ariyasacca

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2018-12-29 (土) [長年日記]

[雑記]2018年後半にKindleで買って面白かったマンガ

iPad miniのストレージ内にまだまだ電子積読されまくってるのですが、読んだ作品の中でとくに面白かったものを紹介してみる。

『テロール教授の怪しい授業』

表紙・タイトル共に強烈で、惹かれたらジャケ買いしてOKなマンガ。

人が何故、怪しい自己啓発サークルに入ったり、テロリズムに走ってしまうのか? そもそもテロの定義とは? といった示唆を多く含んだ作品で、個性爆発なキャラクター造形も相まってかなり面白い。

第1話はオンラインでも読めるので、気になったら是非。

テロール教授の怪しい授業(1) (モーニングコミックス)(カルロゼン)

『ふたりモノローグ』

前髪パッツンな麻積村ひなたとギャルギャルした御厨みかげが、互いに子供時代の友人だった事に気付いて交流を再開するのだが、御厨みかげの歪んだ妄想がどんどんエスカレートしてしまう百合作品。

とにかく強めのデフォルメが効いたキャラクター達のモノローグでどんどん勘違いが斜め上に走ってしまい、それを眺めている読者はひたすら笑える。

表紙の主人公2人以外にも、強烈な友人が続々と登場して来るので、最新刊まで休む間もなく面白い。佐呂間由依ちゃんのドMモノローグとか毎回ほんと笑ってしまう。

人から勧められて買った作品なのだけどこれは大当たりだった。絵柄にややクセがあり、妄想モノローグがエスカレートしている最中はもはやクリーチャーのようにすら見えるのですが、苦手でなければ是非おすすめ。

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『デッドマウント・デスプレイ』

異世界→現代への転生モノ。絵柄が非常にスタイリッシュで、残忍表現も淡々と描写されていながら、どこか抜けた台詞のギャグもテンポよく入っている。

現代の新宿を舞台に、異世界の文法である魔術やアンデッドといった概念を上手く溶け込ませていて今後の展開が楽しみな作品である。1話ラストの「主人公そっちかよ!」は叙述トリックのようでもあり、見事。

主人公のバディとなる殺し屋の女の子のおっぱいが大きい。

デッドマウント・デスプレイ 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)(成田良悟)

『星明かりグラフィクス』

芸大を舞台に、潔癖症の天才肌・吉持星とコミュ力抜群で面倒見の良い園部明里のコンビによる学園生活を描いた青春群像劇。

本の装丁というかデザインがとても凝っていて、Kindle版でも表紙をめくった直後に「おっ」となること請け合い。

『げんしけん』のような雰囲気が好きだった人にはハマること間違いなし。3巻完結。

星明かりグラフィクス 3 (HARTA COMIX)(山本 和音)

『井地さんちは素直になれない』

父親のことが大好きな高校生の娘と、娘のことが大好きな会社員の父による二人暮らしコメディ。

大好きといっても恋愛感情でなく「尊い」的な感情であり、別居中の母が時折乱入してくることでその辺りの感情というか距離感が整理されている。

全体的にすれ違いキャッキャウフフな話がひたすら続くので、同じ作者のゲテモノ調理マンガ『桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?』とは全然違った雰囲気で新鮮。こちらの作品ではキンタマを食べたりはしない。

井地さんちは素直になれない【カラーページ増量版】(1) (バンブーコミックス)(ぽんとごたんだ)

『マドンナはガラスケースの中』

爬虫類飼育系ラブコメ。めちゃくちゃ大人っぽい爬虫類好き少女の由莉ちゃんが、爬虫類ペットショップの冴えない店員である裕也のところに来店したところから始まる。

幕間としてちょくちょく作者が飼ってる爬虫類の飼育Tips解説マンガを挟んでいて、あぁ本当に好きなんだろうなぁと伝わってくる。しかしエサとなるGを部屋で繁殖させるなんて、爬虫類の飼育はハードルが高いな… 俺には無理だ。

2巻完結済み。ラストも凄く美しいので、爬虫類云々は抜きにして良質な短編ラブコメ読みたい人におすすめ。

マドンナはガラスケースの中(1) (リュエルコミックス)(スガワラ エスコ)

