Amazonプライムビデオで配信されて追いかけてた2025秋アニメ作品の感想です。原作が好きで視聴する気満々だったけど見なかった作品としては以下があります。
あと秋アニメに括っていいのか分からないけど『藤本タツキ 17-26』が非常に面白いにも関わらずSNSでは全く話題になっていなくて、やっぱり独占配信 & 一挙配信の形式ってあまり良くないんじゃないかと感じる。プラットフォームが配信権を縛ってお金出すからこそクオリティ高いものが作られる面もあるだろうから一概に悪い訳じゃないんだろうけど……。敢えて言おう、悪い文明であると。
仮面ライダーになりたくて身体を鍛え続けた狂人たちによる仮面ライダーごっこの饗宴。原作はトラマスター登場し同作者の別作品『エアマスター』とクロスオーバーした辺りまでは読んでた。段々とマンネリを感じて追うのは止めてしまっていたけど序盤は本当に面白かった記憶があり、『仮面ライダー』シリーズはパロディの『仮面ノリダー』しかほぼ知らん勢だけど見てみたらアニメ版もめちゃくちゃに面白い。
キャラクターの顔や等身にはアニメ版ならではのアレンジも感じつつ、「泣き顔」「驚愕顔」「紅潮顔」といったキメの表情では『ハチワンダイバー』でもお馴染み「ヨクサル顔」が再現度高く登場し、原作ファンにも違和感を抱かせないつくりが巧い。ショッカー・怪人・(自称)変身ヒーローの新顔が登場するたび「アイツとコイツのマッチメイクを!?」って引きで見てる側をワクワクさせ続ける展開、もはや特撮ヒーローというよりプロレスの文法で笑ってしまう。
小西克幸さんの「ライダァァァ~~~」の迫力ある物真似から、寂しい中年である東島丹三郎としての悲哀まで、何もかも面白すぎる。茅野愛衣さんは『無職転生』シルフィ役のイメージが強くて(自称)電波人間タックルのふっとい女性をこんな大迫力で演じてることにびっくりだ。主題歌だけでなく劇伴もTeddyLoidという人に依頼して作ってるようだけどタックルのテーマみたいなやつほんと好き。ED曲もあまりにもアツくて2クール目も変えてほしくない。たこ焼き食べたい。毎回エンドカードが鬼のようにカッコイイのも楽しみ。しかし令和の時代に連続2クールはすごいな。作り手側の情熱がにじみ出ていて楽しい作品。おすすめ。
AI彼女が世紀末世界で悪役令嬢に認定されて北斗神拳の使い手になっちゃった。略称『さいひと』。スカーレットのクールな喋りと切れ長の目から、どうしても栄逢凪乃さんの顔がちらついてしまう。王子様に恋太郎おるし。
なろう系ならぬ「なぐろう系」というか、暴力ヒロインが拳で解決して行く過程がとてもスカッとして爽快な作品。原作小説もコミカライズも一切知らない状態で見たが1話から引き込まれてしまった。スカーレット様が暴力無双を始めると何故か優雅なBGMが始まるのも高貴で優雅で至高。しかも時を操る能力の加護持ちだから作中最強クラスの立場で暴力振るうし。
1クールで結構綺麗にまとまった感もあり、これで完結なのかなぁ。女の子は可愛いし王子も悪役令嬢モノの例に漏れずクセ強イケメン揃いだし、血と暴力が多い点を除けばすべてが高水準でまとまっている作品。人体を殴る音がリアル。おすすめ。
P.A.WORKS制作のオリジナルアニメーション作品。0話から始まるため1クール完結とはいえ長尺な印象であった。ディストピアSFを志向したストーリーは結構叩かれ気味で実際まぁまぁガバガバだったとは思うけど、戦闘描写が全体的にかっこよかったから僕は最後まで楽しんで視聴できた。ユウグレ・ヨイヤミ・ハクボ辺りの戦闘描写がどう見てもモビルスーツ戦でかっけーんですわ。彼女たちアウトサイドシリーズが続々ロールアウトするシーンが一番ロックマンみたいでシビレたから、時系列でアウトサイドシリーズ開発された頃のエピソードをもっと見たかったなぁ。
サブヒロイン(?)のアモルがおっぱい大きすぎて気になってしまうのと、ハクボ(CV:楠木ともり)のジト目がマキマさんみたいでよかったです。
不器用を通り越して精神年齢女児な鉄輪先輩と新入社員亀川くんとのオフィスラブ。原作は10巻くらいまでは読んでいた。
マンガだと表紙くらいしかカラー絵が無いから、アニメになるとエクステ入れたような髪色した人ばっかりな作品やな、と感じた。アニメ版は鉄輪先輩の胸をちょっと盛り過ぎていて下品。堀田ちゃんくらいが健康的で丁度いいぞ。それほど予算的に恵まれた感じのしない絵作りではあったけど原作で特徴的な「瞳の中に宇宙」描写をする時は気合が入っており、メリハリの効いたつくりだと思った。ただ仕事用PCモニターが誰も出社していなくても点灯しっ放しなのは毎回気になってしまった。離籍時には画面ロックせい。登場人物全員不器用か?
