アメリカのポスト・ブラックメタルバンドKralliceの初となるライブツアー(来日が初でなく、バンドとしてツアーをする事自体が初らしい)へ行ってきた。
チケットは前売り3,500円で、大阪公演は4,000円、東京公演は4,500円と地域格差がチケット価格にも反映された珍しいものだった。
格安チケットでのパターンで今回も御多分に漏れず、メインのKralliceを見るまでに前座として3バンド見なければならないと事前情報で分かっていたため、開演時間の19:00では会場へ向かわず、栄で開催されていたWORLD BEER SUMMIT 2016へ会社の人達と行って楽しく過ごしていた。
ドイツやベルギーのみならず、アメリカ西海岸のブルワリーも出店しており、意外と名前負けのしないビールクズイベントに仕上がっていた。やはりホップの強烈に聞いたアメリカンIPAは美味しい。
20:30を過ぎて酔いも回った塩梅の頃になって、会場である今池HUCK FINNへ移動。21:00過ぎにチケットをもぎって貰って入ったら、ちょうど最後のKralliceメンバーが楽器のセッティングをしているところなのだった。やったぜ。
入場時の1ドリンクで一番搾りをプラカップで注文して(まだ飲むのかという感じだったが)後ろの方で眺めていた。150-200人も入ったら埋まる小さいハコながら、まずまず入っている印象であった。逆に言うと東京より1,000円安く設定してもこんなもんなのか……。
Kralliceの出番は1時間強で、もともと1曲が長尺なバンドであるため、持ち時間がとても短く感じられた。思想的にブラックメタル要素は皆無で、演奏面の特徴であるトレモロリフとブラストビートを抜き出して過剰演出したような音楽性であるため、ひたすら高密度な音の中を泳いでいるような感覚だった。正直ビールクズサミットで飲み過ぎていた感は否めない。
見たかったバンドだけシュッと見てシュッと帰ることには成功して、良かったんじゃないかと思う。チケット代が倍でも良いからメインアクトだけ長く見たい。
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