ITmedia読者の支持を集めたのは、折りたたみとストレート。両者は拮抗しているが、実数で見るとやや折りたたみが優勢だった。やはりスタンダードなスタイルが人気ということか。その下では、回転2軸とスライドが競っている状況。近頃見なくなったシンプルな回転型の端末は、やや人気で劣っているようだ。
折り畳みとストレートの得票率が共に35%。ストレート端末は需要があるのに製品の選択肢が少な過ぎるね。サッと通話が始められるから、法人需要も根強いと思うんだけど。
回転2軸はシャープを筆頭にどんどん増えているけど、やはりサブ液晶が貧相になるパターンが多いから、12%という数字に表れて来たのではないか。*1
これだけ市場に望まれている現実があるんだから、メーカーも1年に1種くらいはストレート形状の端末をリリースして欲しい。だいいち、「DOLCE」のベールビュー液晶なんて、いかにもストレート端末の覗き見防止にピッタリだと思うんだけど・・・。
*1 小さ過ぎるサブ液晶だと、メール着信時に開かないと読めないのが、個人的にすごく嫌。
傑作ミステリ小説であった『倒錯のロンド』『倒錯の死角』に続くシリーズ完結編と銘打たれた作品。
本の表側から読むと、孤島での連続密室殺人事件を扱った『首吊り島』。本を引っくり返して裏側から読むと、アパートの一室に監禁された小説家がひたすら密室殺人事件を題材とした作品の執筆を強制される『監禁者』。そして真ん中の袋綴じには全ての謎が明かされる『倒錯の帰結』が用意されている。
著者曰く、
『首吊り島』と『監禁者』は、どちらを先に読んでもかまいませんが、『首吊り島』を先に読むことをお勧めします(『監禁者』を先に読むと、驚きが一つ減じます)。
とのことなので、
の順に読んだ。
『首吊り島』では、水がどこにも無い海上の密室で溺死しているというスタンド攻撃でも受けたような謎などが明かされる。一見、倒錯シリーズとは何の関係も無い、独立して完結した物語のように見える。
舞台が『監禁者』に移ってからは、折原一の本領発揮といった感じで、複数人物の一人称視点が次々と登場する。読者は「『首吊り島』は実は作中作だったのか?」「それとも夢オチだったのか?」と混乱しながら読み進めることとなり、最後に驚愕の結末が・・・と思いきや、割とがっかりする結末を迎える。
本作は当然ながら『倒錯のロンド』『倒錯の死角』を読了済みである人に向けて書かれていると思うのだが、どうも「前2作の設定を前提にこんなことやったら面白いんじゃね?」というノリで作ってしまったような急造感が漂っている。
確かに最後には、表面と裏面から二つの物語が収録されていることに対する一定の理由が示されるし、相変わらず折原一は狂人の心理描写をさせたら超一流なんだが、「え、これで終わりなの?」と肩透かしを食らった印象だ。
ちなみに本書で一番笑えるのは、著者が自身を皮肉って作中の人物に語らせている以下のようなくだりである(強調は引用者による)。
女の話は、私の胸に鋭利な刃物のようにぐさりと突き刺さった。それは作家としての僕自身が一番わかっていることなのだ。読者が言うと、作家のプライドを喪失させる。マンネリ、マンネリ。
書評などを読むと、確かにそう書かれている。叙述推理を標榜すると、読者のほうも騙されないように構えて読む。だから、僕もその裏をかいて書くわけだが、成功する確率は本を出すごとに低くなっていった。このままでは先細りだと自分でもわかっている。作風を変えなくてはならないことは僕自身が一番感じているのだ。
ちょwww
読者ども目が肥え過ぎ自重www
これまでの僕は、自分のスタイルにこだわりすぎていたような気がする。『倒錯のロンド』は江戸川乱歩賞に応募して、最終候補に残ったものの、本選考では大差で落選。
そのショックが一種のトラウマになっているのだ。叙述トリックという手法で、世の人に認めさせてやろうと依怙地なほど同じスタイルにこだわった。確かに、一部熱烈なファンは獲得したけれど、一般のミステリ読者にはそっぽを向かれた。
だが、僕は叙述トリックにこだわった。トリックのパターンが数少ないところに、バリエーションを使ったりして、何とかここまで来たと自負している。書いた作品数はおよそ三十。ただ、本人としても、袋小路に入って、その中でもがき苦しんでいるなと感じていた。
何という自虐ネタ・・・。
私は折原一先生を応援しています。
でも『倒錯の帰結』はイマイチだった。
3カラムレイアウトのブログというやつは、どうにも苦手だ。本文と関係の無い情報を読まされている感じがして、とても窮屈だ。
なんとなく視線を左に逸らすと「おっとそれは私の過去エントリリストだ」
圧迫感あるなーと思って視線を右に逸らすと「ユーせっかくだから最近トラックバックされた記事を読んで行ってよ!」
記事を書いている人に興味がある場合は兎も角、検索から初めて辿り着いた人にとっては、おせっかいが過ぎる。ボールすら持っていないのに目の前でひたすらフンフンディフェンスされてる気分になる。これが豆文字フォントだったりすると、もうお腹いっぱい。
RSSリーダーは、上記のような窮屈な視界から解放してくれるので、大変有用だ。
今年度の健康診断へ行って来た。数値を忘れないようにメモ。
満年齢で30歳になるため、検査項目が幾つか増えたのだった。
初めて受けた検査の感想を書く。
あと2kg減らしてぇ…。
iOS 6の残念マップアプリが話題になっている時期での刊行だったので、連休中の読書にと思って買ってみた。
最近のツッコミ
参号館 日記(ariyasacca)
▼ かわはら [俺も食べました。すごく・・・、胡麻ドレッシングでした。そしてモスのライスバーガー焼肉の発売をすごく楽しみにしている俺..]
▼ 雷悶 [そうそう、焼肉復活するんですよね。ものっそい楽しみです。先に期間限定のつくねを食べるかな。]
▼ ユーキさん [>帰結 もう一度 45 名前:ユーキさん ◆Ui8SfUmIUc[sage] 投稿日:2005/09/25(日) ..]
▼ 雷悶 [装丁が凝っているだけに、読み終わってダメだと感じた時のがっかり度は凄まじいものがあるね。]