2023年10月くらいからAmazonプライムビデオで配信スタートした作品の感想を書く。
『葬送のフリーレン』『呪術廻戦』などの話題作が、地上波テレビ放送の直後にプライムビデオで配信開始されているのが嬉しい。俺たちプライムビデオ民を不当差別するのは許さんぞ。dアニメストアとやらにも追加課金しないぞ。
1,000年を超える時を生きるエルフ種族の魔法使いフリーレンの、魔王討伐後に人間を知ろうとする旅を描くアフターファンタジー作品。週刊少年サンデー本誌で連載が始まった時の多くの読者が「とんでもない作品が出てきたぞ!」と話題にした訳だけど、編集部の期待値も相当なものだったようで、なんかもう小学館としての社運を賭けたんじゃないかってレベルで予算かかってるようでビビる。どうも地上波テレビ放送では「金曜ロードショー」枠で1話が拡大放送扱いだったらしい(ちなみにプライムビデオでは4話一挙配信というフォーマットだった)。
魔王討伐パーティである勇者ヒンメル・僧侶ハイター・戦士アイゼンがしっかりと作中時間の経過で声も変化して「加齢」が表現される中で、ただ1人、魔法使いフリーレンだけが見た目も声も何も変わっていないことが初回4話分だけでビシビシ伝わって泣きそうになってしまう。この作品に登場するキャラクターは感情の起伏に乏しいキャラが多い中で、ただただヒンメルのフリーレンに対する優しさだけが強調されるんだよね。無感情といえば人類の敵対勢力である魔族もだけど、フリーレンの無感情さは魔族とも「人類への興味」の一点で決定的に違うから、熱心な読者との「解釈違い」を起こさないのは相当難しい演技を要求されると思うんだよな~。原作コミックで多用されるドヤ顔フリーレンにセットで登場するオノマトペ「むふー」をそのまま言わなくても「むふー」にしか見えない辺り、フリーレン役に対する種﨑敦美さんの理解度と表現力が凄すぎる……。俺のような末端オタクでさえ名前を覚えてしまったぞ。
原作の静謐なイメージそのままの背景美術と言い、ケルティックで華を添える劇伴と言い、そして原作ファンの知らないシーン連発する盛られっぷりを見せる戦闘シーンと言い、アニメ版が「完全上位互換」として成ってしまったのを感じる。監督が『ぼっち・ざ・ろっく!』の人らしいから、こういう原作に隠されてる行間というかコマ間を補完して膨らませるのが上手なのかな。戦闘以外でもフェルンが酒場の椅子に座るシーンとか、シュタルクが上着を羽織るシーンとか、ちょっとしたところが変態的作画の細かさで、もうこれ社運賭け過ぎでしょ。
そういえばオープニング曲だけ、あんまり作品イメージと合っていないと僕は感じたかも。『【推しの子】』の「アイドル」と同じ手法でも、上手くハマる時とハマらない時があるものなんだな~。オープニング映像は、ヒンメル達とフェルン達の間に立つフリーレンがとても素晴らしいと思います。曲が合ってないと感じるのを1点減点して100点満点中255点くらい。しかしこの完成度、原作が長期休載してたタイミングと考えても作者側がっつりアニメ版の制作に関わってたよね? こんな「原作買わなくてもいいレベル」で仕上げてしまって大丈夫なんだろうか……? いやもちろんアニメから入った人が買って原作コミックの売上は上がるんだろうけど。本当に熱心な原作ファンから見てもアニメ版が「完全版」の出来なんだって。すげぇよ小学館の本気は。
連続2クール放送の2クール目。原作屈指の人気と苛烈さを誇るエピソード『渋谷事変』が描かれる。
やっぱりアニメ1期や劇場版と違って、この2期『懐玉・玉折/渋谷事変』は、かなり作り方が変わったようで、『渋谷事変』突入後はナレーションが多用されるようになった。もちろん映像化した以上は映像だけで表現し切れるのが理想なのかも知れないが、特徴的ナレーションの多い作品なので、原作ファンとしては非常に嬉しい限り。しかも榊原良子さんの俗物を許さぬ威厳あるお声とあってはシビれる。
