気持ち良く晴れた休日だったので、あらかじめ前売り券を購入してあったベルギービールウィークエンド名古屋に行った。
昼過ぎに名駅から栄ミナミの歩行者天国を歩いて会場の久屋大通公園まで行ったところ、この時間帯から既に人が多かった。翌日からしばらく雨予報だったから、今日にした人が多かったのかも知れない(自分もそのクチ)。
どうでも良いけど名古屋のビールクズイベントは大概ここで開催されるのが定番になりつつある気がする。
ベルギービールウィークエンドには初めて参加したのだけど、
最初にもらったコインで3種類か4種類くらいのビールが楽しめるようになっていて、足りない人は都度コインを買い足したら良いようだ。個人的にはオクフェスよりもこの方式の方が好みだった。オクフェスはビールジョッキがでか過ぎて飲み切るまでにぬるくなるし、数杯飲むと酔いが回ってしまう。
どうせ会場で売ってるフード類は高いだろうということで、すぐ近くのモスでホットドッグとポテトを買い込んで行った。青空を眺めながらホットドッグとビールの組み合わせはとても幸せな気分になるので、モスは全国の店舗にテラス席とビールメニューを整備すべきである。周りではじゃがりこを持ち込んでる人も多かったかな。ちょっと羨ましかった。
僕はホワイトビールが好きなので、ヒューガルデンやヴェデットみたいに普段から買える以外の珍しい銘柄を飲んで回った。
会場では最初にもらったグラスを使い回してずっと使うのだけど、洗浄機があって、グラスを逆さまにして押し付けると水が勢い良く噴き出して漱げるようになってた。かっこ良いし面白かった。
なかなか楽しいイベントだった。定番化して今後も名古屋で開催されると嬉しい。
B00BAMJIWS
不老不死が実現した日本。しかし、法律により百年後に死ななければならない――永遠の若さを手に入れた日本国民に、百年目の“死の強制”が迫っていた。自ら選んだ生の期限に人々は、恐怖する! 第66回 日本推理作家協会賞受賞作。
Kindleの半額セールで購入。非常に面白い大作だった。
SFではあるのだけれど、第二次世界大戦における「日本の敗け方」の時点から歴史が分岐してifの世界に入っており、現代の日本と良く似ているけど少し違う「日本共和国」が舞台となっている。
序盤は、不老長寿の技術が導入された国では必ず施行しなければならない「生存制限法」の日本国内版「百年法」成立を巡って奔走する官僚達を中心として描かれている。これがまた日本人の決められない性分が巧く描写されており、世界中で最後まで「生存制限法」が施行されていないのが日本だけだったり、アメリカに右へ倣えで生存期間は100年と決めてしまったり。
上巻から下巻にかけては、「ヒトは不老長寿を手に入れた世界でどうなるのか?」という問題に様々な人物の視点から切り込んでおり、とても考えさせられる内容に仕上がっていた。何と言うか、不老長寿が実現しても、若者ばかりが苦労を背負わされている辺り、現代の年金と全く同じで、どういう世界に在っても日本って日本なんだなと。
政治工作、国民投票、独裁者などなど、扱われているテーマは不老長寿以外にも面白いものばかりで、やや愛国心が煽られ過ぎの結末ではあるのだけれど、色んな人にお薦めできる一冊。
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