GAME Watchの風来のシレンDSレビュー記事において、「不思議のダンジョン」シリーズの醍醐味が、大変素晴らしくまとめられている。
だがしかし、膨大な時間と努力を費やした武器が、盾が、一瞬で喪失してしまうという悲劇もまた起こる。強力なモンスターが大量に待ち受ける「モンスターハウス」に飛び込んでしまって力尽きるというのは序の口で、持ち物をおにぎりに変えてしまうというモンスターによって、大切な武器がおにぎりにされてしまったり、装備を弾き飛ばす特殊能力を持つモンスターに弾き飛ばされて、使い物にならなくされたり、催眠術で操られて大切な武器を他のアイテムに変化させてしまったりと、本当に些細なきっかけで、とても大切なものが一瞬で失われてしまうのである。切ないし、悔しいし、理不尽ではないかという怒りすらこみ上げる。だが、その多くはプレーヤーの不注意が招いたミスであり、残るわずかが純粋な不運である。
この、純粋な不運にこそ、「シレン」の醍醐味があるとも言える。「シレン」というゲームは、よほど大雑把にプレイしない限り、たいていの窮地を切り抜る手段が用意されているものだ。プレーヤーがゲームのシステムへの理解を深め、武器への、巻物への、杖への、そしてモンスターへの理解を深めていくにつれて、それまでは「無理!」と思っていたような状況でも「なんとかなるかも?」に変化していく。うまいやり方を覚え、より確実性が高い手段を選択できるようになり、「生き延びる」ということが上達していくゲームなのだ。
オレは、たかだがサーバの向こうのフラグを1上げる為に何十時間も費やすゲーム*1よりも、創意工夫しながら繰り返し上達して行くゲームが好きなんだ! でもシレンDSは、本体が無いから遊べないんだ! ちくしょう、オレも罠で動けない隙にタコ殴りにされたり、ポリゴンに踊られてレベルが下がるような不幸をポケットサイズのゲーム機で味わいたいぞ!
ソフトは手元にあるけど本体が無いかもという2ヶ月前の予想が当たってしまっているな。泣ける。そうそう、今日初めてDS用ロムカセットを見たのだけど、すごいサイズが小さいことにびっくりした。
*1 ネットゲームが余り好きではないから、すぐにこういう嫌な表現を使ってしまう。
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