2011-03-14にオープンしたJR東海のリニア・鉄道館へ行って来た。オープン以来、結構な盛況と聞いていたので、連休の中日でカレンダー上は平日となる今日を狙って行ってみたものの、さすがにまだまだ人が多かった。
入場券を購入して(モバイルSuicaで買えた)順路に従い中へ入ると、いきなり「ババーン!」と展示車両が並んでいて、なかなか圧巻である。
愛知万博で展示されていたといわれるリニアモーターカーも「超伝導リニア」と称されて置かれてあり、客室の中に入って見学出来る。客室の印象は、あんまり新幹線と変わらない(当たり前か)。
話に聞いたことがあるだけで実物を見たことが無かったドクターイエロー車両も展示されていた。
ベースとなっているのは、ごく初期の新幹線のようだ。かわいい。こいつの顔は「こだま」のイメージが強い。
他にも、食堂車のある時代の新幹線車両などが展示されていて、懐かしい気持ちになった。
新幹線の仕組みを知ってもらうための展示として、凝ったつくりの模型も色々と並んでいた。
スイッチでパンタグラフが切り替わる様を視覚的に確認出来る模型や、実際に模型を揺らすことで地震災害へ備えられていることを学習出来る模型などがあった。不謹慎厨からクレームが来ないか心配である。
2Fでは大きなスペースを取って、日本の国から今日までの東海道周りにおける鉄等についての歴史展示が行われていた。
ここは、各年代の展示を前にiPadみたいなタブレットが設置さあれており、当時の新聞をフリックやピンチインといったタブレットでお馴染みの操作で閲覧が可能だった。これがなかなか面白い。
JR東海の行っている展示だから、新幹線の素晴らしさが前面に押し出されて歴史を語られるのは分かるんだけど、ムズムズした形容し難い感情も持ってしまう。
「東京オリンピックまでに何としても開業するぞ!」というプロジェクトは見方を変えればデスマーチそのものだし、難所と呼ばれた峠にトンネルを掘削するのも決して綺麗ごとだけでは済まなかったんじゃないかなぁ、とか。
こういうことを考えてしまうのは、素晴らしいものとして喧伝されていた原子力発電が福島原発の1件で八方からフルボッコにされているニュースを見たことが影響しているのかも知れない。ちょっとのミスで、新幹線が掌を返したように叩かれる未来もあるのかなぁ、的な。自分の中で、福島原発のニュースで最も印象に残っている写真は、双葉町の道路に架かる「原子力 明るい未来の エネルギー」「原子力 正しい理解で 豊かなくらし」という標語のアーチである。
「おおっ」と思ったのが、N700シミュレータというやつで、抽選に申し込んで当選した人がシミュレータの運転室に入って運転を体験出来るんだけど、申し込んでない人でも運転に乗り合わせてシミュレータの景色を眺めることが可能となっている。
これが、曲面で構成される超ワイドモニターの画像とリンクしてちゃんと横Gが掛かかるので、妙なリアリティがあって大変面白かった。
といった、一部の混雑している展示はパスしてしまったのだけど、十分に楽しめる施設だった。
家族連れで来ていて、お子さんに説明している親御さんの目も思わず子供の頃に戻ってしまう光景に何度か出くわして、何とも微笑ましい気分になった。
じきに東海近辺の小中学校では、社会見学の定番コースに加わるのかな、と思った。
最近のツッコミ
参号館 日記(ariyasacca)
新幹線…N700…ドクターイエロー…。ハァハァ…!(新幹線好き(とくに西の))
>やまもち店長<br>混雑が落ち着いた頃に遊びにおいでん!