とくに虎杖vs脹相のマッチングを描いた37話「赫鱗」がヤバくて、この作品でアニメーション化された過去エピソードも含めた中で1番すごい映像だったのではないだろうか? カメラアングル、明暗と光の表現、バチバチにキマったオサレな術式解説描写……。令和時代のアニメーション極致だと思う。4回くらい見てしまった。なんたって令和最強のお兄ちゃんだからな……。お兄ちゃんの戦闘シーンはナンボ盛ってもいいんですよ。いや血液を凝固して撃ち出す穿血めちゃくちゃ速くて痛そうじゃん。『フリーレン』のリュグナーも「血を操る魔法」をこれくらい練り上げていればフェルンには負けなかった(負ける)。
オープニング曲は青くて爽やかだった『懐玉・玉折』から一転して『渋谷事変』では赤くムーディーなキワキワ演出になり、掌印ラッシュが全国の中学2年生を鷲掴みにしたに違いない。次回予告はあまりに声優で遊び過ぎていて露悪的ではあるけど、この辺も原作が休載を挟みながら作者監修した結果と思えばまぁ。
改めてアニメ版で流れを見直すと、宿儺に一時的な身体の自由を明け渡すまでは、虎杖がちゃんと主人公ムーブしてたんだなって感じるところ。まぁ宿儺が出て来て以降の展開は苛烈過ぎて、原作でも離脱しちゃう人の声を聞いたものだが……。とにかく渋谷事変は参戦キャラも退場キャラも多過ぎるんよ。僕は楽しんで見ています。
令和リブート版おろろ剣客の連続2クール放送2クール目。
アニメ版スタッフが敵役のこと好き過ぎるのか、ガトガトガトガト武田観柳とか雷十太先生とか、小物感やクズっぷりが原作よりも盛られている。顔芸と声芸がすごい。
全体的にガバというかハッタリ剣術な訳だけども、令和版の薫殿は可愛いし、弥彦と由太郎の熱い友情は泣けるし、丁寧なリブートで好感が持てる。作者が監修しているからか、続編『北海道編』との矛盾をなくす方向での改変がちょこちょこ入ってる気がする。
神戸市の児童養護施設から「秘鳥(ひとり)くん」として老夫婦に迎え入れられる、2人で1人を演じる双子「ミギ」と「ダリ」の復讐譚。ホラーのようでもあり不条理ギャグのようでもある作品。原作既読。
どこか絵本の世界観のようなオープニングやエンディングに加え、不気味な不協和音のような劇伴と、緊張から弛緩へ一気に傾くギャグ描写と、かなり丁寧に原作の魅力を再現したアニメ化である。動いて喋る秘鳥くん可愛いな……。双子の少年という設定だから、ミギ役とダリ役を同じ人が担当したり、それこそ女性が演じるやり方もあったと思うのだけど、「女性のような少年声が出せる」男性声優2人がキャスティングされているところに本気度を感じる。どっちも作中で「女性の声を出す」シーンもあるし、役を受けた人の技量もすごい。
個人的にめちゃくちゃ好きなのが、秘鳥くんを引き取ったママさん役の三石琴乃さんで、「洋画ホームコメディ風」の話し方をこれもう狙ってやってるよね。何を言っても笑えてしまうのがずるいんだわ。ミサトさんの100倍くらいママみがある。
結構いいペースで進んでいるから、原作最後までやってくれそうで期待している。人情エピソードが好きな人に大変おすすめ。原作コミックも信頼のHARTA COMIXレーベルだから本当に面白いぞ。
花街出身の毒マニア猫猫(マオマオ)が後宮の住み込み下女として働くことになり、様々な謎解きや人助けをする、いわゆる「後宮モノ」中華風ファンタジー。コミックは七緒一綺氏&ねこクラゲ氏コンビのビッグガンガンコミックス版の方がいつだったかの賞を受賞して以来ずっと読んでいる。何で同一の原作が複数コミカライズ進行してるの? 蟲毒システムなの?
