小選挙区の「10増10減」となった僕の住んでいる愛知8区では、
それぞれに所属する候補3名が立候補していた。これまでも自民・立民(旧民主党)の候補が小選挙区で当選し、落選した側の候補も比例代表で復活当選して議席を1つずつ確保する結果となるのがお決まりのパターンで、今回も立民候補である伴野豊氏が小選挙区で当選し、自民候補の伊藤忠彦氏が比例復活当選となった。共産党は新人候補を立てたが遠く及ばない得票数となった。
衆院選全体の結果に目を向けると、国民民主党の躍進が目立つ。比例代表で自由民主党の減らした得票数をほぼ国民民主党が丸ごと奪った状況のようだ。僕は以前は比例では共産党に1票を投じていたが、玉木雄一郎が語る、自民党が受け継がなかった「大平正芳の精神」の正体といった記事を読んで以来、玉木雄一郎氏の政策立案の方が、共産党よりも労働者に寄り添っていると考えるようになり、比例で国民民主党に入れるように投票行動を変えている。野党の中で最もまともな経済政策を掲げていると思う。
もともと愛知県は労組の影響が強く「民主王国」などと呼ばれ、2024年現在も旧民主党系の流れを汲む候補が議席を取ることが多い。立憲民主党と議席を分け合う現状を崩すのは重い決断になるが、いずれは愛知の小選挙区にも国民民主党から広く候補が出るといいなぁと思っている。立民・共産・維新(論外)・社民(論外)などは党代表が変わってからの組織ガバナンスが上手く機能しておらず、このところよくない印象を受ける。
有権者の多くが「自民にお灸を据える」で思いっ切り振り切れてしまい政権交代まで行った衆院選の時よりは、それなりにバランスと緊張感のある結果になったのではないか。
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