ariyasacca

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2013-07-28 (日) [長年日記]

[雑記]映画『風立ちぬ』見た

スタジオジブリの新作アニメーション映画『風立ちぬ』を観て来ました。

封切りからポツポツと見られた評価は賛否入り交じり、というか、どっちかというと意識高い人達による批判の方が目立つくらいだったので、過度な期待を抱かずに映画館へ行ったのですが、結論として私は非常に楽しめました。『もののけ姫』以降の作品ではダントツに好きですね。

以下は雑感です。ネタバレ少しだけ入ってます。あんまりネタバレをどうこう論じるタイプの作品ではないですが。

  • ところどころに「反戦」を感じさせるセリフは登場するものの、大筋では飛行機と恋愛がテーマです。
    • 後半の、主人公夫妻に残された時間と打ち込むべき目の前の仕事に、いかに折り合いを付けながら生きて行くかという辺り、胸を打つものがあります。
  • 飛行機に限らず、戦前・戦中昭和の交通文化が色彩豊かに描かれており、とても楽しめます。
    • 蒸気機関車、路面鉄道、自動車、バス、また日本だけでなく客室の華やかなヨーロッパの鉄道も登場します。
    • 名古屋駅前にカブトビールの看板があったりします。大名古屋ビルヂングは、まだありません。
  • 主人公の二郎は俗世離れしている上に、のっぺりした声の効果も相まって、丸っきり存在感がありません。何故こいつが王子様と慕われるのか。クソッ。
    • 当時の日本においては、かなりの坊ちゃんのようです。暮らしに不自由している描写は一切ありません。しかもヒロインの菜穂子は、さらにその上を行くであろう良家の出身ぽい。
    • 二郎の三菱同期組である本庄の方が、イケメンボイスで野心にも燃えており、遥かに主人公属性を感じさせます。作中で二郎はサバの骨に魅せられた、ただの飛行機オタク。
    • 妹の加代ちゃん(トトロに登場するメイに似てる)や、菜穂子の付き人お絹さんなど、脇役の女性がいちいち可愛い。
    • 二郎の上司である黒川さん、この人がとても良い中年のオッサンで、人気が出るのではないでしょうか。口うるさく威張ってて過剰干渉して来るけど面倒見が良く情に脆い、旧き良き時代の上司像といった感じで、彼が仲人を務める辺りのエピソードは涙なしには見られません。
    • 全体を通して、登場人物達の流す涙が印象に残りました。あと牛乳瓶底メガネで圧倒的に屈折している目も異常に力の入った描写で気になりました。
  • 震災に遭うシーンで地震が生き物のように蠢いていて、非常に気持ち悪いというか恐ろしい。
    • 飛行機のエンジン音も人の声がウォーと唸ってて不気味です。
    • 大自然や人工物への多大な畏れを感じさせる描かれ方は、あぁジブリの映画だな~って実感するところ。
    • ほんの少し震災や墜落のシーンを登場させただけでこれほど怖いと思わせる現代のジブリが本気で戦争物なんか作ったら、観客はちびってしまうのではあるまいか。これくらいで良いよ。

一大スペクタクル活劇ではないし派手なドッグファイトシーンも登場しませんが、生き難い時代をひたむきに生き抜いた物語として良くまとまっている印象で、面白かったです。

確かに子供向けには作られていないので、その点は事前に留意しておく必要があると思います。自分の座席近辺でも、途中から、家族で鑑賞に連れて来られたけど退屈になった子供達が走り回り始めて、おいおい勘弁してくれという感じでした。

もう一度静かな環境で観てぇ…。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
一般の男性(アニメヲタク) (2013-07-29 (月) 23:17)

映画版スカイ・クロラ見ろよ!

雷悶 (2013-07-30 (火) 00:25)

>ユーキさん<br>はい


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