僕は全く知らなかったチェリストの2人組である2CELLOSの来日ツアーに、東京へ就職した友人から誘われて一緒に行ってきた。何でも東京公演(東京国際フォーラム)は速攻でSOLD OUTしてしまい、土地勘のある名古屋へ見に来ることにしたらしい。
予備知識が全く無いことと、S席9,000円のチケットで「どうしようかな」と少し考えたものの、最近はHR/HM以外のライブに行くのも楽しんでいるので、思い切って行ってみることに決めた。
仕事を午後休で退勤し、友人と落ち合わせてから会場の名古屋国際会議場へ。
名古屋国際会議場は、何年か前に白鳥ホールで開催されたビアフェスというイベントで来たことがあるくらいで、他のホールは知らなかった。センチュリーホールはキャパ3,000人を誇る大型ホールで、全日本吹奏楽コンクール(いわゆる吹奏楽の甲子園)が開催される場所のようだ。たしかに立派な造り。
驚いたのが、会場中に「フラッシュ焚かなければスマートフォンでの撮影OK」と貼り紙があったこと。今回のプロモーターの意向なのか、もともとセンチュリーホールはこういうガイドラインなのか、定かではないけど、現代的でとても良いと思った。
全席指定の席も、当日券は出ていたものの、8~9割は埋まる大入りといった感じ。
演奏陣は、主役である2CELLOSの2人 + ドラム + 東京から帯同するプロオーケストラという編成。
前半は映画音楽を再現した楽曲が中心で、ぶっちゃけ少し眠かった。そもそもテレビ見ないおじさんは映画見ないおじさんでもあるので、タイタニックとゴッドファーザーくらいしか分からず、分かっても眠いのだった。
寝そうになりながら耐えていると、突然もの凄いドラミングと共にチェリスト2人の動きも激しくなり、観客は総立ちに。どうも前半の映画音楽は、彼らの最新アルバムがそういったコンセプトらしく、本来はこっちの激しいスタイルが中心のようだ。
ホール席なのに、スタンディングライブのように客は立ち上がってステージに集まって行くし、2CELLOSも煽る煽る。そしてDusan Kranjc(ドゥーシャン・クランツ)のメタルでもジャズでもない変幻自在のドラムが目も離せない展開を見せて思わず立ち上がって見てしまう。
寝転がりながらチェロを弾いたり、弓でなく指で奏でたり、まるでバンドのライブみたいに観客とMCでやり取りしたり。とにかく「型にはまらない」「自由」といった印象で、すごく見ていて楽しかった。ガチのクラシックファンが見たら怒るかも知れないけど、僕は楽しめた。
アンコールも披露してスタンディングオベーションに包まれて終わった1時間半のステージ、後半が本当に楽しかった。行って良かったです。
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