オーストラリアのヴァイオリン奏者を擁するブラックメタルバンド・Ne Obliviscarisがまさかの来日ツアー実現、かつ大阪を飛ばして名古屋と東京だけでライブをするという珍現象が起きた。まだアルバム1枚しか出していないからなのか分からないが、チケットは前売り券2,000円で当日券2,500円。いくら何でも安すぎる! サクッと仕事帰りに見に行くことにした。
会場は名古屋栄TIGHT ROPEというところ。場所は地下鉄栄駅の端っこ13番出口を地上に出て、さらに奥まった歓楽街の路地裏にある雑居ビルの3.5階。親しんでいる音楽のマイナーさ故に、俺も小さめのライブハウスは何度か行ったことがあるんだけど、今回は相当な底辺クラスだと思ったのだった。「何だよ3.5階って…」と思いながら到着してみたら、ほんとに中途半端な高さのところにひっそりと入り口があったし、ハコの中はどう見ても非常口が存在せず、「この雑居ビルでタバコが原因の火事でも起きたら絶対助からんな」と半ば覚悟を決めて入ることとなった。立派な造りで空調も効いていたZepp Nagoyaの快適空間が走馬灯のように脳裏に浮かんだ。
お目当てのNe Obliviscarisも含めて5~6バンドが出演という情報から、少し嫌な予感はしていたのだけど、これが的中してしまった。19:00から開演したのに、22:00になってもメインアクトが登場しないという。後でTwitter眺めてたら22:30過ぎにやっと登場したそうですよ。おかしいだろ…。
集客したいプロモーター側の都合で地元バンドの共演を幾つか入れるのは別に良いんですよ、それ自体は珍しくもないことだから。けどここまで待たされるとは思わないでしょ。これならチケット8,000円で単独公演としてくれた方が嬉しいわ。
出演してたバンドは皆MC達者だし、それぞれ個性的だったけど、さすがに4バンド見たところでテンションが地蔵になりかけて来てしまい、Ne Obliviscarisが演奏する姿は見ないまま帰途についたのだった。
機材トラブルで時間が押す、みたいな事態は許せるけど、今回は明らかに「時間かかることが分かってて共演を増やしてる」感がありありだったので、さすがに頭に来ましたね。このライブハウスには二度と行かないと思います。チケット代は返してくれなくて良いから、時間を返して欲しいね。こっちだって平日の夜に行けるよう色々と調整してんのに。
最近のツッコミ
参号館 日記(ariyasacca)
泊まる覚悟なしにライブ参戦は甘え<br>健康ランド的な施設からのエクストリーム出社が理想でしたね…