあり、価格が下がっているなら精神的な安心を得るために増設しちゃおうと考えた。近年はウェブブラウザがとんでもなくメモリ使うようになってきてる印象が強い。
買ったのはシリコンパワーの単品売りしてるメモリ。1枚12,500円、2枚でちょうど25,000円であった。
もともと使っていたのがCrucial製で、今回も多少値が張ったとしても同じブランドで買いたかったが、自分の使っているNUCで要求されるDDR4-2133では16GBの製品が無かったようなのでシリコンパワー製を選んだ。
組んで以来2年ぶりにNUCの蓋を開けたが、あまりにもメモリ交換が簡単過ぎて感動した。プラモデルかよ。
動作音も相変わらず静かだし、中にホコリも全く溜まってないし、このベアボーンキット優秀過ぎるでしょ。
Mac miniの2018年モデルはメモリ交換が非常に面倒らしいので、あっちは最初から16GBや32GBのカスタマイズで注文するしかないのかなぁ。Appleのオンラインストアでメモリを32GBにするだけで60,000円以上の追加費用が必要になるんだよな……。もちろん良いチップを使ってるんだろうけど。
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