今年になって、幾つか、ペット関連の、気になるニュース記事を読んだ。
問題の本質は、犬を飼うことの負担やコストを理解しないまま飼い始めた人が、途中で挫折して放り出してしまうケースが多いってことなんだろうな。
犬を飼うっていう行為そのものが、カジュアル化しているきらいがある。
我が家では雌の柴犬を室内で飼っている。これがなかなか大変である。
思い付くだけでも列挙してみると、
犬を飼うことの素晴らしさを言葉にすることは難しいけど、「いかに大変か」ということについては、思い付くだけでも、結構ポンポン出て来る。
めちゃめちゃ日々の生活の負担になるし、少なくとも一人で暮らしている人が安易に「飼おう!」と思って続けられるものじゃないよね。単に買うだけなら簡単だけど。
うちで飼っている犬は現在13歳で、既に老犬の域に達している。僕が中学生の頃に、ある日突然、妹が隣りの家から譲り受けて家族の一員になった。
10歳くらいまでは、少しも“老い”を意識したことは無かったんだけど、さすがに近年は老犬っぽい仕種を見せるようになった。
具体的には、以前だったら、家族の誰かが車で出掛けて帰って来たら、エンジンの音で誰の車かを聞き分けて出迎えに来ていた。今はずっと丸くなって寝ていて、気付かない。名前を呼んでやると、飛び起きて尻尾を振って出迎えてくれるんだけど。
まだまだ寝たきりではないけれど、やっぱり少しずつ少しずつ、衰えて来てるんだなぁって感じる。顔も毛で隠れているから分かり難いけど、毛の下の皮膚は、割としわしわだと思う。顔を間近で見ると、あと数年で死んじゃうんだなって実感する。眉毛もすっかり白いし。
それを差し引いても美人だけども。
犬と暮らすことは確かに素晴らしいけれど、犬を飼うということは、家族として迎え入れて、1匹の犬の生涯を預かるということだからなぁ。
正直言って、物心ついてから、ペットとの死別を経験したことが無いので*1、その時が来てみないと、本当に犬を飼うことが素晴らしいのかどうかは判断がつかない。あまりに辛くて、もう二度と飼わないと思うかもしれない。
だから人に「犬を飼おうかどうか迷ってる」とか言われても、なんとも回答しようがない。安易に飼い始めて、飽きて捨てられたら余りにも犬が不憫なので、「可愛いけど大変だよ」と答えるくらいしかできない。
かなり前にブックマークしたんだけど、以下の絵本が、犬を飼おうか迷っている人向けには、一番良いかも。
ここで描かれているメリットとデメリットは、とても実感に近い。
祖父母の最期を看取ることができなかったので、犬を家族として看取りたいという気持ちは強い。
*1 僕が物心つく前に、我が家では1匹、やっぱり柴犬を飼っていたらしい。
最近のツッコミ
参号館 日記(ariyasacca)
>あまりに辛くて、もう二度と飼わないと思うかもしれない<br>と思ったなら飼ってよかったねと僕はその人に言えます。命の大切さを知ることができたんですから。子供にこそ体験して欲しいのかもしれないですね。<br><br>ペット飼ったことないですけど。
犬が10歳を超えるまで、死別とか考えたこともなかったからなー。