「よなよなエール」に代表されるエールスタイルのビール銘柄を専門とするブルワリーであるヤッホーブルーイングの見学ツアーへ行ってきた。事前要予約である。
ヤッホーの醸造所は長野県佐久市という場所にあり、軽井沢からちょっと離れた位置である。僕は友人の出してくれた車に乗って中央道経由で、東京から合流した友人は長野新幹線あらため北陸新幹線を経由してやって来た。とりあえず周りが何も無いと表現して良い土地であるため、マイカーかレンタカーが出せないとキツいと思われる。マイカーを出してくれる人の存在は大変ありがたいですね。
見学ツアー開始時にはウェルカムドリンクとして蔵出しのよなよなエールがプラカップで1杯ずつ振る舞われる。最高かよ。
ドリキャスTシャツでポケモンGOを片手にポケモンを探すポケモンおじさんだったので1人で行ってたら不審者と思われた可能性が拭えない。
大手ビールメーカー(ex: キリン・アサヒ)の主催する工場見学ツアーって、生産ラインを外からぐるっと回って説明してもらう体になっている内容が多いと思う。僕が何度か参加した事のあるツアーは実際そうだった。
ヤッホーは小規模(実際は中規模くらいの?)ブルワリーであり立派な見学用コースを用意するリソースも無いため、本当に普段からモノ作りしている現場を歩かせてもらえる。そのままの麦汁や、麦汁にホップを加えたものを、それぞれの工程で試飲できる。ちなみにインドの青鬼になる前の麦汁は甘いだけで美味しくはない。
この日のツアーは勤務歴数年になる広報担当の兄ちゃんと、新卒1年目の仕込み担当の女の子(ビールが好き過ぎて高知から長野に出て来たらしい、すごい)が案内してくれた。
都度で質問して良いと言われているため、それぞれのラインを何人くらいで回しているかも聞けて面白かった。缶に詰めるラインは意外と高齢のおっちゃんが多いが、ライン同士で仲が良くて、それぞれのチームの飲み会に飛び入りで参加しているという話だった。当然ビール好きしか居ないらしい。俺もこんな刹那的な20代を過ごしたかった……。
そんなことを話しながらビールの発酵工程も凄く近距離から見られる。写真撮影もOKと大変に気前が良い。
一通りの工程を見学し終えると、お待ちかねのテイスティングタイムになる。
飲み口の爽やかな「水曜日のネコ」から順に、ワイングラスのような容器で説明を聞きながら飲ませて貰える。「大盛りで」とお願いするとガチでなみなみと注いでくれてビールクズが捗る。
僕も大ファンであるIPA「インドの青鬼」は、毎年レシピを少しずつ変えているらしく、最初に登場した頃は後に残る苦みを強調した英国式スタイルだったものが、2016年現在はホップの香りを強調したアメリカ西海岸式スタイルになっているとの事。昔は苦くて残してしまったインドの青鬼が近年やたらゴクゴク煽れるようになったのは、自分の味覚が変わった訳ではなかったのか……。とにかく「流行ってるスタイルで1番美味しい日本のIPAを造りたい」という心意気でやってるそう。泣ける。悶涙。
最後は2014年物のバーレイワイン「ハレの日仙人」を開封して皆で今日に乾杯して終了。僕は物販ブースでシャツとステッカーを買った。
ということでヤッホーの見学ツアーは控えめに言っても最高でした。
翌日は軽井沢をブラブラしたけども、どこの店に入ってもヤッホーのビールが昼間から飲めるので「軽井沢に別荘を持って不動産投資で不労所得もらいてぇ……」と思いました。まぁ元手がめちゃくちゃ必要という事はよく分かって、現実は厳しかった。
2010年代になってクラフトビールブームとも言われているけど、やはり「良いモノを造っている」だけでは事業は続かないから、こうやってヤッホーみたいにファンを増やして口コミで広げて行くのは正しい戦略であると感じるところ。
ありがとうヤッホー。ヤッホーはいいぞ。
キリンの株主になると間接的にヤッホーに投資している事になる(キリンはヤッホーに出資・提携している)から、キリンの株を買って応援しましょう。
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参号館 日記(ariyasacca)
人の運転で酒を飲みに行くとかなんてやつだ!
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