パートナーを機械で理想のタイプに変換し愛することのできる時代が到来した。その技術に賛否が渦巻く中、思いも寄らぬ恐怖が開発者を襲う!表題作『マリオネット・エンジン』をはじめ恐怖に満ちた6作品を収録。ロジックに定評ある西澤保彦のすべてを凝縮したSFホラー短編集誕生。
6編収録の短編集。
先頭の『シュガー・エンドレス』が、母親や妹からバカにされている甘いもの大好きなニートで主夫の主人公が、毎日の食事で気付かれないように少しずつ白砂糖を調味料として増やしていった結果、とてつもない大事件になって行く話なんだけど、これは単純に白砂糖まみれの現代人への風刺にもなっていて、とても面白かった。
最後の『マリオネット・エンジン』という話が、ページも多く割かれていて本のタイトルにもなっているのだけど、僕がハードSFを苦手というのもあってか、物語の内容がちっとも頭に入って来ない。西澤作品にありがちなカタカナ表記の登場人物も途中から誰が誰だか分からなってしまい、読後感がいまいちだった。
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