『ど根性ガエルの娘』

「話題になっているがクソ重い話」とは聞いていて、ずっとKindle版を買ったまま積んでいた。読み始めてみたら、まぁ噂に違わず重い話であった。

『ど根性ガエル』以降ヒット作に恵まれずDV男になってしまった父親と、そんな父親に激しく依存している母親に育てられた娘(と弟)の述懐譚。

カーチャンが比較的可愛らしい雰囲気に描かれているのだけど、巻が進むにつれて、この人も全然まともではない事が徐々に明らかとなり、救いが無い気分になってくる。

4巻まで読むと、作者は全てを描き切る覚悟を決めたのだなぁという凄味さえ伝わってくる。万人におすすめできるものではないが、話題になることは良くわかる作品。

ど根性ガエルの娘 1 (ヤングアニマルコミックス)(大月悠祐子)

『しかばね少女と描かない画家』

全2巻完結済み。表紙から受ける印象とは随分と違って、どこかコミカルで内容はゴシックホラー風味。

死体からできた少女のリリの快活な可愛さと、ちょっとしたことで腕がぽろっと取れてしまうおどろしさの同居した不思議な作品。

しかばね少女と描かない画家: 1 (ZERO-SUMコミックス)(神江 ちず)

『無能なナナ』

異能を抱えた少年少女が訓練する孤島の学園で巻き起こるサスペンス。

ほっこり可愛らしい絵柄だけど学園モノではなく知略戦で、『DEATH NOTE』のような展開を想像するのが正しい。一見重要そうな人物もどんどん死んで行く。

ダラダラした引き延ばしが無いため進行も早く、最新4巻までで物語上の重要キャラクターに転機が訪れて、新たな展開が始まりそうな気配。かなり面白い。

無能なナナ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)(るーすぼーい)

『裏世界ピクニック』

現代から扉を介して繋がってしまった「裏世界」を探索するサバイバル。原作ノベルは未読。

怪談風に仕立てられた裏世界のおどろおどろしい謎生物の気色悪さや絶望感、これはかなり面白い。主要キャラクター全員が一見まともに見えて実は頭のネジが少しずつ外れてる点も良い。続きが楽しみな作品。

裏世界ピクニック 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)(宮澤伊織)

『私は君を泣かせたい』

優等生な女の子と不良少女が映画研究部でダラダラ過ごしながら少しずつ仲良くなって行く作品。

百合というか友情というか、主人公2人の他にもう1カップル登場して、こっちの方が百合百合しい。

3巻完結済み。1巻→2巻→3巻と、表紙が主人公2人の距離感をとても上手く表していて美しい。

私は君を泣かせたい 3 (ヤングアニマルコミックス)(文尾文)

『罠ガール』

もうタイトルと表紙で中身が予想できてしまって、その期待を裏切らない中身に仕上がっている。

害獣を「罠を仕掛けて捕まえる」だけでなく、さばくところまでキッチリ描かれていて、普段知らない雑学を知ることのできる作品でもある。

『山賊ダイアリー』『ソウナンですか?』が好きなら間違いなし。

罠ガール(1) (電撃コミックスNEXT)(緑山 のぶひろ)

『ふたりのじかん』

スキだらけな先輩と部室でイチャコラするだけのマンガ。

男主人公の妹や、同作者による別作品からのスターシステム出張でいい感じに話が膨らみそうだった2巻で終わってしまった。もう少し読みたかった。

ふたりのじかん(1) (バンブーコミックス)(おにお)

『ぱらのま』

アンニュイな雰囲気を漂わせるナイスバディな「残念なお姉さん」が思い付きから鉄道旅に出かけて現地の温泉や名物を楽しむ小旅行マンガ。

乗り鉄でなくても楽しめる。お姉さんの慕うお兄ちゃんが今後どうストーリーに絡んでくるのか? そもそもストーリーラインは存在するのか? と3巻以降が今から気になる作品。

鉄道旅とメシとジト目お姉さん、今までにありそうでなかった取り合わせでかなり面白い。

ぱらのま 2 (楽園コミックス)(kashmir)

『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』

異世界転生後300年間スライムだけを倒し続けて伝説級の魔女になってしまった主人公アズサと、アズサの元に集まったドラゴンやエルフといった仲間によるスローライフコメディ。

表紙を見ての通り、キャラクターがとにかく可愛いし、スローライフ時々バトルといった感じのゆるい展開でひたすら癒される。

原作ノベルは未読。続刊が楽しみな作品。

スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 2巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)(森田季節(GAノベル/SBクリエイティブ刊))