一足先にアニメ化されていた『後宮の烏』と比べると、『薬屋のひとりごと』は超常現象的な理由付けは少なめで、きちんと薬学的に解決が付くタイプと言える。さすがに人気作だけあって、かなり気合の入った映像化だと感じるし、猫猫・壬氏・高順といった物語を動かす役割のキャラクター達の声イメージもピッタリ。あの……玉葉妃のところにまた僕の知らないトーンで話す種﨑敦美さんが居られるのですが……。
作劇としては「中華風」なだけあって、アジア王朝に多い血縁のにじむドロドロ愛憎劇が多い本作。どこまでやるんだろう? 個人的には猫猫の父親エピソードまで行って欲しいが果たして。オープニング曲が90年代バブルのイケイケっぽいところが好き。メイクアップでポーズ決めてる猫猫のイメージが合ってないって意見をインターネットで見かけたが、むしろメイクダウンしてるからあれは解釈一致なんだよ(細かいこと書くとアニメ初見勢に対しネタバレになるため省略)。
そういえばプライムビデオでは一挙3話放送だったけど、これも地上波テレビ放送では映画枠みたいな扱いだったんだろうか? 調べてない。
神社の神様(CV:千葉繁)から運命の人100人と出会うお告げをもらってしまう愛城恋太郎。結ばれなかった99人は不幸にも死んでしまう運命を受け入れられず全員を彼女にすることを目指すハイテンションコメディ。原作既読。まさかアニメ化されるとは。しかもキワモノ扱いで作画崩壊アニメ化だと思い込んでいたら異常に出来がいいぞ。ヤンジャン編集部も『【推しの子】』メガヒット効果で、お金掛けて映像化する方針に転換したんだろうか。
この作品の肝は恋太郎の他人と向き合う時の真っ直ぐさや真摯さで、そこがマガジンなどで連載されるお下劣ハーレム作品と違うところで、恋太郎のにじみ出る性格の良さやツッコミの多彩さはバッチリ再現されている。コミックでも赤面顔がみんな可愛いんだけどアニメだと瞳のキラキラぶりも盛られていてやたら可愛いな……。コミックの最新を追っていると、もはやファミリーコメディになってしまっているので、アニメで改めて初期の展開を再視聴する形になると「この頃はラブコメだったな……」「この頃の恋太郎はまだ人間だったな……」と様々な感情が湧いてくる。オープニング曲はいかにもラブコメで可愛いし、エンディング曲と映像はそれ以上に可愛いが渋滞起こしてるし、こんなに気合入ったアニメ作品になるとは。
話が先に進めば進むほど、彼女同士の人間関係も色んな方向に矢印が出て来て複雑に過ぎるので、くすり先輩までを1クールで切ったのは英断だと思う。しかし謎に盛られていて原作以上に可愛くなってしまった静ちゃんを見ていると、この先の彼女もアニメ版で動くの見たいような、どんどんラブコメでなくなってしまうから2期は要らないような、評価が難しい。これ想定以上に人気出ちゃったらどーすんだろ。高らかに笑った静ちゃんは確かに可愛かったし、あの録音会話は映像化されるとこうなるのだなって納得感があったから他にも色々映像でも見たい。僕が大大大大大好きだった『五等分の花嫁』1期もこのスタッフで作り直して。ずるい。
週刊少年マガジンで連載している、生粋のクソゲーマニアである主人公がクソゲーの経験を活かしてVR神ゲー攻略する話。原作なろう小説(?)は未読。通称シャンフロ。実はコミックを読むのを途中で止めてしまった(格ゲー編みたいなのに入ってから微妙になった)のだけど、アニメ化される範囲は好きだったMMORPGエピソードと思われるため視聴することにした。
感想としては期待以上に面白い。いやコミックも墓守のウェザエモンと戦う辺りまでは本当に面白かったので、ゲーム風ステータス演出もしっかりしたこのアニメ化ならかなり人気出るのではないか。俊敏性と運にステータス全振りで攻略するの、ゲーマーならロマンあって燃えるよね。ウサギNPCエムルくんちゃんが動いて喋ると予想以上に可愛い……。
毎回最後に数分間のショートアニメ『シャンフロ劇場ミニ』が展開されるのが、なんか『ブルーロック』の時と似ている。あまりマガジン作品のアニメ化は追っていないのだけど、こういう制作手法が多いのかな?
