ソフトウェア開発に「ふりかえり」を導入してチームを成功に導く! アジャイル開発の核心ともいえる「レトロスペクティブ(ふりかえり)」について実践的に解説し、高く評価されている原書Agile Retrospectives: Making Good Teams Great(2006年7月発行)を翻訳。 チームの状態を点検・改善してプロジェクトを成功に導くレトロスペクティブの方法を具体的に詳解する。
スクラムでは必ずスプリントの最後に行われる「レトロスペクティブ(ふりかえり)」について、スクラムの文脈に限定せず、プロジェクト完了時やリリース実施後といったタイミングでも上手く行くやり方を紹介した本。
レトロスペクティブの流れは、
であると定義し、それぞれの段で行うと効果的な「アクティビティ」のやり方とファシリテート手法を紹介している。アクティビティという名前が最初ピンと来なかったのだけど、いわゆる「ワークショップ」と捉えておけば、それほど外していないと思う。
ふりかえりに当事者意識を持って入ってもらうための「場を設定する」という事を今まであまり意識しておらず、なるほどなぁと考えさせられた。
個々のアクティビティについては、実践してみないと自分の組織にフィットするかどうか効果測定できないものの、コミュニケーションの大切さや、マネージャは自重すること、感謝を表明することなどなど、良い組織づくりのヒントも多くある本である。自分に一番響いたのは「9.2 組織を横断した視点」に登場する以下の一節。
ただ単に「こうすべきだ」と言うだけではいけない。効果的な提案とは、課題を説明し、可能な解決策を示し、協力を申し出て、一緒に問題解決しようとすることである。
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