今日は親戚の婆ちゃん(寝たきり)に会いに行った。オレが高校生くらいの頃までは、快活だった婆ちゃんだが、目やら腰やら悪くなって来て、入退院や手術を繰り返しており、現在は自宅で日に3回のデイサービスを受けている。「手が痺れて辛い。もう死にたい」とずっと言っていた。オレはこういった場面で何か気の利いた事が言えるほどに人生経験豊富ではないので、ただ手を握ってうんうんと頷くのみである。
正直なところ、子供の頃から死ぬのが怖くてたまらない自分としては、「死にたい」という気持ちが全く理解出来ないのだが、いざ身体が思い通りに動かなくなった時には、似たような事を言い出すかもしれない。死への恐怖よりも、現実の苦しみが勝った瞬間、主張が変わるといった感じだろうか。
見舞いを終えてからは図書館へ行った。ケチなオレは、暇な時は図書館へ行くのだ。そこで「死後体験」というタイトルの本を読んだ(1〜3巻まで置いてあった。続刊しているかは知らない)。タイトルからして、胡散臭いことこの上ない本である。内容としては、ガチガチの物理学者である著者がモンロー研究所という怪しげなところで死後の世界を見る事に成功し、人生観がまるっと変わってしまうお話である。*1
本の冒頭で出てくる、著者の「死ぬのが怖いこと」「死への恐怖は他の恐怖と違って説明し辛いもの」といった主張には大いに共感出来るのだが、巻末になって
こんな方向で話がまとめられる。*2怪しい宗教と大差無い訳である。
宗教にしろトンデモ霊界説にしろ、本人が信じているならそれで良いのだ。信じることで死への恐怖が和らいでいるのなら、とても結構な事だ。ところが、「こんな素晴らしい教えを君も理解すべきだ!」と布教を始めたり、金儲けを始めたりするから嫌なのだ。
今年も自動車税の通知書が送られて来たぞ! ワーイ!
オレの乗っているスイフト君は排気量1,500ccであるので、34,500円と通知書に記載されている。何と言うか、「高いなぁ」と思わず溜め息が出そうになる。5人以上乗せる機会が全く無ければ、迷わず軽自動車を選んでいたように思う。軽自動車はランニングコストの安さもさることながら、サイズが小さいのが良い。デカイ車は燃費もよろしくないし、他の人の視界を奪う。言うまでもなく悪である。友達の買ったハリアーという車に至っては、無駄の塊といった感じだ。あのデカさで乗車定員5人というのは全く信じられない。バスを見習え、バスを。
実はオレは車の形状ではセダンが好きである。それは何故か。乗員の乗る空間と荷室(トランク)が明確に分けられているからである。ミステリ小説で死体を運ぶ時に登場するのも、勿論セダンである。人間様(犯人)と死体が一緒にクルーズなんぞしてはいかん。ハッチバックやワゴンでは都合が悪い訳である。
勿論、セダンもサイズはコンパクトな方が望ましい。トランクにゴルフバッグが何個積めますなんて、それこそほとんどの人にとってはどうでも良い話である。レガシィB4やプレミオなんて、いかにも控え目でコンパクトで素晴らしい車である。ティーダラティオという車も、デザインは妙だが試乗してみたらサイズからは信じられない程に後席が広く、心惹かれた。
結局は総費用や標準装備の充実ぶりからスイフトを購入したのだが、これはこれで十分に役に立ってくれている。トランクは無いけど。そもそもオレは歩いたり自転車で移動する事も好きなので、これ以上の豪華な車があっても、きっと持て余してしまうのだ。事情が許せば、軽自動車に乗り換えたいとさえ思っている。
面白くなってまいりました。
ネット企業の合併・買収はものすごくスピードがあるとは言え、この組み合わせは巨人同士過ぎる・・・。どうなるかな。セガバンダイみたいに幻に終わりそうだけど。
楽しいゴールデンウィークの筈が、まさかこんな事故になるとは・・・合掌。
事故が起きたという風神雷神2のコースレイアウトを眺めると、それほど起伏が激しいようには見えないけれど。現場はコース終盤のあたりかな。
趣味が多様化して遊園地も過疎化が進んでいるけど、保守・点検作業がちゃんと行えるようにどこかのコースター好きの富豪が全国の遊園地を丸ごと買い取って保護してくれんかな。きっと今回の事故でますます過疎化が進むよ。10年後くらいには絶叫マシンが売りの遊園地が全国に5つくらいしか残ってないかもしれん。
Wiiを買ってから2ヶ月くらい、実は全然リモコンコントローラを使って遊んだことが無かったのだ。そこはほら、何と言うか、「スティックで弾幕をチョイ避けしたり、相手の攻撃をガードして投げ確だから先行入力でコマンド入れとくみたいなストイックな世界に生きてきたオレ様がリモコンなんて軟弱な遊びが出来るか!」みたいな安いプライドがあったわけ。「一緒にリモコン振って友達に噂とかされると恥ずかしいし」みたいな。
ファイアーエムブレムとかバーチャルコンソールで遊べるレトロゲーしかやらないつもりで居た悲しきオールドゲーマー。それがオレ。
ちょうど高校の頃の友達と顔を合わせて遊ぶ機会があって、晩飯食べた後「バッティングセンターも閉まっちゃったし、ビリヤードやボウリングのある施設はいっぱいだ。どうする?」という話に。そこでオレは、そう言えばセガ人のやまもちさんも「おもしれー」って言ってたし我が家のWiiの接待用に何かリモコンで遊べるゲームを置いておくかと思い、今からオレん家のWiiで遊んでみようぜと提案。
ベタベタな2本を買ってみました。Miiの作り方も理解しないまま、とりあえず遊んでみる。
・・・おもしろいじゃん。
ゲーセンのPower Smash 3で対戦したら絶対負けないオレが、Wii Sportsのテニスではテニス経験者相手に全然歯が立たないのだった! 嘘みたいだけど、こっちが打ち方教えてもらうという、普段のゲームと全く逆の光景が!