1990年代の美少女ゲーム(平たく言うとエロゲー)の勃興から大流行までを描くお仕事アニメ。お仕事アニメ、の筈が、アニメ版では原作読者も知らないキャラが主人公で2023年からタイムリープして1990年代にやって来るという。何それこわい。
考えてみると原作も2巻しか出ていない訳で、話のストックが無いからオリジナル展開になるのは仕方ないのかも知れない。あ、恐らく「原作」は2種類あって、僕が読んだのはKindleで購入できる「商業版」で、もう一つの原作は「同人版」が存在する。薄い本の買い方は慣れてないから同人版の方は未読である。商業版にちょくちょく注釈で「許可がおりなかったから同人版から差し替えた」と入っており、アニメ版では再び許可が取れて復活している可能性もある。その辺の違いは全部追っている人しか分からないだろうと思われる。
最初は「オリジナル展開なのか~」と多少ガッカリして見始めたものの、これが予想以上に面白い。現代で地味グラフィッカーとして働くオリキャラで美少女ゲーム業界の未来を知っているコノハが90年代までタイムリープして来て現場をひっかき回すことで、原作の「この先アキバが美少女だらけになる」未来へ向かって行く感じがより一層強調される。「どん底の底だぁ~」といかにも美少女ゲームキャラが言いそうな決め台詞まで持ってる、一体コノハは何者なんや。PC-9800シリーズ大好き守くんがWindowsでもプログラマー担当する動機づけも、コノハのお陰で原作よりまとまった感じはある。かおりさんが美少女ゲームの大流行を見越してどんどん先手を打つ超絶優秀描写は残念ながらカットされそうで、この辺はコノハという異分子の劇薬を入れてしまった副作用かも知れない。
僕の知ってる秋葉原って、社会人になってからビールクズ仮面ことユーキさんに案内されてから何度か行った程度で、「大須を何倍かでかくした電気街だと思ってたらそれ以上にめちゃくちゃ都会だった」って印象だから、知らない時代の秋葉原を知れる意味でも意義ある作品かも知れない。しかし『同級生』に『雫』など、各社に許可を得るのも本当に大変だろうな~。そういえばオープニング映像もどこか『同級生』の探索パートみたいで楽しいよね。エンディング映像は完全にエロゲーのイベントシーンじゃん。
原作(商業版)も小ネタ解説が面白いから読もう! 原作(同人版)は俺は知らん! 同人誌の大先生に聞いてくれ。
コミカライズ版は既読。断頭台で処刑されたミーア姫が12歳からやり直して断頭台を回避するためにあれこれ立ち回るコメディ作品。
計算高く立ち回るミーア姫の行動が結果として全て善行になってしまい、周りの従者がどんどん目が雲って行く曇らせ作品として著名で、この喜劇的な構図をアニメ版でも上手く再現されている。そういえばアニメでは、まんま喜劇の舞台っぽい演出を入れることもあるようだ。あと、ちゃんとアニメにも断頭台くんが登場して嬉しい。
オープニング曲が謎の中毒性があって帝国の叡智を感じますわね。
逆異世界転生モノの分割2クール放送2クール目。
とうとう作中最強クラス勢力(いっぱいあってどの勢力が最強かは作者しか知らない)の阿牙倉も徐々に登場し、ますます新宿がわちゃわちゃの魔境に。キャラクター大量に登場するのに、それぞれしっかりキャスティング考えられていて凄いな。1クール目は「クラリッサのおっぱいでっっか」って感想だったけど2クール目は「ミサキちゃんのおっぱいでっっか」と思わされてしまうシーンが多い。いやそういう作品じゃないんだけど。
元世界の強者がどんどん参戦する新宿大戦のくだりまでやって欲しい。さすがに尺が足りないか?
