iPhone 11 Proデビューしました。本体はシルバーのストレージ64GBモデルです。
写真は先日開封したiPod touch 7th Genと重ねてみた比較です。3眼レンズの存在感よ。
それまで使っていた4.7インチのiPhone端末からバックアップで復元したためか、最初に使ってみた感想としては「これまでとあんまり変わらん」というものでした。
ホームボタンが無くなった分だけ画面が広くなったというのは確かにあるけど、Touch IDが無くなったデメリットを補うほどの恩恵かと言われると、正直言って微妙という印象。
ノッチ(笑)のせいで画面右上を少し引き下げないと具体的なバッテリ残量が分からない点も面倒です。コントロールセンターも右上から引き下げないといけないのは、さすがに日本人の平均的な手の大きさを全く考慮してないだろと言いたくなってしまう。
カメラ、というか、iOS標準カメラアプリの使った感じは異次元に楽しいです。望遠、広角、超広角の3つあるレンズのハードウェアを指先のソフトウェアで自在にぬるぬる切り替える感覚が、全能感にあふれていて脳が蕩けそうです。ポートレートモードにした時のリアルタイムプレビューもハードウェアパワーをソフトウェアでブン回しているようで脳汁ドバドバ出て気分は富豪モードという感じです。
とは言え、僕にとってはiPhone 5s時代くらいのスナップショットが撮れる程度のカメラで満足できていたのは事実であり、Instagramとかに熱中している人ならカメラだけで高評価になると思うのですが、さすがにこれだけレンズが出っ張りまくっていると、バンパーやケース無しで持ち歩くのは怖くてデメリットが目立ちます。モバイルSuicaで改札通る時に勢い余ってレンズ叩き割ってしまった人が居るんじゃないのこれ?
あと、重ねてみて気付いたけど、iPod touchも微妙にレンズ出っ張てますね。iPhone 11 Proに比べたら大人と子供くらい可愛い出っ張り具合だけど。
とにかくカメラは本当に凄いです。僕は中華スマートフォンなども含めて、超広角レンズというものを体験したのは、このiPhone 11 Proが初めてで、確かに意味もなく写真を撮りに旅でもしたくなる魅力があります。
さて、iPhone X以降、iPhoneのハイエンド機種ではTouch IDが無くなって顔認証のFace IDに変わりました。
使ってみてまず思ったのは、登録の時にフロントカメラで自分のくたびれたおじさん顔をぐるっと撮り続けないとならないため、かなり悲しい気持ちになります。自撮り(笑)とか一切興味ないのに何故こんなことを……。
幸か不幸か2020年はマスクの店頭在庫が枯渇しており、花粉症患者でもマスクをしている余裕が無いため、登録してしまえば確かに認証解除はスマートです。あと、コンタクトレンズ装用している状態で登録したのに、メガネ着用中でもあっさり解除できたのは凄いと感心しました。
しかし、なぜTouch IDと排他になってしまったのか理解に苦しみます。両方搭載してはいかんのか? 例えば本体裏側の3眼レンズの下とか、めっちゃスペース余ってますやん。絶対にTouch IDもあった方が便利だと思います。GoogleのPixel 4も、Pixel 3まであった指紋認証を捨てて顔認証1本に移行してしまったし、どうして片方しか搭載してくれないのでしょうか。謎です。
さて、色々書いてきましたが、僕がiPhone 11 Proを化粧箱から取り出して最もネガティブに驚いたことは「重っ!!!」ということでした。もちろん家電量販店などで触ってみて「若干重いかな?」くらいには感じていました。しかし毎日持ち歩いてみて、あらためてその重さは驚愕の一言です。
ええ……。iPod touchが2台分以上……。iPod touch 7th Gen +100gって。
同じく普段持ち歩いているPixel 3aと、iPhone 11 Proとで、見た目の大きさは同じくらいなんですよ。だから余計にiPhone 11 Proを片手で持った時の重量に「俺の脳がバグったのか?」と二度見することになる訳です。何でこんなに重いんだろう。
「ベゼルが狭くなって画面がこんなに大きくなりました!」って言われても、Androidにも同じような端末は沢山あるし、あまり惹かれるものが無いんですよね。むしろiPod touch 7th Genの「凝縮されたモバイルコンピュータ」といった可愛さの方が萌えるというか(かつてのソニーが得意だった領域)。
もしiPhone SE 2が出るなら、是非とも画面4インチで発売して欲しいですねぇ。4.7インチで発売されたら、iPhone 6/6s/7/8で見慣れた最普及iPhoneシリーズと変わった感じがしないもんね。小型コンピュータこそ浪漫ぜよ……。
とにかくカメラ興味ない勢である自分でさえも、標準カメラアプリを触っているだけで夢中になるくらい楽しいデバイスではあるのですが、他が特に目新しいところがありません。
Androidもフォルダブルといったガラケーが1周まわって帰って来た機構を除けば、差別化要素はカメラの向上くらいしか残っていないように感じますし、iPhoneも進化の袋小路で暗中模索しているのでしょう。
むしろAppleの決算を見ると、iPhoneシリーズもMacシリーズと同様に売上は横ばいもしくは漸減で、Apple WatchシリーズやAirPodsシリーズのようなウェアラブルデバイスが伸びしろある市場と見ている印象を受けます(実際この手のデバイスは売上が伸びていて、かつApple製品の市場占有率が高い)。
触ってみるとAirPods Proはハードウェアの完成度もさることながら、iOSとのソフトウェアで統合された使い心地も凄まじいので、iPhoneはこれらの便利デバイスの中央司令塔みたいな位置付けでのんびり進化しながら、カメラだけどんどん磨いて行ってお茶を濁すのかも? と僕は予想しました。こんなこと書きながら、もし次のiPhoneモデルがめちゃくちゃ変態端末に進化してたらウケるけど。
AirPods Proを使うなら、最高の小型コンピュータiPod touch 7th Genでも何の不満もなく連携できますよ! もうこんなクールな4インチ画面のデバイスはどのメーカーからも出ないだろうから、最後にして最高性能だよ! これが2万円台から買えるなんて、いくら何でも安すぎる! 俺のアフィリエイトリンクから買ってくれ!!
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