何だ。今までのオレのゲーム経験値は何だったのだ・・・。
ゴルフは経験者が居ないから、どれくらい再現されているのか良く分からんかった。パットの力加減が非常に難しい。野球は良い当たりが出るとガッツポーズしちゃうね。
はじめてのWiiは軽めのミニゲーム集って感じだったけど、卓球とエアホッケーが対戦してて面白かったな。
それでもやっぱりオレは、複雑なルールを前に小難しい顔をして何時間もコントローラ握っているゲームが大好きなので、手放しにWii Sportsを最高のゲームとは言えないのだけど。
Wii Sportsの異様な敷居の低さは凄いし、リモコンにスピーカ付けてテニスで打ち返した時に振動と音が出るように考えた人は天才だよきっと。そこにはぴーえすすりーとかより、何倍もリアルな感触があるんだ。だから、Wii Sportsが凄いことは確かだ。
硬式テニスやったことないけどね。
時間が無いことを言い訳に2008年から1年半以上も放置していたGBAの『ファイアーエムブレム聖魔の光石』を、遂にクリアした!
プレイ時間は30時間と少し(リセットした分は除く)、総ターン数は534ターンでした。
なんと購入したのは、ちょうど3年前くらい。社会人ゲーマー(笑)
踊り子のテティスとマムクートのミルラも、クラスチェンジは無いけどLv20まで育てた。ミルラの竜石はハマーンの杖で回数を復活できると思って使いまくってたら実は対象外だったのでショック。
封印と烈火のクリア感想を書いておくのを忘れていたらしい。
過去の自分が憎い。
また、iOS 4.3.3へのアップデートにより、一部の言語でiPodの曲の並べ替えが正しくない問題も修正された。
これ、地味に嫌な不具合でうざったかったのだけど、手元のiPod touchでも、iOS 4.3.3へアップデートすることで修正されたことが確認できた。
iOSにしろMac OSにしろ、最近のアップルから提供されるソフトウェアアップデートは「軽微な不具合修正」を謳ってパッチレベルのバージョン番号が増えただけなのに、まるでフルサイズアップデートのごときサイズのファイル(数百MB)ダウンロードを強制されるのは、やめて欲しい。
皆が皆、光回線のある住宅で暮らしている訳ではない。
グーグルは、この方法で成功した!
グーグル会長がビジネスの真髄を初公開!