最近アニメ化がどれも大当たりでノリにノってる週刊少年ジャンプ連載作品からの、新たな一角。不運少女の風子と不死者アンディのバディもの、なんだけどバディで動いてる間はまだまだ序盤で、組織「ユニオン」に入ってからの群像劇が本番なのだ。ユニオンの個性的な面々は『HUNTER×HUNTER』に登場する「幻影旅団」みたいな組織が好きな中二病患者は一発で惹かれてしまうんだ。
アンディの声は五条悟よりも勇者マックス寄りの渋いオッサンにチューニングされていてイメージ通りだし、風子は瑞々しい演技と何故か原作よりもえっちに盛られたおっぱいで可愛いし、今のところ期待以上のアニメ化である。アンディってその否定能力からして空中戦が多いんだけど、改めてアニメで色が付くと、青空や水平線が血の赤さと対比してよく映えるんだなと実感する。しかしアンディ股間の海苔はどうするんだろうと心配していたが、アニメでもほぼ原作まんまの海苔だった。令和最新の表現規制いいね! 最高だ!
毎エピソードの最後に右下「つづく」ってシンプルに出るアニメ作品って、ものすごく久しぶりに見た気がする。ゼロ年代アニメほぼ通過していないから、いつ頃にこの表現手法が途絶えたのか正確なところを知らないが。90年代は結構あったような?
オープニング曲の歌詞と映像が原作理解度が高すぎる。先々の展開を知っている上で聞くと見入ってしまう。『惑星のさみだれ』もこのスタッフで作り直……さなくていいか。
作者の戸塚慶文氏、『アンデッドアンラック』パイロット版を読切掲載からの本誌連載勝ち取ってアニメ化まで来た本当にシンデレラボーイなんだよな。しかも休載ほぼ全くしてない上に、アニメ放送後オリジナルイラストをX(元Twitter)に掲載しているという……。過酷な週刊連載に耐え得る若手の新人発掘こそがジャンプの真骨頂だし、『鬼滅の刃』と同じく、クオリティの高いアニメ化と一緒に休載を挟まず一気に完結まで突き進んで欲しいなぁ。
スパイ・殺し屋・超能力者の仮面家族 + 犬(犬は家族)のお仕事アニメ。
シーズン1と比べて、よりファミリー感が協調されていて、ひょっとしてこの作品は令和の『クレヨンしんちゃん』的ポジションを狙える位置に居るのでは? 劇場版もたしかオリジナルストーリーでやるんだよね? いくらでもサイドストーリー作れそうだし。
それにしてもアーニャは相変わらずアホ可愛いなぁ。えっ、アーニャも種﨑敦美さん……? 逆に何を持ち得ないのだこの人は。
狩竜人(かりゅうど)の少年ラグナが、竜の王クリムゾンと組み、竜絶対滅ぼすマンとなって戦いまくるダークファンタジー。設定や雰囲気が、いかにもガンガンの作風というか、『鋼の錬金術師』『ユーベルブラット』とかあの辺に連なるダークファンタジーっぽさがすごい。原作既読。
ジャンプ畑で育った自分からすると、髪を上げると『HUNTER×HUNTER』のキルアっぽい見た目になる主人公ラグナが「ゴンさん」している(未来の自分から超絶的な力を前借りする)プロットが何だかちょっと笑ってしまうのだが、どっちかと言うとラグナは巻き込まれ系で、もう一人の主人公クリムゾンと出会ってからがストーリーのミソである。ここまでを早く描写するために1話が45分以上と長めの尺だったと思うけど、自分はちょっと間延びを感じてしまったかなぁ。逆にクリムゾンの演技と顔芸はキレッキレで、竜の王だから、高位竜の強さも能力も弱点も熟知していてメタで作戦をどんどん授ける悪役っぷりが非常にハマっている。CVの村瀬歩さんという人の名前を完全に覚えてしまうほどのインパクトだったわ。よく調べたら『ミギとダリ』のダリ役でもあるのか……納得しかねぇ。原作で「にへら~」と笑うレオニカも再現度高くて可愛い。しかし残念ながらこの先は彼女の出番は……。
取り敢えず翼の血族との決着までは行くと期待しているけど、どこまでやるんでしょうね。初手かませ役でいきなり子安さんだったのは驚いたが。アルテマティア様がえっち過ぎる。
