ariyasacca

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2019-04-16 (火) [長年日記]

[ゲーム]『ゲーム界のトップに立った天才プログラマー 岩田聡の原点: 高校同期生26人の証言』読んだ

Amazonプライム加入者特典として月に1冊Kindleの対象本を無料で読めるKindleオーナーライブラリーで読んだ。個人的にオーナーライブラリーは微妙なタイトルばかりで余り利用していないのだけど、尊敬する岩田聡・元任天堂社長の本だったため、以前からあとで読むリストに入れていたタイトルである。

  • 同級生からのインタビューをまとめた本という事で、人によって岩田少年がどんな人物に映っていたか、色んな見え方があって面白い。
  • 岩田さんの育った環境として、1972年の五輪特需に湧く、高度経済成長期における北海道札幌市の様子も触れられており、「へぇ」という新鮮さがある。
  • 編集が入っているのか入っていないのか定かでないが、文章としては一般的なルポに比べて、やや甘さがあるように感じる。
    • 例えば岩田少年がプログラミングに興味を持ってやり始める前後で、「現代ならベーシックを使う」みたいな補足が入るが、さすがに2010年代にベーシックは選ばないのではないか。
  • 学校卒業後に編集された同期会の文集に寄せたテキストを本書に載せるのは違和感が無かったものの、故人の卒業文集や学習ノートが掲載されているのは、ちょっと嫌だなぁという感想を持った。
    • 人の黒歴史を暴くみたいなところが引っかかる。まぁ有名税みたいなものなのかも知れないが。
    • 逆に表紙の写真などは、プロのカメラマンが、岩田さんの通っていた高校の卒業式での一幕を撮ったものだそうで、このガッツポーズに至る下りは大変面白く読んだ。
  • 前半が少年時代で後半は社会に出て以降のエピソードを紹介する構成となっている。
    • 本書で初めて知った事実として、HAL研究所や任天堂の社長に就任してからも、高校やバレーボール部の同期会に何度か顔を出しているというのは驚きだった。
    • 当然ながら同期の中では1番の出世頭なのだけど、氏の飾らない人物像が窺える話が多くて良かった。中でも同級生の子供が任天堂に入社したと聞いて、「全社員と1人ずつ話したい」とお子さんのことを詳しく聞く下りがめっちゃ好き。
  • 逝去される直前まで、同期会に出席する意向だったことを読んだ時は、とても悲しく喪失感があった。現地で会えることを楽しみにしていて訃報を届けられた同級生各位の悲しみはいかほどだろう。

任天堂ヒストリーや氏のキャリア・ゲーム哲学といったものを読みたい人は、「社長が訊く」のようなオンラインテキストや、しっかりしたゲームライターのまとめた業界本を読んだ方が良いでしょう。

氏のプログラミングやゲーム哲学に関して新しい情報は無いし、最初に述べた通り文章として甘い点は幾つかあるものの、少年時代から続く着飾らない関係性における岩田聡さんの人物像を知ることのできる1冊です。読む時間としては数時間です。岩田聡ファンなら読む価値あり。

ゲーム界のトップに立った天才プログラマー 岩田聡の原点: 高校同期生26人の証言(岩田聡の記録を残す会)


最近のツッコミ

  1. 雷悶 (2023-06-24(土)22:25)「新大阪駅で降りると必ず視界に入るサムティ行くしかないのか~?」
  2. ブリネル (2023-06-24(土)20:58)「次はサムティアンド箕面ビールツアーしかないっしょ〜 DIE WITH ZERO〜」
  3. 雷悶 (2023-03-08(水)19:02)「10年後にはリゾマンを購入している筈っしょ~(言うだけ)」

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