学生時代の友人と一緒に2泊3日で大阪・関西万博に行ってきた。GW前くらいに「チケット2枚あるけど一緒にどう?」と声をかけられ、あまり乗り気でなかったのと、真夏だけは避けたかったこともあり「どうせスカスカだから閉幕間際でいっしょ~」と返事していて、日曜と祝日に挟まれた2025-09-22をお互い有給休暇を取得して行く日程となった。平日だから空いてると考えての日程決めだったけど、現地での活況ぶりを見る限り、皆が同じこと考えてたなこれ。あと平日ゆえ、関西圏からは遠足や修学旅行でも多くの子どもが団体客として来場しているようだった。
ちょうどアメックスのゴールド・プリファード・カード継続特典フリー・ステイ・ギフトの案内状が届いた時期だったこともあり、「これしかないっしょ~」と大阪のホテルを探したら、ほぼ全てのホテルが大阪・関西万博開催中の期間は利用NGとなっていた。切れてしまう。
よって、新大阪駅から徒歩数分のニューオーサカホテルというホテルを予約した。シティホテルなので普段ぼっち行動で使うビジネスホテルよりは、やや豪華な印象であった。2名2泊37,000円くらいだったが近年の大阪でこの価格が安いのか高いのか正直わからない。部屋は水回りも良かったしコンセントの口も沢山あって不便は無かった。
僕もライブ遠征で何度か大阪に行くとき東海道新幹線は利用したが、だいたい宿泊するのは(ライブハウスが近いこともあって)梅田エリアか難波エリア(いわゆるキタかミナミ)で、新大阪エリアで滞在するのは初めてか10年以上ぶりの経験であった。大体いつもは「通過するエリア」「それほど発展していないビジネス街(新横浜エリアと近いイメージ)」「いつもサムティの看板が目に入る」程度の印象しかなかった。が、インバウンド観光客で盛り上がっている影響か、駅から周辺へとにじみ出るように人で溢れかえっており、高層のホテルやオフィスビルも増えているように見えた。
帰りの新幹線乗車前に土産屋へ寄ったら、30分待ちくらいの列に並ばされて、とんでもない集客力を感じた。
前入りして宿でYouTubeのライブカメラ映像を見ていて、「東ゲートは地獄」という情報ばかり流れていて、当日の移動は暗澹とした気持ちになっていた。
ひとまず御堂筋線→中央線と乗り換えて夢洲駅(ゆめしまえき・読めない)へ10:00過ぎに到着すると、まぁまぁの人混みではあったが、思ったよりは平和だった。入場ゲートに並ぶと既に何度も来場している地元の姉ちゃんが話しかけてきて、「今日は30分くらいで入れるんちゃいます~?」と教えてくれた。ホンマかいなと僕は疑いの目でウンウン頷いて聞いていたが、実際30分くらいで手荷物検査と入場の手続きが完了した。疑ってごめんなさい。
友人が一応企業パビリオンみたいなところを午後から予約してくれてあったが、当然それ以外はまともに入場できそうなパビリオンもコモンズ館くらいしか存在せず、大屋根リングの上を歩いたりするなどテンプレ行動をした。他にやること無いんだもん……。
大屋根リングは圧巻で、大きな建造物が好きな僕にとっては、楽しい体験であった。木の階段みたいなものがあるんだと思い込んでいたけど、ちゃんとエスカレーターが整備されてるのね。
大屋根リングで東ゲート側から西ゲート側まで歩き、実物大ガンダム像も見てきた。こんなポーズが1stガンダムに登場したか疑問ではあるが、青空に映えてかっこよかった。当然だがパビリオンの予約は取れていないため、像を見てガンダムシリーズ年表みたいなやつ眺めて終わりである。
あとは予約が取れていた企業展示である未来の都市(KDDI・日立)というやつと大阪ヘルスケアパピリオンに行った。
未来の都市のやつは、まぁまぁ面白かったが、何だか学生の卒業展示みたいな、取り敢えずブレストで社員から出たアイデアをCGにしてみましたってやっつけ仕事も感じてしまった。
大阪ヘルスケアパピリオンは、予約入場してから強制でスマートフォンに専用アプリをインストールさせられて、アカウント登録まで必要でかなり最悪だった。やってる内容も健康診断みたいなことをやって25年後の自分が生成AIみたいなCGで出力されるという、おもんない内容すぎて厳しかった。エレベーター移動が未来のバス交通体験みたいな感じで浮遊感があり、遊園地アトラクションのようで、これだけが唯一楽しかった。
「夕刻になると人流が減って当日予約も取りやすくなる」といった事前情報があったものの、この日は夕刻になっても(夜間入場組が押し寄せているらしく)全く人流が途絶えず、人の波に酔いそうだったため、18:00前には東ゲートから退館した。朝から夕方までビビるほど行列が続いていたのがオフィシャルショップ(ここでしか買えないミャクミャクグッズがあるらしい?)で、何故そこまでして並びたいのか不明ではあったが、転売ヤーとしては割のいい仕事なんだろうか。
幸い鉄道の遅延や運休に巻き込まれるトラブルも起きず、新大阪駅まで戻ってこれたため、駅構内になるBeer Restraurant GIGIというキリン系列のビアレストランでウェーイした。ブラウマイスターやハートランドも美味しかったが、久々に飲んだ普通の一番搾りがやたら美味く感じられた。
総評としては、大阪・関西万博は前評判でもイマイチだったし自分も行くのは乗り気でなかったが、関西圏の人たちにとっては毎日お祭りが続いてる状況のようなもので、楽し気な雰囲気だったし、自分も行ってみて思った以上に楽しめた。ちょっと人は多すぎる。2025年は阪神タイガースのペナントレース優勝もあったし、関西圏の景気は盛り上がるのではないか。
周囲から「こんな立派な施設もったいないから期間終わっても残してほしい」といった声がよく聞かれたが、ここで維新が調子こいて何もかも遺産として残してしまうと、期間限定だからこそ盛り上がっている駆け込み需要が蒸発して第二のフェスティバルゲート待ったなしの予感しかせず、大屋根リングだけを残して周辺は緑地化して公園として整備するような、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)コースがいいのではないか。僕も名古屋市の藤が丘に住んでいた頃は万博会場の長久手と近かったこともあって、万博閉幕後に住民によって開催される休日のマルシェなどちょくちょく見に行っていた。とにかく現地住民に親しまれて活用される施設になるのが一番だと思っている。IR施設(賭場?)としてさらに観光客を呼び込みたい意向も、東京に比肩する大阪の盛り上がりを見ると、わからんでもないが。地に足のついた整備が大事じゃないかなぁ。
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