オカルトスポット巡りで悪霊ゲットだぜ! 神をぶっ倒すぜ! のイカレた復讐ダウナー少女の夜宵ちゃんと、霊を引き寄せてしまう霊媒体質の螢多朗、螢くんの幼馴染でヤンヤンデレデレ体質の詠子のパーティによるオカルトホラーポケモン連続2クール放送の2クール目。味方パーティにまともな奴が1人も居ない。これくらい狂ってないと強力な悪霊はゲットできないんだよね。善霊も出てくるけど「本当に善霊ですか?」みたいな奴ばっかりだし。
2クール目では、いよいよ通称「卒業生」と呼ばれる強力な霊がどんどん登場し、彼ら彼女らが登場するようにオープニング映像も一部リフレッシュされている。そういえば曲が変わらずに映像だけちょこっと変わるの、昔のガンダムみたいで懐かしい気がする。
そろそろ放送コードギリギリの暴力表現になって来てる気がする。夜宵ちゃんを信じろ。
アニメ化されると知ってから、積んでいたKindleコミックを読んだ。悪役令嬢の居る乙女ゲーム世界に主人公が転生して来るパターンではあるが、百合姫コミックスであることから分かる通り、主人公レイ=テイラーが王子たちに一切興味がなく悪役令嬢クレア様を最推しする変形パターンになっている。コミック版の絵がめちゃくちゃ美しいのと、貴族と平民のなかなかキツい格差が描かれる点でも骨太な作品である。
今のところアニメ版は可もなく不可もなく……。『はめふら』も流行ったし、この作品もアニメ化から火が付いたりする? テーマ的には『はめふら』よりニッチな気もする。
「人間、滅ぼそう」の勇者ヘルクの物語。連続2クール放送2クール目。
いよいよヘルクの過去編にも入ってきて、やっぱり完結済みの作品をアニメ化は最後まで走り切ってくれると安心感が違う。ヴァミリオ様ことアンちゃんの出番が少なくなるのは残念であるが、アニメ版の過去編キャラクターもいい感じである。傭兵団みんないい奴過ぎんよ~~~。先の展開を知っているだけに気が重くなる。アニメ版アリシアから漂うエロスがすごい。
原作既読。ガソリンエンジン懐古厨たちによるアンチEV自動車レースが何故か活況の日本で開催されており、そこに某豆腐屋ドライバーの弟子らしきカナタが挑む、いわゆる『頭文字D』の外伝的続編。
コミックもよっぽど自動車が好きじゃないと描き込めないでしょってレベルのレースシーンだけど、アニメはアニメで、上手く原作設定の「放送用ドローンがあらゆる角度から空撮している」を再現して、カメラアングルがぐりぐり動いて面白い映像に仕上がっている。
しかしこの作品って、やっぱりトヨタ86が生まれたから誕生したのか、トヨタ86が存在していなければ、それはそれで他の適度なライトウェイトスポーツカーを主役機に据えて描かれていたのか、どっちなんだろうね。
コミックでは恋が眉毛太い頭が残念な子だった筈が、アニメだと随分と可愛く見える気がする。
週刊少年チャンピオン連載作品。実は原作の方は読むのを止めてしまった。のだけど、再度追いかけるいい機会かなと思ってアニメの方を視聴して行くことにした。恥ずかしがり屋のヒーローであるシャイが平和維持活動をがんばる話。シャイの衣装デザイン、ヒーローっていうよりヤッターマン2号だよね。
「アニメ化されるのか~。積んでるコミック読も~」「めっちゃ面白いやん、アニメも見るわ~。シーズン2じゃねーか!!!」が今回も起きてしまった。『聖女の魔力は万能です』本当に面白いのだけど今からシーズン1を最初から見る気力も可処分時間も用意できねぇ。
『ゴブリンスレイヤー』も『進撃の巨人』も『Dr.STONE』も『魔法使いの嫁』も今さら最初から見る時間が無いのだ。いやチセ(CV:種﨑敦美)がどんな声してるのかは大いに興味があるから見たい……。
こんなに沢山アニメ制作するのやめて、もっと労働環境を改善してはどうか? (提案)
最近のツッコミ
参号館 日記(ariyasacca)