そろそろPaaS環境もカジュアルに使って行きたいな~と云うことで、Kindle版がセールで安くなってる時にポチっと購入。
GAEと比べてオープンな技術が採用され、利用プラットフォームもある程度は自由に選択可能な点が特徴のHerokuの入門書。
入門書といっても、
上記のような、書名通りの実践的な内容もあって、コンパクトに要点がしっかりまとまっている印象だった。
最初の方ではSinatra (Ruby), Express (Node), Play framework (Scala)といったプログラミング言語毎のサンプルがあって、僕も読みながら手も動かしていたんだけど、中盤以降は全てRails、しかもRails 3時代のコードで現行バージョンでは動かない……といったところでハマってしまい、やる気消失して流し読んでいた。たまに「メムキャッシュ」「Webソケット」など、意味は分かるんだけど謎用語が出ていた。
一通り読み終えた感想としては、Herokuって名前の通りPlatform as a Service、あくまで「サービス」であって、ホビー用途であっても本格的にインスタンス立ち上げたら色んなところでお金がかかるな~と。慈善事業じゃないんだから、当たり前ではあるんだけど。Marketplaceっていう課金を伴うエコシステムも良く整備されてるわ。
あと執筆している人がいわゆる「セールスエンジニア」「サポートエンジニア」という職種な方々だと思われて、外資系の企業ってHerokuに限らずAtlassianやMicrosoftのこういった役職の人なんかも当たり前に「コードを書ける人」がやってるんだよな~と改めて実感した。日本のIT企業における「営業さん」とは全然違う。
これ一冊読めば明日からHerokuで本番プロダクトが運用できるか? って言われるとできないんだけど、診断メーカーみたいな一発ネタ作るなら本書を流し読めば十分ってくらいには良くまとまってるんじゃないでしょうか。
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