IaaS領域にフォーカスして、AWSやOpenStackといったクラウドインフラがどういった視点でWeb API(仮想マシンインスタンス作成やオブジェクトストレージアクセス)を設計・提供しているかを名前の通り図表多めで解説した本。
最大手のクラウドサービスであるAWSとプライベートクラウド用のオープンソース実装であるOpenStackとの違いや、OpenStackの内部実装における処理の流れを易しめに追っている点が特徴。「ここで仮想マシン作成のリクエストを受け付けるとレスポンスを返してジョブキューに突っ込まれるから云々」って解説されると、クラウドコントロール画面を思い浮かべて「ああ~」って腹落ちしながら読み進められる。
しかしOpenStackって内部的に使っていた用語が、後から登場した技術に次々と取って変わられて、ことごとく運が無いなって不憫になってしまった。例えばSwift(S3相当のオブジェクトストレージ)とかコンテナ(S3バケット相当の単位)とかさ……。
後半は難解な内容になって来て、流して読んでしまったのだけども、4章『ITインフラの進化とAPIの考え方』辺りまでは凄く俯瞰的かつ易しめにまとまっていて、IT企業の教育資料にも良さそうという印象を持った。
年初から計画していた通り、メインで使っていたリーダーズカードに付帯しているとAmazon限定デポジットを全て使い切り、かつ2ヶ月間ずっと利用額ゼロで移行を忘れた引き落とし設定も無しと判断できたので、ジャックスのカスタマーセンターに電話して解約した。
2016年4月現在のカード構成はこんな感じになった。
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