ariyasacca

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2020-11-30 (月) [長年日記]

[雑記]ASUS Mini PC PN50でAMD Ryzenデビューした

自宅のWindows PCは3年半前に購入したIntel NUC(NUC6i5SYH)を使っているのだが、IntelのCPUプロセスルールが全然順調に進捗しておらず、期待できそうな次期モデルがなかなか発表されない。一方で、AMD Ryzenシリーズが躍進しており評判が良いこともあって、気になっていた小型ベアボーンキットASUS Mini PC PN50がAmazonで販売が始まっていて、2020年10月のポイントアップキャンペーンでSSDとメモリもセール対象になっていたのを見て、思わずポチっと買ってしまった。

【写真】

NUCに取り付けているSSDの不調

Mini PC PN50をポチった当初は「年末年始の休みにでも組んでゆっくり移行するか」くらいの感じでのんびり構えていた。が、11月に入って使っているNUCに挿しているストレージのSATA SSDがbad sectorを連発するようになり、度々ブルースクリーン画面に遭遇するように。

「ええ~……。CrystalDiskInfoで時々見ている限りは無問題なんだけど」と納得行かなかったものの、ハードウェアは壊れるときは壊れるものだと割り切って、移行を早めることを決意。

ひとまず不良セクタに関してはググるとよく出てくるchkdskの実行を参考に、管理者権限のコマンドプロンプトで

chkdsk /r

を実行して何時間か放置しておいたら、幸い回収されて、最新の差分バックアップで外部ストレージに更新できた。

10月に買った分にブラックフライデーでM.2 SSDを追加購入して組み上げ

激しい発熱と聞いてて避けていたM.2 SSDであったが、物は試しで使ってみるかと2020年のAmazonブラックフライデーセールで安くなっていたものを追加購入し、Windows OSのインストールはこちらにしてPCをセットアップ。

Intel NUCも小型ながらよく練られた箱で感心したが、このPN50もなかなか気の利いた造りになっていた。とくに2.5インチSATA SSDが蓋の裏側にそのまま収められて、ケーブルを全く気にしなくて良いのは素晴らしい。

【写真】PN50に各種パーツを装着したところ

サイズ感はNUCとほぼ同じ

組み上げたサイズ感は、それまで使っていたIntel NUCとほぼ同じ。PN50の方がシャープで角ばったケースであるため、NUCと違って角に指が当たると痛い。

USB 3.2 Gen2 Type-Cポートが前後1つずつあって、どちらも画面出力が可能(片方が充電も可能)というのは、なかなかモダンなインタフェースだと思う。NUCも最新機種ならこんな感じなのかな。

Type-C以外にも背面にHDMIポートとDisplayPortがあり、最大4画面出力ができるらしい。Mini DisplayPortじゃなくフル規格のDisplayPortというのは個人的にポイント高い。Mac miniでもMini DisplayPortの採用が多かったけど、需要が少ないのかケーブルの選択肢が少ないしアダプタ噛ませるのも面倒なので。ちょうど自室のモニターはDisplayPortが空いているので、これで接続することにした。

【写真】PN50とNUCを重ねたところ

[雑記]PN50を組むために買ったパーツ一式

今回の新調に際して買ったPCパーツは以下のような感じ。Amazonの注文履歴から確認したら、計86,940円だった。

CPU AMD Ryzen R5 4500U(ベアボーンキットPN50に装着済み)
メモリCrucial PC4-21300(DDR4-2666) 16GB×2枚
SSD NVMeASX8100NP-512GT-C
SSD SATACrucial 2.5インチSSD 2TB MX500

ASUS Mini PC PN50

まさにコイツを知らなかったら今回AMDにスイッチすることは無かったという製品で、先のエントリで紹介した充実のインタフェースに加え、Wi-Fi 6サポートの無線LANカードが組み込まれていたり、メモリースロットも最大64GBまで対応していたりと小さいのにパワフルである。

Windowsインストール後に1つハマったことがあって、「電源メニューからスリープ入れないな、何故」と悩んでいたら、付属CD-ROMのドライバーを入れていなかったからだった。AMD Radeon Graphicsドライバーを入れて解決した。最近のWindowsは標準ドライバーでほぼ困らないから変なところでハマってしまった。NUCの時はあらかじめダウンロードしていたけど、ASUSは古式ゆかしいドライバーCD-ROMが付属しているのだ。この製品、外箱がNUCの倍くらいあって、CD-ROMやらVESAマウンタやら盛りだくさんで入っているぞ。

PN50シリーズはAMDだけでなくIntelのCPUが組み込まれた製品も出ているようだけど、やっぱりAMDの方が安いようだ。安い・速いといいこと尽くめだ。

自分が買った時の価格は47,800円。

Crucial PC4-21300(DDR4-2666)

PN50では速度DDR4-3200MHzまでサポートされているのだけど、セール品のDDR4-2666MHzモジュールとの価格差がデカく、悩んだが安い方に釣られてしまった。2枚挿して、問題なく動いている。