『STEINS;GATE 恩讐のブラウニアンモーション』

アニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』も最高だったシュタゲシリーズからのスピンオフ作品。

あの「ミスターブラウン」が主人公で、かつ岡部達と出会う前の物語。原作シュタゲの流れを壊さず自然と補完させる上手いストーリーになっている。シュタゲが好きならおすすめ。

2巻完結済み。

STEINS;GATE 恩讐のブラウニアンモーション(1) (ファミ通クリアコミックス)(溝口 岳史)

『ゴブリンスレイヤー』

「ダークファンタジー? 言うてもラノベ原作のゆる~いノリやろ~」と舐めてかかったら、本当にダークな、ひたすらゴブリンだけを刈り続けるキレッキレの内容であった。そのゴブリン達の生態が、また狂暴で恐ろしいことよ。

海外ハイファンタジー由来と思われる種族の設定もしっかりしており、とにかく世界観がきちんと構築された上で、魅力的なキャラクターと狂暴なゴブリンの対比が美しい。ゴブリンにはゴブリンという種族としての生存目的がある訳で、『HUNTER×HUNTER』キメラアント編を思い出してしまう。

外伝『イヤーワン』の方も楽しく読んでます。すごい。参った。『ベルセルク』が何年に1冊しか出なくて枯渇しかけたダークファンタジー成分は本作で補充しよう。おすすめ。

ゴブリンスレイヤー 1巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)(蝸牛くも(GA文庫/SBクリエイティブ刊))

『図書館の大魔術師』

圧倒的な画力で構築された「書」を巡る良質なファンタジー。「本を読む」という行為のプリミティブな楽しさを思い出させてくれる素晴らしい物語。

この作者さん、かつてはジャンプSQでお色気ムンムンなファンタジーを連載していたのだけど、本作『図書館の大魔術師』の方が描きたいものを描いてることが伝わってくる。SQ編集部の方針がダメだったのかな…。

原作が付いてないという事が信じられないくらい、世界設定や言葉遣いの端々がしっかり構築されていて、それでいて画力も凄まじいの一言。2010年代を代表する作品の一つになると思います。絶対読みましょう。

図書館の大魔術師(1) (アフタヌーンコミックス)(泉光)

『出会い系サイトで妹と出会う話』

タイトルだけ見て「実話を基にしたノンフィクションなのか?」と思ったが、読んでみたら架空の姉妹モノ百合作品であった。

甘くて可愛らしいイチャイチャぶりで、『徒然チルドレン』のようなノリが好きで百合にも抵抗が無い人ならどストライクでしょう。

出会い系サイトで妹と出会う話 (電撃コミックスNEXT)(もちオーレ)

『踏切時間』

「踏切を待ってる時間」をテーマにしたオムニバスコメディ。

踏切だけを切り口によくこれだけ話を思い付くなと感心する。何巻か続けて読んでいると、連作になってるコンビが居ることを発見できて楽しい。

踏切時間 : 1 (アクションコミックス)(里好)

『二人は底辺』

続刊中の注目作『来世は他人がいい』の前日譚というか副読本といえる、ヤクザの娘・染井吉乃と一家の構成員・翔真が出会うまでの話。

幼い時代の吉乃が「あぁ吉乃って小さい頃からこんなこと言ってそう」とめちゃくちゃ腑に落ちる。

繰り返しになるけど、これだけ読んでも意味をなさない作品であるので、読むときは『来世は他人がいい』とセットで。どちらを先に読んでも大丈夫です。

二人は底辺 (ZERO-SUMコミックス)(小西 明日翔)

『どるから』

K-1石井館長が事故で女子高生に転生して、さびれた空手道場を再興させて行くストーリー。

設定ばブッ飛んでいて出オチに思わせておいて、結構真面目にサブスクリプションモデルの解説なんかがされていて想定外な面白さがある。

この先どうやって広げた風呂敷を畳むつもりなのか予想もつかない、という意味でも注目作品。

どるから (1) (バンブーコミックス)(石井和義)


最近のツッコミ

  1. 雷悶 (2023-06-24(土)22:25)「新大阪駅で降りると必ず視界に入るサムティ行くしかないのか~?」
  2. ブリネル (2023-06-24(土)20:58)「次はサムティアンド箕面ビールツアーしかないっしょ〜 DIE WITH ZERO〜」
  3. 雷悶 (2023-03-08(水)19:02)「10年後にはリゾマンを購入している筈っしょ~(言うだけ)」

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