2019年は9本のHR/HM系ライブを見に行った。年初に遠征を優先する! と目標を立てた通りに、大阪や東京まで遠征して見に行けた公演も何本かあって良かったと思う。
再生回数でもダントツだったのが、Beast in Blackの2ndアルバムであった。Suomi Feast 2019のライブパフォーマンスも最高だった……。
『北斗の拳』をテーマにした #1 Cry Out For A Heroに始まり、80年代ディスコサウンドとJudas Priestのテイストを融合させたような #2 From Hell With Loveや #3 Sweet True Liesなど、非常に即効性が高くて「ノれる」楽曲が多かった。あまり大作志向でなく、1曲1曲が3分~4分程度という点もイマドキではかえって珍しい。アルバム後半の #7 Unlimited Sinも出色の曲ですね。
僕は行けなかったけどMETAL WEEKEND 2019にも注目バンドとして招聘・出演されており、ここ日本でもますます人気が高まることは確実でしょう。
このところアコースティック楽曲が多かったスイスのフォークメタルバンドEluveitieのニューアルバム。まさかの攻撃性を取り戻したアルバム。かつてバンドが謳っていた「New Wave Of Folk Metal」に相応しいアグレッションと民族楽器の叙情性が両立していて素晴らしい。
かなりメンバーチェンジが多く発生していて心配だったものの、新しい女性Voであるファビエンヌ・エルニと、オリジナルメンバーでグロウル担当クリゲル・グランツマンとの相性もバッチリ。
日本でもフォークやペイガンといったジャンルの人気再燃を感じる昨今なので、代名詞であるこのバンドの再来日に期待してしまう。
イタリアのフォークメンタルバンドの2ndアルバム。前作1stの頃から、ドイツのEquilibriumを彷彿とさせる、いわゆるJRPGやディズニーのようなメロディを多用したキャッチーなフォークを聴かせてくれるバンドで、本家Equilibriumが残念ながらヘヴィロックな方向に舵を切ってしまい、今となっては本家よりもこっちの方が良いという。
アルバム通して完成度が高くてよく聴いていたのだけど、中でも #5 The Great Runや #7 Baba Jagaがお気に入り。
Twilight Forceを脱退(解雇?)になったボーカリストを中心に結成されたメロディックパワーメタルバンドの1stアルバム。2019年は分裂元たるTwilight Forceも新作を出していて、こちらも良い出来の作品だったのだけど、僕は断然 NorthTaleの方が好み。StratovariusやSonata Arcticaが好きならNorthTale、Rhapsodyが好きならTwilight Forceという感じでしょうか。どちらも良いバンドですけどね。
NorthTaleでは歌い方に中音域が増えていて、Twilight Force時代にような血管ブチ切れそうな、ちょっと危ない歌い方でなくなった点も魅力を増しています。タイトルチューン #1 Welcome To Paradiseと #2 Follow Meの2曲が特に好きです。
思い切り「キーパー時代」のHelloween直系といえる、明るく朗らかなTheメロディックスピードメタルをやってるバンド。僕はこのアルバムで初めて知りました。どうもこのアルバムでは80年代のアメリカ映画『グーニーズ』をテーマに歌っているっぽい。
とにかく #3 The Truffle Shuffle Army: Bizardly Bizarreや #5 They Never Say Dieや #7 I Have the Keyなど、キーパーHelloweenを思い出すハッピーな疾走曲だらけなんですわ。Eagle Fly Freeを彷彿とさせるベースやドラムのソロがあるのも熱い! #11 Goonies R Good Enoughもコミカルで良いね。この辺もHelloweenっぽさを感じるなぁ。
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