OP曲が90年代J-POPというかトレンディドラマというか、大黒摩季の歌みたいで上手く言語化できないが懐かしい感じで好きだった。Lynnさんのへっぽこ演技もよかったけど亀川くん役の坂田将吾さんも非常によかった。堀田ちゃんはアニメ版の方が可愛いまであって、担当していた前島亜美さんという人のことを僕は知らなかったけど程よいボーイッシュさでとても合っていたと感じた。
愛媛アニメ。略称『わたたべ』。原作は最新巻まで読んでいる。妖怪に魅入られた不幸少女の幸薄系百合。
OPEDのクレジット見る限り、地元・愛媛の自治体もがっつり制作協力しているようで、穏やかな瀬戸内海が感じられ癒される。坊っちゃん列車とかの観光がアニメ版では盛られたのも自治体協力の賜物だろうか。EDテーマ曲を比名子が歌っていたのが同じ歌詞で汐莉さんに歌い手が入れ替わることで違った視点に見られる手法がサプライズでエモかった。男性視聴者としては汐莉さんの胸にどうしても目が行くが、原作でも大変たわわなので……。
比名子役の上田麗奈さんが本領発揮している不幸演技ぶりで、過呼吸になるところなんかは原作のマンガで読んでいたよりもずっとしんどい気持ちで見られる。美胡ちゃんのマスコットキャラぶりが可愛いよなと思ったが、ファイルーズあいさんは頭角を現した頃から「ピカチュウに似てる」とよく言われていたから、さもありなん。重くなり過ぎない汐莉さんと美胡ちゃんの距離感が好き。比名子は誰と絡んでも激重にしかならないから、しおみこが癒し。
顔に出ない柏田さんにちょっかい出し続ける太田君の「もう付き合っちゃえよ!」を見守るラブコメ。原作1巻だけ読んでアニメ視聴を開始した。全3巻で完結しているので早く読まなければ。
アニメ版では原作よりもキャラの等身がリアル寄りにされた影響か、太田君の好きな子に対するいたずらがいちいちライン越えに見えてしまう。まぁ中学生男子の好きな子に対する態度なんてこんなものか、とも思う。
藤田茜さん演じる柏田さんも可愛いのだけど、それ以上にサブヒロインの田淵さん・小田島さん・太田姉(エロすぎ)も魅力的でよかったです。太田君はとにかくはよ付き合え。柏田さんはずっと伝えてるぞ。
アーニャの愛らしさで国民的アニメのポジションを目指していると思われる、ジャンプラの看板スパイコメディ。Season 3も安定した作画で始まったと思いきや、原作でも屈指の鬱エピソード黄昏の過去編やバスジャック編に突入するという。
バスジャック事件なんかは起きてる出来事はシビアでもアーニャやダミアン君のおとぼけぶりでギャグ要素もあるけど、過去編はひたすらつらいだけだからなぁ。海外人気も高いようだけどこういうシリアス寄りの描写はどう評価されるのだろう。
ポストアポカリプスお出かけロードムービー。アニメが面白くて積んであった原作も一気に最新巻まで読んだ。作者のさいとー栄氏がヨーコとアイリ以上にバイク愛があるというか、単行本おまけでセローのレストアを延々と紹介しているのでアニメから入って原作を読むのもおすすめ。原作だと遂にヨーコ以外の人類とも邂逅するぞ!