序文はグーグルCEO兼共同創業者のラリー・ペイジが執筆。
グーグルの現会長・元CEOのエリック・シュミットがグーグルに入社してから目の当たりにしたグーグラー達の異質ぶりと、その文化を保ったままいかにスケールさせて行くか、重視していることや失敗談なども交え赤裸々に書かれている。面白かった。
どちらかと言うと、「大企業の幹部やスタートアップ経営者に宛てられた手紙」と捉えられる内容ではあるが、役職を持たないエンジニアであっても、実践して行こうと改めて思わされるトピックも幾つかあり、どんな立場の人が読んでもそれなりに得るものがあるんじゃないかと感じた。
例えば、この本で典型的グーグラーの素養として度々語られる「スマート・クリエイティブ」、自分が読んだ感覚ではいわゆる「ハッカー」に近い印象なのだけど、イエスを是とする文化や、会議の最適化と集中して情報共有したい時のスタンドアップミーティング、メールへのレスポンスは早く、といったプラクティスは経営に携わらない人でも、デキるタイプの人は大抵やってる内容のように見えるし、意識して実践すると良さそうだ。
1番面白かったのは、やはりグーグルが「採用」を最も重視しているという点で、本の中でも人材採用に関してかなりのページ数が割かれている。グーグルの採用試験問題は、風の噂で時折流れては来るものの、この本では試験問題よりも、「なぜ人材採用が最も大切な仕事なのか?」「どんな成果に対して破格の金銭報酬で応えて、逆に仕事を与えれば良いのはどんな場面か?」といった、多くの人が知りたかった話が書かれている。
身も蓋もないが、グーグルにおいても採用で重視しているのはコネであり、優秀な人ほど優秀な人と繋がっていて紹介できる、に尽きるんだなぁと。日本でも大っぴらには語られないけど、勢いのあるスタートアップなら当然のようにコネ採用をやっている。また、グーグルを辞めて行った人達の活躍についても前向きに語られていて、魅力的なスマート・クリエイティブを自社に引き留める方法も論じられている。次世代の経営者を育てるためのポストも、かなり戦略的に振り分けている事が分かった。
インターネット業界の巨人たるグーグルCEOというポジションの人から見た景色であるため、何度かアップルやマイクロソフト、フェイスブックについて言及される場面があった。エリック・シュミットという人は、元々はアップルの取締役をしていた時期もあって、AndroidとiOSの訴訟合戦があってもスティーブ・ジョブズには敬愛の念を抱いているというか、愛憎相半ばするような感じなのかな。Google WaveはFacebookに完敗の大失敗だったと認め、失敗事業からリソースをどのようにフェードアウトさせるか論も語られている。Google+はまだ諦めていないっぽい(早く諦めて欲しい)。
最後の謝辞では、本編で上司の在り方として「部下のことを知ろう」と書かれていた通りに、驚くほど多くのスマート・クリエイティブ達へのメッセージを送って締められている点も非常に見事だ。読むのにまとまった時間の必要なボリュームだけど、かなり良かった。
会社のSF読みな人から薦められ、何やら超大作シリーズがあるらしい事は知っていたものの、なかなか手に取っていなかった。
完結記念だかSFの賞を受賞した記念だかで、Kindleストアで1巻が無料になっていて、自分のKindleライブラリに追加してあって、とても面白いかつ最後が気になる終わり方をしていたため、まんまと全巻を買って読むことになってしまった。
SFは舞台装置であって、あくまでシリーズのテーマになるのは、感染症、差別と被差別、知性、生物同士の相互理解といった普遍的な概念を描いているように読み取った。
実は年末年始の休暇にかなり終盤まで読み進めていたのだけど、扱われる感染症の話に加えて、「追い詰められた国家の暴走」みたいなところがあまりに現実とリンクしていて、しばらく読むのを止めてしまっていた。シリーズの後半(6巻くらい?)からは、巻末に年表や用語集が掲載されるようになり、読むのを再開する際はこれが役立った。Kindle版でお馴染みの「合本版」だと、年表や用語集ってどうなってるんだろう?
以下は感想です。ネタバレには配慮します。
西暦2803年・人類の入植地「メニー・メニー・シープ」を舞台に、医師のセアキ・カドムが奇妙な感染症を診察することを契機に、怪物や地球外生命体と触れ合ったり、権力者への反体制運動に巻き込まれて行く話。
反体制運動がスカッと成ったところで大どんでん返しが訪れるのでポカーンとしてしまった。この上下巻はしばしば0円セール対象となっているので、気になった人はこれだけ読んでみても良いように思う。
現代(西暦2015年)を舞台に、感染症パンデミックと、感染症から回復したが他人には感染させてしまう人達のコミュニティ救世群(プラクティス)が形成される成り立ちを描く。
序盤はパニックものみたいな展開で、後半に至るほど人の抱える差別的感情を意識させられる。COVID-19の狂騒が続く2022年に読む価値のある物語と言える。基本的には他の巻と独立していて、これだけ読んでも話は完結している(が、細かいところは他と繋がっている)。
