イタリアのメロスピ風味のプログレ・メタルバンドであるSecret Sphereの初来日ツアー名古屋公演に行ってきた。
かつて2000年前後の日本におけるメロスピ・ブームで、その物語性を内包しつつもここぞで悶絶失踪の展開をキメる音楽性が多くのリスナーから支持されるも、その後は低迷(僕もアルバム買ってなかった)、しかし実力派シンガーとして名高いミケーレ・ルッピを獲得して新作を発表、この度のJapan Tour実現となった。めでたい。
そんなめでたいライブだった筈が、メンバーの就労ビザ発給が間に合わず、料金徴収できなくなったため、無料開放のライブとなったのだった(日記の最後に後述)。
会場は名古屋市の大須にあるCLUB Zion(ザイオン。ジオンではない)。地下鉄の上前津駅4番出口から出てすぐ右手と、ありがたい立地にある。
無料開放ライブとなった訳だけど、一応チケットを発券してる人の整理番号順に入場というシステムで運用されていた。
ライブハウスとしてのハコは地下にあり、薄暗くて小汚い感じで、客席とステージも異様に近い。しかしながら大変に音が良く、ギターがうるさ過ぎず、各バンドのボーカルが良く聞こえて、素晴らしいバランスだった。
前座として日本の嬢Voバンドが登場して、似たようなバンドをどこかのライブでも見た気がする……。しかしおじさんには、この手のバンドは全部同じに聞こえるんだよ……。女の子が「盛り上がってますくァー!」って呼びかける時の発音が全く一緒なのが笑ってしまう。
2番手に登場したのが内モンゴル自治区出身のバンド・Ego-Fall。
恥ずかしながら名前を初めて知ったのだけど、これが凄かった。ノーマークだったので、びっくりした。
雑な例えだけど、In Flamesをベースにアジア版Finntrollのような味付けをしたバンドだろうか。
凄く気に入って、帰りに物販で最新CDを1枚買ったのだけど、家で聞いてみると「あれっ、こんなもんだっけ」というヘボヘボの残念サウンドプロダクションだった……。ライブで見るのが良いバンドということで。
メインアクトであるSecret Sphereの出番は20:00過ぎで、フロアもEgo-Fallで適度に暖まっており、この手のイベントとしては理想的な流れ。もう前座4バンドとかは勘弁してくれよ……。
お客さんもやはりこのバンド目当てで来た人が多いのか、小さいハコながら100人くらいで埋まっていた。
ということで、元々のチケット4,500円でも大満足の内容で、これがタダで見れて良いんだろうかと申し訳なくなってしまったのだった。
ドケチおじさんの俺も、珍しく物販にお金を落とした。
前代未聞の無料ライブとなった今回のツアーだが、赤字はプロモーターが全てかぶることになったそうな。風の噂では300万円くらいと聞いた。
300万円あればイタリアのベテランバンドとモンゴルの新鋭バンドを日本に呼んで3大都市ツアーが組めてしまうのか……(そりゃ金だけじゃなく人脈も重要だろうけどさ)。
その辺の真偽は不明だけども、チケット返金してもらう自分用にFacebookからの引用ぺたり。発券してもらったファミマの店に行けば現金で返される模様。
Evoken de Valhall Productionより、重要なお知らせです。
2015年1月10,11,12日に予定しておりました「Secret Sphere & Ego Fall Japan Tour」ですが、諸事情により全チケット払い戻しの上、無料公演への変更が決定しました。
詳細は下記をご覧ください。
2015年1月10,11,12日に予定しておりました、 Secret Sphere&Ego Fall来日公演ですが、メンバーのパスポート紛失等、 様々な事情によりビザ発給手続きが間に合わない事が判明しました。 他社様のケースでは、観光ビザで強行する事も御座いますが、 弊社では正規の興行として行えない以上、予定通りの開催は不可能 と言う結論に至りました。
とはいえ既に日程も迫り、多くの方が公演を待ち望んでいらっしゃる 状況を鑑みまして、弊社とSecret Sphere間で話し合った結果、 全てのチケットは払い戻しを行った上で、日程、出演バンドの変更なく チケット代不要のファンサービス公演として行う事を決定致しました。 Ego Fallや日本のサポートアクトにも変更は御座いません。 なお、ご入場時のドリンク代は必要となりますのでご注意ください。
