ariyasacca

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2006-01-25 (水) [長年日記]

[時事ネタ] タイム・イズ・マネー

残業ネタです。参照先が盛り沢山な内容なので、全文引用します。

厚生労働省は二十三日、時間外労働が長時間化している実態を改善するため、超過勤務時間が一定の水準を超えた場合、それに相当する日数の代償休日を使用者に義務付ける制度の検討に入った。割増賃金は従来基準で支払った上で、代償休日を与える考え。年内に労働政策審議会(厚生労働相の諮問機関)に諮って詳細を詰め、二〇〇七年通常国会に労働基準法改正案など関連法案提出を目指す。

現行法は、時間外労働に25%、休日労働に35%の割増賃金を義務付け、法定労働時間の維持を図っている。しかし、一人当たりの所定外労働時間は〇一年度から三年連続で増加し、〇四年度は年百四十九時間に達した。

このため、厚労省は割増賃金と代償休日という使用者側の二重の負担を課すことで、時間外の抑制策を強化する考えだ。

また、代償休日について、実際の超過勤務時間よりも高い割増率で日数算定するなど、三重の負担を使用者に課すことも検討課題。

さらに、労基法三六条で定めている時間外の「限度基準」を超えた場合、通常の25%より高い割増賃金を義務付ける案も有力だ。

働いた分はきっちり支払われるから文句言わずにやってますが、はっきり言って残業なんて百害あって一利ある程度のものですね。一利の部分は割増賃金分です(よって、これをちゃんと支払わない会社においては一利も無し、です)。

残業が続くと、残業脳になってくる

11:50くらいに、もうひと踏ん張りすれば区切り良く仕事が片付きそうだ、とう時は、12:20くらいまでかけてその業務を終わらせて、ゆっくり食事にでも出掛けます。定時なると、爽やかな挨拶で退社します。これが平穏な日常の仕事風景だと思います。

ところが、繁忙期に入って日々の残業が当たり前になってくると、先述のような状況では、「どうせ今日も定時には帰れないし、昼までダバダバしていよう。昼から気持ちを切り替えて取り掛かればいいや」といった思考になります。これが残業脳です。1日だけ見ると10分間給料泥棒しているだけですが、1ヶ月20勤務日とすると、3時間以上のロスになっています。

昼休憩の例に限らず、「残業ありき」で物事を見るようになると、何かにつけて手を抜くのもやむなし、という思考に陥ります。

自分で書いていて嫌悪感が沸いて来ました。

残業代は、定時までよりも効率の悪い業務に支払われている

夜も20:00を過ぎた頃には、

  • 腹も減って来ます。
  • 社内も電話が鳴らなくなり、陰鬱な空気が漂い始めます。
  • ムラムラして来ます。
  • 眠たくなります。

はっきり言って、勤務時間内と同様の集中力でもって仕事に臨むのが無理な話です。当然、仕事の効率は目に見えて落ちます。こんなものに割増賃金なんて、出すだけ損です。

残業をどう精算するかではなく、何故残業が発生するのかが重要

そこで今回の法改正です。

代償休日をもらったところで、代休明けたら仕事が積まれてました、という状況が容易に想像出来そうです。割増賃金が増えるにしたって、一利である点に変わりはありません。

  1. 皆が現状を良くしようと頑張っている
  2. しかし状況は一向に良くならない
  3. だんだんイライラが募って来る
  4. そもそも発生源がはっきりしない為、イライラをどこにぶつけて良いか分からない

何だか残業は渋滞と良く似ていますね。

お金や代休は、もらえないよりはもらえた方が嬉しいに決まっていますが、僕は定時に毎日会社を出られる事の方がよほど嬉しいです。「ブタエモンは法を遵守していなかったが、我が社は労基法を守りしっかり賃金を精算している」と考えておられる経営者の方は、ブタエモンの「お金で何でも解決出来る」という視点と近しいのではないかと思います。

高い割増賃金支払ってくれる経営者よりも、確実に残業を発生させないようコントロール出来る経営者の方が、何倍も魅力的です。時間はお金では買えません。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]
ユーキさん (2006-01-26 (木) 20:47)

携帯の文句も良いけどさ<br>テストしようにもテストが出来ない<br>このテスタ<br><br>出来が悪い>テスタが悪い<br>これは割りと切実で、ドコモや2ちゃんから来た突き上げを<br>本当にメーカはこっちに投げてくるのです<br>要約すると<br>「何で見つけられなかったんだ!ちゃんとテストしてるのか!」<br>お前の開発が遅れたせいで、テストの時間減ったんと違うんか<br><br>ある意味、テスタの仕事は発売してから。とかなんとか言っちゃって<br>ぶっちゃけノンフィクションなんですけどね、厳しい事言うようですけど

Onitsuka (2006-01-26 (木) 22:22)

労働基準法が守られてるだけ<br>いいじゃないか。

てーさく (2006-01-26 (木) 23:12)

不定期に発生するユーザ対応、保守作業、部下への応対・指示・作業説明、上司の尻拭いだけで8時間なんて消えてなくなるじゃない。残業時間で本日予定になってる1人日分こなさなきゃ先に進まないじゃない。客の締め日が近づいたら深夜まで電話対応だし。そしたら残業時間も作業にあてられないし。土日だけで1週間分の予定を清算しないといけないし。客がデスったら土日もユーザ対応だけで消えるよ?どうやったら作業の見通し立つの?<br>先月はとことんそんな感じだった。んで、仕事が前に進まないので無理言って人員を増やしたら、そいつへの応対しなきゃならんので作業が余計に増えた。しょうがないので一番使えない派遣を切った。いまそのあたり。<br><br>>〇四年度は年百四十九時間に達した。<br>ざっと計算したら、ほんの1日30分くらい。これを元に残業対策されたんじゃたまらんな。残業代の割増率は業種ごとに決めなきゃいかんよ。

雷悶 (2006-01-26 (木) 23:15)

>ユーキさん<br>しっぽ(納期)が後ろにずらせないのは、辛いところですね。メーカー的には、例えばFOMAxxxシリーズと横並びで発表されたのに、発売で出遅れたくないという意図もあるんじゃないですかね。<br><br>暴露話は楽しいですね、単純に。<br><br>>Onitsuka<br>重みのある言葉ですね。

雷悶 (2006-01-27 (金) 00:44)

>てーさく<br>派遣の人にしろ他部署の人に応援を頼むにしろ、新しく迎え入れるのって思っている以上にコストが掛かるのですよね。PCのセットアップやらライセンスの管理やら。いい加減、「足りなくなった分を足す」という行き当たりばったりより、「使える社員を育てておく」という考え方が必要だと思うのです。<br><br>話が逸れました。<br><br>>ざっと計算したら、ほんの1日30分くらい。<br>分母を日単位にしてしまうところが、残業脳ではないかと言ってみる。


最近のツッコミ

  1. ともお (2024-05-29(水)20:59)「真上からの恐怖🫨」
  2. いちごみるく (2024-05-29(水)20:59)「🩸」
  3. レモン (2024-05-29(水)20:59)「レモン」

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