AMDの内蔵GPUは高速なメモリをどかんと積んだ方が調子いいとは聞くので、DDR4-3200MHzの32GBモジュールがもっと安くなったら乗り換えを検討しよう。

自分が買った時の価格は10,000円くらい。マジで安い。Amazonのセール恐るべし。

ASX8100NP-512GT-C

M2. SSDのメーカーには全然詳しくないが、セールで安くなっていたのでポチっと買ってしまった。ADATA XPGの製品は、どうも組み付けられているモジュールがメーカーガチャっぽくて大丈夫か若干心配だが安さには勝てなかった。

とにかく熱にビビっていたのだけど、この製品にはアルミ製(?)のヒートシンクが同梱されていて、かなり薄いため小さなPN50のケース内スペースでも、ヒートシンク装着したまま収まった。何も調べず値段だけに釣られて買った製品で、これは想定外だったがありがたい。

冬ということもあるけど、全然熱くならずサーマルスロットリングの心配は無さそうである。夏が来たらどうか心配ではあるが。

PCIe 3.0なのでPCIe 4.0と比べたら控えめなのだろうけど、とにかく引くほど速い。サーバーのストレージもどんどんNVMeに置き換わってる訳だわ……。

価格はAmazonブラックフライデーで512GBモデルが6,980円。いい買い物した。

Crucial 2.5インチSSD 2TB MX500

元々は、それまで使っていたIntel NUCと同様に、2.5インチSSDのみ装着してOSインストールする事を考えていた。

前の750GBモデルは空き容量が100GB程度になっており、不調の原因も空き容量が確保できていないせいだったのかなぁと今にして思うところである。先々の心配が無いようにと、2TBモデルにした。

PN50のクセなのか、2.5インチドライブ側が0番目のストレージと認識されるらしく、

  • 0番目ストレージ→2TBのDドライブ
  • 1番目のストレージ→512GBのCドライブ(Windowsインストール対象)

と、あべこべで変な感じになってしまった。とくにOSブートで変な挙動もしていないから、あまり気にしないことにする。

自分が買った時の価格は21,000円くらい。2020年現在のバリューなラインは500GB~1TBだと思っていて、セール価格でもやや割高に感じたが、将来の安心を買った。

Windows 10のライセンスをNUC→PN50に移動する

今回初めてやった操作で、自分は全然知らなかったんだけど、Windows 10ってハードウェアの構成変更だったらそれまでのPCで使ってたライセンスをそのまま新しい方に移動できるんですね。携帯電話を機種変更してもSIMカードを挿し変えたら番号そのままで使えるようなイメージだろうか。

Microsoftのハードウェア構成の変更後に Windows 10 のライセンス認証をもう一度行うで解説されている通り、Intel NUC側で自分のMicrosoftアカウントとデジタルライセンスを紐づけておいて、新しく買ってWindowsのインストールしたPN50側で認証したら、あっさり認証済みハードウェアとして使えるようになった。

PC組むたびにDSP版をパーツショップに買いに行ってた時代のおじさんからすると、隔世の感ですよ……。もうMicrosoftは買い切りのOSではなくサブスクリプションで稼ぐ会社に変わっているんだな。

[雑記][Software]CドライブSSDの負荷を気にしながら色々とWindows 10の設定したメモ

ここからは雑なメモです。PN50にスイッチするまで使っていたNUCのSSDが突然不調になったのは正直参った。ので、今回はSSD、とくにCドライブ側のM2. SSDにあまり書き込みが行われないように使いたい。

やったこと

  • 仮想メモリ無効化/ハイバネーション無効化
  • テンポラリファイルの書き込み場所をRamdiskに
    • 「Ramdiskとか懐かしい~ 32bit OSの壁かよ~~~」という感じだが、大容量メモリ時代だしRamdiskやってみるかとImDisk Toolkitというオープンソースのツールを導入
    • Rドライブとして8GBのRamdiskを作成し、メインで使っているFirefoxのディスクキャッシュもこのドライブにした
  • WSL2のUbuntuボリュームもCドライブ→Dドライブに移動
    • WSL2でUbuntuを使えるようにするを参考に、LxRunOfflineというオープンソースのツールで「‪D:\wsl2\Ubuntu-20.04」に移動した
    • また、Dドライブ側の書き込み回数も減らせるようWSL コマンドと起動構成というMicrosoftのドキュメントに書かれている通り、swapサイズを0で指定しておいた

久しぶりにRamdiskを使ったけど、書き込み回数とかを気にしないで使えるとなると、一時ファイル以外にも何か使い方は無いか考えてしまうな。例えばiTunesでCDリッピングする時もRamdiskに書き出して、完了後にSSDへ移動させるとかできないものだろうか(調べていない)。

【スクリーンショット】Ramディスクを6GB設定


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