ヘヴィメタルのライブを見るために関西遠征するついでで、2019年に販売されてきる企画乗車券「奈良満喫フリーきっぷ」を活用して、あちこち奈良を見て行くことにした。
結局前日のライブは21時頃には終わっていたので、そのまま日帰りで名古屋行き新幹線で帰ることも余裕だった訳だが。そこはそれ。もう有給休暇も申請しちゃったので、行くしかないのだ。
奈良満喫フリーきっぷは着地オプションとして販売されていて、僕の場合は新大阪駅着の「EXご利用票」(いわゆるEX-ICで新幹線改札を通過すると出てくるアレ)を持ってみどりの窓口で購入する形となる。
新大阪駅のみどりの窓口は外国人観光客で溢れかえっていて、大阪駅みどりの窓口で買ったら待ち時間ゼロだった。このフリーきっぷでは、
指定区間内の3交通機関が乗り放題で大人3,200円なのだ! 鉄知識が不足していてお得なのかどうか判りかねているが、とにかく買ってしまったからには使って行くぞ!
行く場所をマジで何も決めていなくて、「高い場所で乗り物に乗るのが好き」という雑な趣味から、吉野山か生駒山でロープウェイでも乗るかな~という考えていた。
吉野山へは天王寺駅(大阪阿部野橋駅)から鉄道でのアクセスが良さそうだったため、行ってみると、近鉄特急券販売所に「吉野山ロープウェイは金土日のみ運行」との案内が。いきなり計画頓挫し、修正を迫られたのだった。
とくに何も思い付かず、「とりまテンプレ法隆寺っしょ~」とJRで法隆寺駅に移動した。駅からすぐだと思い込んでいた法隆寺は意外と遠く、駅ロッカーに荷物を預けなかったことを軽く後悔した。
法隆寺の存在する斑鳩地区は外国人観光客をほとんど見かけないものの、全国各地からの修学旅行生たちで溢れかえっていた。ああいう集団行動に混ぜられると天さん(天ぷらさんではない)みたいな一匹狼遠征タイプの人は発狂しそうだな~などと見ていて思った。
自分も修学旅行で一度行ったきりの法隆寺、あらためて来てみると、とにかく敷地が広い。というか京都や奈良の寺社仏閣は大抵やたら広い。
最初の訪問地から歩き回ることになり、かなり疲れてしまったが、天気良かったので楽しめた。気温も5月にしてはやや暑いが、半袖ハーパンなら気持ち良く歩けるかなといった感じ。
ならまち中心部に行っても良かったが、そうするとフリーきっぷの元を取ることが難しくなりそうなため、図書館で借りたガイドブックを適当にめくり、そこそこ大きな扱いで、かつ移動距離も長そうだった長谷寺に行ってみることにした。本当に何も計画してないんだなこの人というのがバレてしまう。
近鉄の長谷寺駅はなかなか古めかしい作りで、駅ロッカーがボロボロで使うのは大変ためらわれるため、またも2泊分の荷物を持ちながら歩く羽目になった。
長谷寺はいわゆる門前町が広く発達していて、寺に行くまでの道のりもなかなか楽しめた。途中の店で柿の葉寿司とざるそばを頂いた。柿の葉寿司うめぇ……。思わずビールが欲しくなったがスーパードライだったため諦めた。
本堂へ向かう途中に登場する、ゆるやかな階段が続く登廊の雰囲気がよかった。伏見稲荷大社の千本鳥居が外国人観光客に大受けするようになって久しいが、ここも人気が出ても良いのになとは思った。コバエみたいな虫が沢山飛んでるから、あまり受けないかも知れないが。
寺院全体が広く、観光客よりもお坊さんの方が沢山すれ違うくらいの静寂ぶりであった。寺の周辺に温泉街(長谷寺温泉)があると事前に知っていれば、ここに宿を取っても良かったな~。
15:00到着予定で宿を取っているため、再び鉄道で近鉄→JRを乗り継いで奈良駅へ。チェックインを済ませて荷物を置いてようやく身軽になった。ならまちと言えば世界遺産の宝庫でありテンプレ観光おじさんの本領発揮と行きたいところであるが、今日はもう歩き疲れたこと、ならまち周辺は外国人観光客と修学旅行生でめちゃ混みなことから、ビールを飲みに行くことにした。
ビール醸造所のやっているタップルームを求めて3軒回ったところ、3軒ともイベント貸切や休業日で入れなかった。フリーきっぷ持ってるのに4駅ぶんくらい彷徨い歩いたぞ……。もはやビールを求めるウォーキングデッドのようになった僕は、宿でもらったクーポンに載っていた串揚げ屋に行って妥協するのだった。
「奈良に来て大阪の串揚げか……」という気持ちは若干あったものの、奈良の名産である野菜を沢山目の前で揚げてくれて満足の行くものであった。あとビールがキリンだった点も良かった。
適当なところで切り上げてコンビニで缶ビールを買ってホテルに帰り、この日はクタクタになっていたため21:30頃に就寝した。
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