「Extreme Dark Night vol.6」そして通称「春のメロデス祭り」と興行側が銘打って企画された、Omnium Gatherum & Scar Symmetry Japan Tour 2019の名古屋公演に行ってきた。
チケットは前売り一般7,500円。最近EVPの企画するライブでは、他にも価格高めの優先入場券や、学割といった種類のチケットが用意されている。今回もあったようだ。僕は開場時間17:00には間に合わない見込みだったため、一般チケットを購入した。
会場は栄にあるHOLIDAY NEXT NAGOYAで、この日は会社で懇親会的な催しもあり、割とビールを飲みまくった状態で会場に着いた。開演時間は過ぎていて、僕が着いた頃は、ちょうど前座のBlood Stain Childが最後の曲を演奏しているところであった。
客入りは150人前後。それほど広くないライブハウスであるため、程よく前方から後方まで埋まってる感じになっていた。
一応ダブルヘッドライナーと告知されているものの、扱いといしては準トリでアンコールも無しとなっていたスウェーデンのScar Symmetryが先に登場。
このバンドはキャリアも長く、僕も5~6枚ほどアルバムを買っている。最初期はグロウルもクリーンも両方できるボーカル1人体制だったが、その人物が脱退して新たにボーカル2名を迎え、それぞれのパートを持ち合う2人体制になったことは知っていた。初来日ということもあって、初めてステージで見ることになった。
客席側から見て左側のボーカルがクリーンパートを担当していて、時々グロウルもこなしていた。右側ボーカルの人は完全にグロウルのみ。非常に迫力があって安定していた。
あと気になった点としては、現行メンバーにベーシストが居ないのか、この日もベース担当はステージ上に見当たらず。同期音源で流していたのか、登場直後はミキシング担当のエンジニアと思われる人がステージをあちこち走り回ってピッチを調整していた。ドラマーが凄テクでベース不在はあまり気にならなかった。
ボーカル2名による、交互に歌ってはフロアを煽ってといったステージングがとても上手く、MCも聴き取り易い英語ばかりで、とてもフレンドリーな雰囲気のライブだった。脱退したボーカル在籍時の曲もセットリストに組み込んでいたのは意外だった。再現度も高くて良かったと思う。素晴らしいバンドだったので、また来日して欲しいね。
トリを務めたのはフィンランドのモダン・メロデスバンドOmnium Gatherumで、こちらは過去に何度か来日ツアーをやっていたと思う。ただ僕は彼らのツアーがキャンセルになったりで見る機会がこの日まで無くて、初めて見るチャンスとなった。
セットリストは最新作『Burning Cold』収録の曲が中心で、ツインリードがハモる時のアクションも派手派手で、正統派メタルに近しいパフォーマンスといった印象。メンバー6名居るためかステージは狭く感じた。
アンコールのラストで披露されたSkyline(YouTubeオフィシャルMV)は、それまでのスタイリッシュでモダンなメロデスとは打って変わって、単調な単音リフが続く90年代イエテボリスタイルのメロデスなんだけど、これがまた客席は大ウケしていた。全員が地味~な襟付き黒シャツで統一されてるのも古き良きメロデスバンドといった佇まいで、たまらないな~。幅広い層に人気があるのも頷ける。
今回のダブルヘッドライナーは、北欧から中堅のモダン・メロデスバンドを呼んでいて、どちらのファン層もかなり被ってそうだし、それぞれの持ち時間もきちんと確保されていて、大成功ですね。名古屋公演があった点も嬉しい。呼び屋さんには本当に感謝です。
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