唐突に熱海へ1泊2日で旅行してきた。とくに「日本を代表する税金じゃぶじゃぶ高規格道路である新東名高速を一度は走ってみたい」と思っていた点が動機としては大きい。平日ならガラガラだろうし。名古屋方面から向かうとなると、長泉沼津ICまで開通済みのため、そこで降りるとしたら宿泊地は熱海あたりが適当であろうと。
東名高速を袋井ICで降りて、まずは目的地の一つであった寺院「可睡斎」へ。ここは宿坊や精進料理の寺として有名で、要予約である精進料理 + 寺院見学1人3,000円を目当てに訪ねた。
精進料理は「淡泊で物足りない我慢料理」というイメージがあったが、ここで食べた精進料理はめちゃくちゃボリュームも多く、手が込んでいて、とても良かった。とくに出し汁があんかけ状にかかっている茶碗蒸しが絶品であった。
全くノーマークだったイベントであるが、この日はひな祭りをやっていて、32段1,200体(!)のひな人形が並んでいて圧巻であった。というか若干の恐怖を覚えるレベル。
清水JCTで東名高速から新東名高速へ乗り換えて、熱海を目指す。沼津から高速を降りてすぐ着くだろうと舐めていたが、アップダウンの激しい峠を幾つか越えねばならず、思ったよりも難儀であった。
4年前に宿泊したホテル水葉亭が、いつの間にか「大江戸温泉物語」に買収されてリニューアルオープンしていたのには、驚いた。すっかり中も小奇麗になって、前回利用時に感じられたバブルの残り香は、薄まっていた。
やれインバウンド観光だと日本全国が盛り上がってるこのご時世に、外国人観光客を全く見かけず、日本人高齢者で溢れかえっていると云うのは、ある意味でドメスティックに成功していると言えるのかも知れない。夕食はバイキング形式で、金目鯛の刺身まで振る舞われる豪華な内容だった。
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