上記開催に際しまして、イープラスにてチケットを既にお買い求めの上、 発券済みの方は、当日以降も公演中止のケースと同様に、イープラス システム利用料、発券手数料、コンビニでのシステム利用料を含め 返金されますので、ライブ当日はチケットをご持参いただき、 チケットの整理番号順にお並びください。
チケットは整理番号を確認する為だけに使用いたしますので、 半券をもぎる、回収する等、返金手続きに不利になる状態には いたしませんのでご安心ください。 返金参考リンク: http://eplus.jp/page/eplus/refund1/
返金受付期間:1/13~1/26の2週間
最近のツッコミ
参号館 日記(ariyasacca)
初めまして。<br>SecretSphere東京観てきました。<br>あまりの衝撃にライヴレポを探してこちらに辿りつきました。<br><br>ミケーレ・ルッピはやっぱり別格でしたが、バンドもすばらしかったですね。<br><br>クワイヤをやっていたリズムGの方は別プロジェクトでVoやっているような話を聞きました。<br><br>Ds何者なんでしょうかね?前のアルバムまでののDsとは別の人でした(メンバー紹介あったのかもしれませんが、聞き逃しました)。<br><br>イタリアにFleshgod Apocalypseというブルデスバンドがあるのですが、そこの超絶Dsも以前はBだったと聞いたので、イタリアのメタルバンドのメンバーはいろいろできるのかも・・・?<br>GがBくらいならわかるのですが、Dsは専門職ですよね、少なくとも日本では・・・<br><br>乱文失礼いたしました。
>killing touchさん<br>コメントありがとうございます。東京公演に行かれたんですねー、ソールドアウトしてたようなので盛り上がっていたんでしょうね。<br><br>なるほど、リズムGの人はもともと歌もやっていたんですね。確かにあの巧さならメインでも張れそうです。<br><br>ドラムの兄ちゃんは少なくとも普段どこかで働いている片手間で叩いている風ではなく「ドラムで食って行ってる」感じで、ほんと何者なんだろうと不思議です。複数のバンドを渡り歩いているのかな。
こんばんは、拙いコメントにお返事ありがとうございます。<br><br>東京公演ははこの前にWebRadio用の公開収録があったのですが、そこでMicheleが「みんな自分より歌詞を覚えているw」と言っていたのですが、本当に全部歌えている人がたくさん居たと思います。<br>Eternity以外は皆歌ってましたね。<br>Detroit Rock Cityは観客席の声量がハンパなかったです。<br><br>Dsの人は東京公演がリリースされたらわかるかもしれませんね。<br>何気に何者か気になって仕方がありません。<br><br>雷悶さんのサイト、音楽以外のジャンルも自分の興味のある内容なので、またお邪魔させていただきます。それでは失礼いたしました。
こんばんは。<br>今月号のYG誌で例のDsさんの名前がわかったのでたぶんこの方かな、という方の情報です、GみたいですがライヴでDsやっているようです。<br>マルコ・ラッツアリーニ氏<br>現所属バンド:Svart Vold(Secret Sphereと同じAlessandria)<br>ttp://www.metal-archives.com/artists/Marco_Lazzarini/395651<br>以上お知らせまで。
>killing touchさん<br>おお、わざわざ情報ありがとうございます。ギタリストもやってるとは。<br><br>プロモーション曲を視聴してみたけど……ブルデスでしたw
ごめんなさい、前回のは間違った情報でした。イタリアは同姓同名多いみたいです・・・<br>同じアレッサンドリアのHRバンド、Lucky Bastardzのドラマーの方だそうです、プレイヤーネームが違ったので間違ってしまいました・・・このバンドのMark (Marco Lazzarini)氏です。<br>ご迷惑をおかけいたしましてすみません、専門のDsさんでした。<br><br>それでは失礼いたします。<br>まだ寒い日があるようなのでご自愛ください。