ariyasacca

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2013-11-22 (金) [長年日記]

[メタル]Battle Beastを見に東京のLOUD & METAL MANIAイベントに行って来た

5月に開催されたLOUD & METAL ATTACKに続き、更に北欧を掘り下げたラインナップで送る“LOUD & METAL MANIA”が発足!

ラインナップには女性Vo.を擁し、トラディショナルなメタルで魅せるBATTLE BEAST KABUKI METALを謳い、アグレッシヴなメタルサウンドを聞かせる新鋭WHISPEREDが出演。そしてスウェーデンからゴシックなイメージを醸したモダン・ヘヴィネス・サウンドを鳴らすSMASH INTO PIECESの出演が新たに決定!

ウオオ! Battle Beastが遂に初来日! 全国の野獣が集う一大イベントだぜ! 俺も歴史の証人になるんだ! と熱い思いを抱いて東京へ遠征して見に行って来た。

新百合ヶ丘探訪

ライブの開演まで暇だったので、最初はスカイツリーでも見に行ってみようと考えたのだけど、余りにも入場料が高いのでやめ。一部で聖地と崇められる新百合ヶ丘へ行ってみることにした。

駅周辺は、いかにも私鉄沿線として開発されましたといった感じで発展しているようだった。隣接して建っているイオンも広かった。土地勘も無いのでぶらぶら歩くのはすぐ飽きて、タリーズで読書していた。何をしに行ったのか自分でも良く分からなかったが、記念タッチ出来たので良かったことにする。

代官山へ移動

ライブ会場のある代官山へ向かおうとしたら人身事故で小田急が全線止まってしまいビビっていたが、臨時列車で多摩センター駅へ連れて行ってもらい、そかから京王に乗れば行けると分かった。

代官山は駅が坂だらけの良く分からないところにあって、ちょっとB級の香りがする街だった。恵比寿からも歩いてすぐのようだ。

会場は代官山UNITという半地下になっているライブハウスで、キャパはそれほど大きくない。埋まって500-600人くらいだろうか。正直、関東でこんな規模のライブハウスで大丈夫なんだろうかと不安になる。

中に入ってビール飲んで、Twitterで知ってる人なんかに挨拶しているうちに、人はどんどん膨れ上がって、入り口のバーカウンターまであふれ出している有様だった。当日券は出ていたらしいが、人口密度やばそうだった。自分は先頭3列目くらいに居て、こっちの方が涼しい状態。

Smash Into Pieces

最初に登場したのはスウェーデンのSmash Into Piecesというバンド。全く予備知識無しだったが、メランコリー臭の強いメロハーで、時折デス声にもスイッチしながら歌っているボーカルがとにかく上手い。クリーントーンだけでも普通に上手い人なんじゃないか。同郷のScar Symmetryというバンドの初代ボーカルを思い出した。

MCで初めて東京に来てやたら感動している様子で「Cool」「Cool」って連発していたが、好感度の高いバンドだった。ちょっとCDチェックしてみようと思った。

演奏時間45分くらいで終了。

Whispered

2番目に登場したのはフィンランドのWhisperedという色物(?)バンド。歌舞伎メタルとやらを標榜しているようだ。最前列には、メンバー同様にコープスペイントならぬ歌舞伎ペイントを施した熱心なファンも居た。

事前にチェックしていたミュージッククリップでも、琴か三味線か知らないが、確かに和のテイストを取り込んだ曲をやっているバンドであることは窺えたんだけど、これらの音は残念ながらライブでは全て録音されたものを使用するようだ。

音のバランスも悪かったせいで、出来損ないのシンフォニックブラックメタルのライブを見ているような気分だった。サークルピットを煽動していて色んな意味で印象が良くなかった。途中でアニソンのカヴァーを披露して、何やら一部のところで盛り上がっていたが、演奏がバタバタしてて全く分からなかった。僕は正直さっさと引っ込んでBattle Beastの演奏時間に充ててくれと考えていた。

これまた演奏時間45分くらいで終了した。

Battle Beast

いよいよ本日のメインアクト、フィンランドのピュアメタル界をリードするBattle Beastの出番である。

2013年の2ndアルバムから加入している新ボーカリストが女子プロレスの悪役レスラーのような気合入ったメイクで登場し、むちむちのおっぱいを強調しながら野獣のような咆哮を振り回す。キーボードも録音じゃなく、ちゃんとメンバーが居てステージ上を走り回るし、ウド・ダークシュナイダー風のシャウトでメインボーカルも兼任できるリードギタリスト、MCやバッキングボーカルも担当しているベーシスト、タレント豊富な全員でステージを作ってる感じがしてとても良かった。

かなりの若手バンドに位置付けられると思うんだけど、ライブは相当数こなしているのか、堂々たるパフォーマンスで、観客の心もバッチリ掴んでいた。1stアルバムのオープニングトラックであるEnter The Metal Worldは、この日も披露され、新ボーカルとの相性も完璧、もはやバンドのアンセムといった雰囲気で最高だった。

Battle Beastも、きっかり演奏時間45分で、アンコールに応えることもなく引っ込んでしまったのは残念。もはや小規模フェスに出演しているバンドではないという印象を持ったので、次は知名度のあるバンドの前座として、または単独来日で演奏時間たっぷりに回って欲しいものである。


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