2025年、NASAは日本人宇宙飛行士・南波ヒビトを含む、第1次月面長期滞在クルーのメンバーを発表。時を同じくして日本では、自動車の設計をしていた南波ムッタが会社をクビに。大きく異なった運命を歩んでいたふたりの兄弟。しかしそれぞれの未来が、幼少時代に交したある約束によって、動き出そうとしていた。
幼少時代、星空を眺めながら約束を交わした兄・六太と弟・日々人。2025年、弟は約束どおり宇宙飛行士となり、月面の第1次長期滞在クルーの一員となっていた。一方、会社をクビになり、無職の兄・六太。弟からの1通のメールで、兄は再び宇宙を目指しはじめる。
面白かったので一気に最新の16巻まで読んだ。少し未来のJAXAやNASAを舞台に宇宙飛行士やスタッフ、候補生の日常が描かれいて、登場する自動車も「あぁ15年くらい経つと、こんな感じかな」といったリアリティがある。
何と言ってもイヤな奴が全く登場しないところが良いね。関西弁のちっこい人や、主人公ムッタが頭突きを喰らわせた自動車メーカー時代の上司も、気が付けば良い人じゃんみたいになってて。
僕は自分が映画とかドラマを余り見ないのがどこかコンプレックスになってて、「メディア化作品!」と前面に出されてる作品を敬遠してしまいがちなのだけど、この作品はもっと早くに読めば良かったと後悔した。
社会人になって2年目とか3年目に読むと色んな影響を受けるんじゃないかな。組織の中でどう動けば周りとうまくやって行けるのかって点について、大変考えさせられるシーンが多かった。あと単純に、おっさんに片足突っ込んでないと通じないと思えるギャグがあちこちに登場するので。
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