ariyasacca

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2015-09-04 (金) [長年日記]

[メタル]Riot Japan Tour 2015の名古屋公演に行ってきた

伝説のメタル・パイオニア 「ライオット」来日決定!! 亡きマーク・リアリの遺志を受け継ぎ、永久なる魂と共に再び日本の地へ。ヴィンテージ・セットを中心にベスト・チューンで2時間を超える渾身のパフォーマンス!HR/HM史上に残る珠玉の名曲がここに蘇る! タワーレコードもサポートする本公演、HR/HMファンは必見!

バンドの中心メンバーであったギタリストのマーク・リアリがくも膜下出血でこの世を去り、全盛期の看板シンガーであったトニー・ムーアも一時復帰の後にバンドを脱退していたため、まさかRiotが新作アルバムを出して、且つ日本ツアーを行うとは予想外だった(正確にはRiot Vという名前に改名したらしいのだが、日本ではマーケティング上の理由でRiotを引き続き使ってるそう)。

新加入したボーカルもHR/HM界では全くの無名で、「オッサン向けの集金ツアーみたいな感じかな~、けどRiot一度も見たこと無いし行ってみよ」と軽い気持ちで見に行くことにした。チケット代は前売り7,800円 + 当日ドリンク代600円。

17:30頃に会社を出て大須へ。会場のRAD HALLに来るのは2回目。ツアー最終日のハコがクラブチッタであることと比べると、このRAD HALLはいかにも狭く、入っても300人前後だと思われる。自分は割と最初の方に入場し、床に座り込んでビール飲んでいたが、開演間近になると、後ろの方までギュウギュウの客入りだった。年齢層はかなり高いように感じた。音のセッティングは非常に良好。

  • 今回のツアーが初お披露目となる新シンガーであるトッド・マイケル・クリートは、新作アルバムでも感じられた通り、前任のトニー・ムーアに近い声質のハイトーンを使うタイプ。
    • 身体をめちゃくちゃに鍛えてて、全く息切れもせずに難なく歌いこなしていた。フェイクもほぼ入れず、観客にワンコーラス歌わせる時も、自分が休むためでなく本当に楽しんでやってる様子。
    • 他のメンバーがビールやウォッカ飲みながら、いかにも不健康そうな見た目に対して、トッドは水しか飲まないし、相当コンディションに気を遣ってることが窺えた。この若々しく鋼鉄のような筋肉で40代とか信じられん。Primal Fearのラルフ・シーパースを思い出す。
    • マイク・ディメオ時代のキーが低い曲も器用に歌っていて、本当に良いシンガーを見付けて来たなと。
  • ギターの構成はマイク・フリンツと、その生徒であるニック・リーというツインリード体制。
    • マイク・フリンツはダンディなヒゲオヤジで、ジャズやブルースも好きそうな渋いオッサン。ニック・リーは、いかにも若者という感じ。
    • 時々揃ってない演奏もあったけど、Riot節とも言える叙情的なリードフレーズも決まっていた。
  • ベースのドン・ヴァン・スタヴァンは海賊みたいな見た目で、この人が1番酒を飲みまくってて駄目オヤジ臭が激しい。
    • 途中でステージ上に故マーク・リアリのギターケースを取り出し、「乾杯!」とウィスキーをかけるパフォーマンスには、客席もしんみりしていた。
  • セットリストは超充実の25曲で、最新作から初期の名曲までズラリと並んだ物凄い豪華な内容。
    • MCもほどほどに、畳み掛けるように連続で次の曲へ進んで行くため、とても楽しかった。
    • 演奏時間も2時間20分くらいあった。アンコールのThundersteelで半端なく盛り上がって終了。

変な抱き合わせバンドの見たくも無い演奏を見ずに済んで、ライブの時間もたっぷり取ってあって、本当に行って良かった。

Riotもう終わったバンドだと思い込んでてすみませんでした。最高です。次もツアーがあったら絶対見に行くよ。

【写真】アンコール終了後のRiotメンバー


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