アニメの終末ツーリングは、とにかく背景美術が植物びっしりで圧倒される。が、何かこういうの今は生成AIでシュッと着色できそうだな~という冷めた視点でも見てしまう。作中世界設定はなかなか過酷でハードなんだけど、ひたすら前向きに楽しんでるヨーコとアイリに癒されるよね。お姉ちゃんに関する過去パートが原作比で盛られているので作者側からアニメ制作側に何らかの設定開示があったのかも知れない。
元気娘のヨーコ(CV:稲垣好)とダウナーなアイリ(CV:富田美憂)って、キャスティング逆じゃない!? と最初は思ったけど、見ているうちにこれもアリだなと慣れた。ED曲と映像がたまらなく「終末ツーリング」そのもので、エモくてよい。
無表情ヒロインのマリーが機械のふりしてアーサー様にお仕えしながら暗殺者を撃退していくラブコメ。原作1巻を読んでみたら思った以上に面白くてアニメを見ることに決めた。
メイドさんの服装で殺陣をする時にスカートがぶわって広がるのがクロスボーンガンダムのマントみたいなシルエットに見えてかっこよくて好き。色々ガバガバだとは思うけどラブコメだし深いこと考えず楽しく見られればOKということで。
東山奈央さんのマリーがどうしても志摩リンに聞こえてしまうのと、小清水亜美さん演じるマリー2がやりたい放題でよかった。ほぼアドリブじゃないかマリー2の台詞。
多作かつ速筆で知られるマンガ家くずしろ氏の沢山ある百合作品のうちの一つ。略して『えがたえ』。くずしろワールドには将棋とか未亡人とか重い設定がたくさんあるけど本作『えがたえ』はマンガ家の職場がテーマのため、それほど重くなくお仕事アニメ感覚で見られる。実は原作は1巻しか読んでいなくて止まってしまっているのだけどアニメで見たら思った以上に面白かった。あと犬アニメでもある。犬はいいぞ。OPも犬まみれで可愛い。
ぼっちちゃんの系譜を感じる双見先生(CV:夏吉ゆうこ)・クーデレ編集の佐藤さん(CV:雨宮天)・ママみのあるはーさん(CV:伊藤美来)とそれぞれの良さがあるけどアニメ版を大成功に導いたのは何といっても飲んだくれマンガ家の梨田さん(CV:小林ゆう)の存在でしょう。小林ゆうさんの七色の声色というか怪演が凄すぎる。クズの解像度が高すぎる。僕の中では『ファイアーエムブレム覚醒』ルキナ役のイメージがずっと強かったのに『えがたえ』で完全に崩れてしまった。おもしれー女すぎる。
くずしろ作品クロスオーバーがちょいちょいあって、他作品もアニメ化の企画が進行しているんだろうか。くずしろ氏は収録現場にも立ち会いしているようだが、3-4作の連載を抱えながらどうやって時間捻出しているんだろう。
異世界に飛ばされた向田(ムコーダ)さんが独身男性家事スキルを活かして従魔たちのお腹を満たして行くファンタジーコメディ。制作はMAPPAなので料理描写が本気すぎる。見ていてお腹が減る。
相変わらず大型犬にしか見えないフェルおじ、可愛い見た目で言動が凶悪なスイちゃんに加え、第三の従魔ドラちゃんが加入し、ますます賑やかパーティになって楽しい。ドラちゃんが小さい身体でもぐもぐ食べてるところやたら愛らしい。従魔みんな食レポ上手でえらいね~~~。ムコーダさん、おかん力(ちから)が高すぎる。そら伝説の魔獣も懐きますわ。
イオンネットスーパーだけでなくヱスビー食品など制作協力陣がますます強くなっている。3期もありそうな終わり方だったけど厄介ドラゴンオタクエルフのエルランドさん(CV:浪川大輔)も再登場するんだろうか。
忍者(しのは)と極道(きわみ)がそれぞれ所属する忍者集団・極道集団として、裏の顔を知らぬままニチアサアニメ交流で友情を深めつつ互いの幹部の削り合いで対立してく、勢いとハッタリが100%のアクション作品。とにかく原作1話のアツさを読んでくれ。
まーた小西克幸さんが常識人のふりした狂人を演じてる……という感じでアニメ版もかなりの面白さだったけど、あまり話題になっていなかったのはAmazonプライムビデオ独占配信だったからなのか。やっぱり独占配信は悪い文明なのではないか。
『ファイアパンチ』『チェンソーマン』に至る前に発表された短編集の収録作をもとに、作品ごとに異なる制作会社と監督がアニメーション化をした企画。藤本タツキ氏の作家性が強く濃縮されていて、それぞれが『ルックバック』くらいのビターな味わい。これ本当に話題になってないの独占配信のせいじゃないかな。『レゼ篇』あれだけ盛り上がってたのに。
X(Twitter)でも公開されている『佐々木くんが銃弾を止めた話』の川口先生がとてもナチュラルな声で原作の10倍可憐に見えてビビったんだけど最後のクレジットで安済知佳さんだったと知って妙に納得した。いやこの人は上手すぎるのでは。『佐々木くん』だけでも見ましょう。おすすめ。
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