メニー・メニー・シープにも子孫の居る、進化の過程で呼吸を必要としなくなった人類である酸素いらず(アンチ・オックス)達が、西暦2300年代の人類が宇宙進出を果たした初期における警邏活動を描いている。宇宙海賊モノというんだろうか? 一番ライトノベルとか少年マンガっぽい痛快アクションとなっている。
酸素いらず(アンチ・オックス)が性的にかなり自由で、LGBT問わないパートナーが多いところのに、一方で地球から連綿と続く宗教にもめちゃくちゃ熱心な辺りが見どころだと思う。これも1冊で完結している(が、やはり他の巻との繋がりが巧みに示唆されている)。
シリーズの超重要人物である恋人たち(ラバーズ)と呼ばれる人型アンドロイドのラゴスを中心とするグループと、救世群(プラクティス)との関わりの始まりが語られる。
シリーズ全編を通してもかなり異色な仕上がりで、ひたすらセックスセックスセックスだという内容のため、ニコニコ動画の『ダンベル何キロ持てる?』MAD動画『お願いセックス』を思い出してしまった。
これも単体で独立した物語ではあるのだけど、他の巻を追っていないと厳しい気がする。
西暦2300年代の農家を舞台とした少女の成長を描く。ノルルスカインとミスチフという、シリーズの二大知的生命体の誕生経緯や、KWh(キーウィ)という単位の電力が通貨単位として取引されること、ロイズ非分極保険社団の傘下会社マツダ・ヒューマノイド・デバイシズ(MHD)などなど、いよいよスペースオペラとしての舞台装置が整って行く感じでわくわくする。ロイズやマツダといった、西暦2000年代にもある組織と縁ありそうか無さそうか絶妙に思わせる名前も良い。
「宇宙に進出した人類にとって、電力やカロリーってどうやって解決してるの?」という当たり前の疑問に答える、のほほんとした農家の話に見せて、かなりハードSF寄りな設定が出てきていると思う。
1人の少女がボーイスカウト・ガールスカウト集団と一緒にキャンプするガールミーツボーイな導入から、救世群(プラクティス)として感染症差別を受ける人々の共産主義・全体主義的で質素な生活と蜂起を描く。個人的には1番お気に入りの巻。ディストピアSFが好きな人も存分に楽しめるのではないだろうか。
分冊版でもPART3まであって、多分シリーズの中で最も長編なのがこの『VI 宿怨』ではないだろうか。「北朝鮮やロシアみたいな国家と上手くやって行かないといつかとんでもない出来事が起こりそうだ」と思いながら読んでいて、その後2022年ロシアのウクライナ侵攻が起きて本当に参ってしまった。
前巻『VI 宿怨』から直接の続きとなる、宇宙規模の冥王斑パンデミック後の世界が語られる。この辺から、話としては独立していなくて完全に続き物なため、単体で楽しむことは難しいように思われる。
『I メニー・メニー・シープ』への直接的な繋がりがいよいよ見えてくるのと同時に、スカウト所属の少年少女が奮闘するジュブナイル作品のようでもある。
『I メニー・メニー・シープ』で登場した怪物の咀嚼者(フェロシアン)が、いかにして人類の入植地「メニー・メニー・シープ」へ到達したか、彼ら彼女らの目的は何なのかが遂に伏線回収される巻。
ネタバレせずに感想を書くのは難しいため割愛。
前後の巻と完全に続き物となっている。この巻については、遺物探検のような不気味さと面白さもある。
某キャラクターが悪堕ちしたのか!? とやや焦った。何を書いてもネタバレしそうで何も書けねぇ……。
最終巻。超新星爆発からマイクロブラックホールから宇宙怪獣大戦争まで、とにかく全部詰め込んだ感じになっている。正直かなりとっ散らかってしまった印象もあり、作者あとがきで最終巻近くは書けなくなってた時期も長かったと明かされていて妙に納得はした。
全編を通して「知性とは?」みたいなものが考察されていて、相互ネットワークで集団知性を獲得する生命体や、ガスや群生植物みたいな生き物など、人間の想像力の外側に居る色んな知的生命が見れたのは良かった。ラゴスお前そんな女たらしで良いのかよ、みたいな思いもありつつ、とにかく風呂敷が畳まれてよかった。
SF大河ではあるのですが、少年マンガ的な快活キャラクターも居るし、群像劇としてもサクサク読めるシリーズです。
個別の感想に書いたとおり、例えば『II 救世群』だけ読んでも、現実の人類がパンデミックを経験した今はかなり考えさせられる内容だと思うし、『VI 宿怨』と前後するシリーズで描かれる人類の差別意識や相互不理解による不幸を発端として起きてしまう大規模戦争のくだりは、かなり読み応えがありました。
しかし余りにも長過ぎて、気軽に他人へ薦められないシリーズであるのも確か。
最近のツッコミ
参号館 日記(ariyasacca)
▼ てーさく [最近のセダンはどれもトランク小さいし、デブの死体だとトランクに入らないんじゃないだろうか。ティーダにいたっては、多分..]
▼ 雷悶 [>プレミオは5ナンバーだった気さえするけど 小型乗用車区分に収まってて結構なことだと思いますが。B4も諸元表見る限り..]