愛知県知事選挙の告示がされ、名駅なども少しずつ、賑やかになって来た。
今回の知事選で選挙の趨勢を大きく左右するのは、世界的大企業のトヨタグループだ。傘下企業組合員の票などで労組出身者を参議院議員に当選させてきた実績を持つ全トヨタ労連が、抜群の組織力と集票力をバックに石田氏を推せば、政財界で重鎮の座を占める経営側は下請け企業への働きかけなどで神田氏支援の輪を広げている。まさに知事選では初めて労使が対立する自民VS民主の代理戦争の様相を見せており、春の統一地方選、夏の参議院戦の前哨戦ともなっている。
どうにも、
こういった報じられ方をすることが多く、候補者の示す政策が見えにくくなっている。
自宅で夕食を摂っている時に流れていたテレビでは、「自民や民主の有名な先生が応援に駆けつけたから、県民の関心も高まって今回は高い投票率が期待できて云々〜」といった解説がされていた。正直、県政に興味の無い人は国政にだって無関心だろうから、こんなことで投票率が上がるとも思えないのだが。
永田町のセンセー達を映すよりも、まず候補者の顔と声を届けてくれないと。せっかくの映像メディアなんだから。
結局テレビや新聞では、記者のフィルタを通してしか情報が得られない。候補者の素の主張を直接見られるのが、ウェブというメディアの強みである。
神田氏のオフィシャルサイトは堅実な作りで、投票者が事前に欲しい情報だけが簡単に入手出来るようになっている。グローバルナビゲーションも、良く考えられたものだと思う(政策を支持するかどうかは、もちろん別の話であるが)。
石田氏のオフィシャルサイトも無難にまとまっている。しかし、石田氏の披露する3つの覚悟は他者引用文と示されてしまっている。このウェブサイト制作を受注した業者が酷過ぎて、氏には少々気の毒である。
阿部氏の政策については、そもそも今日見つけた情報が、オフィシャル情報なのかどうかも、判別出来ない。しかも政策がPDFファイルでしか公開されていない。重点を置く点くらいは、要約として容易に読めるようにしておくべき。この時点で、せっかくのウェブでの情報発信の機会を、幾らか逸してしまうのではないか。何が酷いって、CMSが気を利かせてメッセージを出しているのだと思うが、2007-01-19現在、政策・提言を読もうとすると記事はありません
と表示される。せめて「準備中です」くらいにしておけば良いのに。
選挙用のウェブサイト制作を任せる業者は、良く選びましょう。
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